会長挨拶   東京都公立小学校長会 会長 植村洋司

会長挨拶

東京都公立小学校長会長
植 村 洋 司
(中央区立久松小学校長)


 東京都公立小学校長会長を務めます中央区立久松小学校長の植村洋司でございます。よろしくお願いします。
 今年度、4月に昇任し新たに会員になられた130名の校長先生方、ご昇任おめでとうございます。これから、東京都公立小学校長会の一員として、未来を担う子どもたちのために、共に力を合わせて取り組んでまいりましょう。
 私たち校長は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大という危機的な事態に直面して以来、この3年間、感染状況の予測が極めて困難で先行き不透明な中で、正解のない問いにどう立ち向かうのかを常に問われ続けてきました。どのような状況にあっても、学校は全ての子どもたちが安心して楽しく通える魅力的な場所でなくてはなりません。そのためには、目の前の事象から解決すべき課題を見いだし、主体的に考え、多様な立場の人々と協働的に議論を重ね、納得解を生み出す力を私たち一人一人が身に付ける必要があり、その力を付けた3年間とも言えます。
 我々校長が見るべきものは、目の前の子どもたちと教職員、子どもたちの未来と学校の未来の姿です。自ら未来を拓き、明るい未来社会を創っていくのは、目の前の子どもたちです。
 そして、この子どもたちに確かな力をつけていくのが、我々の仕事です。そのために、「学校を元気にする」ことが大事です。大字前会長の「学校を元気にする」という意を受け継ぎ、一人で抱え込むことなく、我々東京都の小学校長が一致協力し,学校経営の充実に努めてまいりましょう。
 今年度は、いよいよ10月19日・20日に開催する、第75回全国連合小学校長会研究協議会東京大会の大きな節目の年です。改めて、都小会員のみなさまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
 本東京大会では、平川実行委員長の下、東京都の多様性や創造性を踏まえ、持続可能な社会を目指し、新たな価値を求め、研究副主題を「多様な人々と協働しながら新しい価値を生み出し、持続可能な社会と幸福な人生の創り手となる力を育む学校経営の推進」としました。魅力ある学校づくりを推進する経営者として、新しい時代に求められる理念と指導性について究明していくことになります。
 運営に当たっては、本大会を主管する東京都の校長先生方の多大なるお力をいただくことになります。校務ご多用のところ、誠に恐縮ですが、重ねてご理解・ご協力をいただきますようお願い申し上げます。
 結びとなりますが、東京都の小学校教育の充実・発展のために、都小全会員1266名の力を結集し、全力で取り組んでいくことをお誓い申し上げ、私のあいさつといたします。