縦割り六送会&全校六送会(2014.3.7)

六送会スローガン「今までありがとう 新しい世界へ ステップアップ!」

本校の六送会は,2部構成。前半は四つ葉グループ(縦割り班)による六送会が行われ,後半は体育館に集まって全校で6年生に感謝の気持ちを伝えます。

5年生が中心となって準備を進めてきた2つの六送会。5年生が立てた計画をもとに,各学年の力が結集し,2つの六送会が催されます。

平成25年度は,インフルエンザによる影響を受け,実施を1週間延期。当日も1クラスが学級閉鎖という状態で行われました。

ここでは,その2つの六送会の様子を詳しく紹介。まるでその場に居合わせいるかのような臨場感を味わっていただければ幸いです。

文責;全校六送会担当 星野  教務主任 鷲尾

→これまでの準備の様子はこちらから。「六送会に向けて」にジャンプ!

第1部「縦割り六送会」

縦割り活動の時間(四つ葉タイム)で,一緒にゲームを楽しんだり,校内オリエンテーリングをしたり,時には給食を一緒に食べたりしたこともありました。

そして,秋には四つ葉グループで遠足にも出かけ,異学年の絆を深めました。

加えて平成25年度は「縦割り清掃」がスタートした本校。清掃がない水曜日を除き,日々の清掃活動を通してかかわりを深めてきました。

1年間グループをまとめてきた6年生に対し,下級生は感謝の気持ちをもって迎えます。

いつもは,6年生が仕切る四つ葉グループ活動。六送会のこの日は,5年生が進行を務めます。はじめは,4年生が担当するゲームタイム。この班は,どうやら「だるまさんが転んだ」を楽しんでいる様子。
こちらの班は…決してうなだれているわけではないのです。ゲームが進行しているのです。
床に倒れている子がいますが,決してふざけているわけではないのです。これもゲームなのです。実によく工夫されているのですよ。
こちらの4年生は,椅子の上に立ちじゃんけんをしています。周囲の子は,新聞紙の上に乗っているようですね。
じゃんけんに負けた子は,その新聞紙を1回折り,またその上に乗ります。
「また負けちゃった。もう乗れないよー。」
そんな悲鳴が聞こえました。
こちらの班はばくだんゲームを行っていました。音楽が鳴りやんだときにボールをもっていた子は,1年間の思い出深い6年生とのエピソードを語ったり,6年生への感謝の思いを伝えたりしていました。
まるで「上フェス(上所フェスティバル)」。ペットボトルボーリングを楽しむ班もありました。
ひとしきり楽しんだ後は,6年生へのプレゼントタイム。メンバー全員が6年生に内緒でメッセージを書いていたものを,代表して2年生が渡しました。6年生からは,
「すごーい! 全員のメッセージが書いてあるよ。」
という嬉しそうな声が聞こえてきました。
会を閉じようとした5年生に割り込んだ6年生。一人一人が下級生に対しメッセージを贈りました。
下級生が感謝の思いを伝える会なのに,6年生から発せられるメッセージも「感謝」。
たくさんの「ありがとう」を伝え合った素敵な会となりました。
そして,6年生からさらにサプライズ。「しおり」のプレゼントが!?
そこには,一人一人に宛てたメッセージが書き込まれていました。
「すごい。僕のことが書いてあるよ。」
とっても嬉しそうに互いに見せ合う下級生。6年生の優しさを改めて感じたひと時となりました。

縦割り六送会を終え教室に戻った6年生。中には感極まって泣き出してしまう子もいました。それを見た担任も思わず涙…。
縦割り清掃を中心に,日々触れ合ってきた子どもたちの関係が,私たちが期待していた以上に深く,確かなものであることを感じました。

第2部「全校六送会」

年明けから準備を進めてきた5年生。いよいよその学年力が試される日を迎えました。進行役にあたっている実行委員はもちろんのこと,音響や照明を担当する子どもたち,そして役者やダンス盛り上げ隊として登場する子どもたちも所定の場所につきます。

1〜4年生も体育館に整列。全ての準備が整い,6年生入場を告げるアナウンスが体育館に響き渡ります。

「これが5年生!?」
前に立つ実行委員の子どもたちの堂々とした姿に驚きました。10日前に行われた「六送会盛り上げ集会」と比べ,何とレベルアップしてることか。
指導に当たった5年生担任の熱意と,それに応えようとする子どもたちの意気込みが伝わってきました。
3年生代表が体育館中央に整列。アーチをつくります。ハンドメイドのアーチ。各クラスが分担して製作しました。
両手を精一杯伸ばし続けアーチをつくる3年生。音楽に乗っていよいよ主役が登場します。
大きな拍手が響く中,6年生の入場です。ちょっぴり恥ずかしそうな表情を見せる子,笑顔で手を振る子等々,反応は様々。みんなとってもいい顔していました。
「あっ,…だ!!」
小さい学年の子どもたちは,自分たちの四つ葉縦割りグループのメンバーが通ると,口々に叫んでいました。中には,
「はんちょ〜!!」と,一生懸命手を振る子の姿もありました。
さくら・おおぞら・そよかぜ・たいようによるオープニングセレモニー。スライドに今年1年間の6年生の様子が流される中,全校をリードし続けた6年生に対し,感謝の思いを伝えました。
きっとたくさん練習したのでしょう。全員で言う場面も息はぴったり揃っていました。真っ直ぐ前を見て叫ぶ姿がとっても素敵でした。
そして,ステージの壁面飾りがいよいよお披露目。カーテンが開くと,そこには大きな桜が!!
旅立ちにふさわしい飾りに,全校からは大きな拍手が鳴り響きます。飾りをよーく見てください。「さくら」「おおぞら」「そよかぜ(風に舞う桜の花びら)」「たいよう」が巧みに表現されています。…うーん,奥が深い。
続いて六送会イベント係の面々が登場。…これはもしかしてあの一世を風靡したゆるキャラ!?
グループに分かれこの1年間全校をリードし続けた6年生の姿を劇で再現しました。写真は,1年生教室での紙芝居活動の様子を演じる面々。
こちらは運動会を再現。お笑いの要素を取り入れつつ,6年生の偉大さ,素晴らしさを称えます。
見ている6年生もとっても楽しそう。どうやら劇は6年生に喜んでもらえた様子。
続いては,全校合唱。ダンス係を中心に振り付けを考え,それを全校の子どもたちが覚えました。
体を動かすことが大好きな1年生は,ノリノリで歌い,踊りました。
6年生は1〜5年生と向かい合う形で歌い,踊りました。曲はゆずの「雨のち晴レルヤ」。毎日お昼の放送で振り付けビデオを流したり,各クラスにCDを配付,朝の会で歌ったりして,本番に向け練習しました。
舞台裏で照明や音響を担当する5年生も心は一つ。誰も見ていないのに一生懸命な子どもたち。素晴らしいですね。
曲想と相まって,体育館はしっとり,ほのぼのとした雰囲気に包まれました。
続いてはインタビューコーナー。担当の5年生がフロアに降り,マイクを向けました。写真はきびきびと受け答えした2年生の様子。
ステージ壁面の飾りについて感想を求められた6年生。
「予想していた以上にすごくて感激しました。ありがとう。」
と,その思いを伝えます。
一方こちらは,イベント係が行った劇についての感想を求められた6年生。身振りや手振りを入れながら,その良さを伝えていました。
6年生からお返しの出し物。登壇して下級生に歌のプレゼント。
歌ったのはGReeeeNの「遥か」。登壇の仕方,立ち方,歌う表情。全てが下級生のお手本。6年生としてのまとまりのパワーを改めて感じました。
気持ちのこもった歌は,観客の心をひきつけます。体育館の一番後ろにいても伝わってくるものがありました。歌い終わった後は,大きな拍手に包まれました。
前日遅くまでかかってセッティングしたくす玉も,カウントダウンと共に無事開き,6年生に宛てたメッセージが飛び出しました。
手を振りながら笑顔で歩く子,目を押さえながら歩く子等その姿は様々。再び3年生が用意したアーチをくぐり,6年生が退場しました。
六送会直後の6年生教室。
「ありがとう! みんな,とってもいい思い出ができました!」

同時刻,体育館では…

体育館では5年生が六送会を総括。
担当の星野の
「六送会での自分の役割はどうでしたか。満点の人?」
の問いに,迷うことなくたくさんの子どもたちの手が挙がりました。 教務主任や旧担任も次々に子どもたちの前に立ち,その成長ぶりをたたえました。
実行委員も六送会を総括,自身の感想を伝え合いました。
六送会に向けた一連の活動で,一回りも二回りも大きく成長した次期リーダー5年生。その表情は達成感に満たされていました。