安曇野市立穂高東中学校

えにしの瓦

 今日は、瓦の話をします。屋根の上にのっている建物を守ってくれている瓦です。職員室横の廊下に展示してあるのでもう見た人がいるかもしれません。この瓦は、昭和27年から平成21年まで60年近く奈良薬師寺三重の塔の上に置かれ、薬師寺を守っていた瓦です。なぜその瓦が、ここにあるのでしょうか。
 この瓦は、昭和27年の大修理の時に本校の前身である穂高中学校、西穂高中学校の生徒たちが寄付をした瓦の1枚なのです。3年生は、修学旅行で薬師寺を訪ねたので知っていますが、現在三重の塔は修理中です。瓦1枚1枚が点検されています。その時にわかったことですが、その瓦には寄付をしてくれた人たちの名前が1枚1枚に記されていたのです。その中に、先ほど話した穂高中と西穂高中の名前がありました。見ていただければわかりますが、一部が破損しています。修理後にもう一度瓦として屋根にのせることができないのです。そして今、その瓦が寄付をしてくれた学校に戻ってきたということです。
 私たちの先輩は、昭和32年、隣の碌山館を地域の人たちと一緒に建設しました。この瓦も同じ思いではなかったのでしょうか。自分が人のためにできること、自分たちが人のためにできることを実践していきましょう。



【校長室から】 2017-07-12 15:06 up!

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