授業始まりの3分
先生
「電卓です。 5のボタンに注目してみましょう。 5のボタンには○が付いています。 この○は指でさわると『突起』になっています。 『突起』の○は,5以外のボタンには付いていますか?」 児童生徒 「5以外には付いていません。」 先生 「5に付いている『突起』の○は,見なくてもそこが『5』であることが,指先で識別できるように付いています。」 児童生徒 「!!」 「え〜,知らなかった。」 先生 「もう1枚の写真です。これは何ですか?」(画面下に掲載) 児童生徒 「電話機です。」 先生 「どのボタンに注目するかというと・・・?」 児童生徒 「5です。」 先生 「そうです。気づいたことがあったら,教えてください。」 児童生徒 「あっ,5のボタンだけ,ポチッと何か付いてます。」 「さっきの電卓の突起と同じ意味なんですか?」 「そうだよ,そうだよ。きっと。はい,同じ役目だと思います。」 先生 「よく気がつきました。その通りです。 『5』が分かるように作られていているものが電卓や電話機の他にもあります。 特に電話は,目の不自由な人が,指で『5』を見つけて,番号が押せるようなつくり,つまりデザインになっています。 このようなデザインを何と言うか知っている人いますか?」 児童生徒 「?・・・」 「あれ,なんかで見たな。」 先生 「ユニバーサルデザインと言います。 ユニバーサルとは,誰にでも,どこでも,広くという意味です。 突起は,目の不自由な人にはあると便利で,そうでない人にも使用上の不便さはありません。誰にとっても使い易いデザインがユニバーサルデザインです。 この時間はユニバーサルデザインについて調べてみましょう。」 ◆「業始まりの3分」は本時のねらい確認,活動の方向付けにおいて重要です。上の例は,導入での写真提示が効果的な例です。 ◆数回にわたり「授業始まりの3分」について記します。 |
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