最新更新日:2019/04/01
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平成30年度の行事予定アップしました。

東日本大震災追悼講話 3月10日(金)

今日は、校長先生から6年前の東日本大震災についてのお話をします。
みなさん、この時計をご存知ですか。
これは、平成23年3月11日に壁から落ちてそのまま止まった時計です。
職員玄関のガラス戸棚にかざってあるのを見たことがあるでしょうか。
明日3月11日には、東北地方を中心にたいへん大きな被害をもたらした東日本大震災の発生から6年を迎えようとしています。この震災によりかけがえのない多くの命が失われました。ご親戚、友人を失った人もいると思います。その方々の気持ちを思うと、今なおとても残念な思いでいっぱいです。また、地震に伴う原発事故では、今なお多くの方々が避難され、不自由な生活を送られている現実があります。平四小でも避難してきたお友達も多くいます。
 今の6年生は、小学校へ入学してくる直前の3月のできごとでしたね。そのときの出来事を覚えていることだと思います。
 ここで、震災の次の年、ある学校のお友達が書いた作文を読みますので聞いてください。
「3月11日、私は登校班のみんなと海沿いの道を下校していました。そのとき、ものすごいゆれが私たちを襲いました。近くの家もガタガタとゆれていました。あまりにも大きなゆれだったので、私たちは急いで家へ帰りました。家に帰るとテレビは地震と津波が来ることばかり報道していました。私の家は、高いところにあるのでそこから見ていると、津波によって車やトラックが次々に流されて行きました。その日の海はいつもの穏やかな海とまったく違っていました。3月11日以降、生活も大変になりました。電気やガスはついたものの、水が出ません。だから、毎日給水車から水をもらって生活していました。 今は、以前のような生活に戻りましたが、この震災で水や電気のありがたさが分かりました。学校に行けること、友だちと話せること、今まで当たり前と思っていたことが、とても楽しいと思えるようになりました。震災は、大変だったけど、今それを乗り越えた自分がいます。この教訓を生かし、これからもしっかりと生活していきたいと思います。」

 この作文からもわかるように、当然あるものが、ない。みなさんはわかるでしょうか。覚えているでしょうか。
 水道の蛇口をひねっても水が出ない。1ヶ月以上出なかったところも多くあります。スーパーに行っても、食べ物が売っていない。今ならありえないですね。おなかが減ってもお店で売っていない。もちろんコンビニにも何もない。いつ入ってくるか分からない食べ物や水、車のガソリンを求めて、おうちの人は、何時間もお店にならんだのです。
大震災は、とてもつらく厳しいものでしたが、これらを心に刻みもう一度今の自分たちの生活を考えなくてはなりませんね。その後、日本中、世界中の人がいろいろな援助をしてくれました。
もちろんこの平窪のみなさんも住民同士、みんなで支えあって乗り切ってきました。
そのおかげで、少しずつ普段の生活が取り戻せたのです。そしてたくさんのかたから元気ももらいました。ヤングアメリカンズのみなさんも実は、その一つだったのです。
震災から6年たった今、東日本大震災での大きな犠牲の上に得られた教訓をわたしたちは決して忘れることなく、みんなで力を合わせ、よりよい学校や社会を築き上げて行かねばなりません。これは、皆さんのようなこどもばかりでなく、校長先生をはじめ、先生方、おとなみんな含めてそうしなければならないのです。
明日3月11日には、この震災により犠牲となられた全ての方々に対して、全国一斉に午後2時46分に1分間の黙とうを捧げ、お祈りすることとしております。
できれば皆さんも、これに合わせて、それぞれの場所で黙とうを捧げてほしいと思います。

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いわき市立平第四小学校
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