最新更新日:2019/03/26
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これからも、子供たちが安心・安全な学校生活がおくれるようご協力をお願いします。

新しい元号からの想い

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平成の世の中がまもなく終わりを迎えようとしています。来年の5月には新しい年号で世の中が推移する予定です。
 では、元号(年号)について簡単に振り返ると、小学校の6年の時に聞いたことのある歴史の出来事で、「大化の改新」「大宝律令」「保元・平治の乱」「文永・弘安の役」「建武の新政」「応仁の乱」などはすべて元号が出来事の一部になっています。
 元号は一般には年号と呼ばれます。中国を中心とする東洋の漢字文化圏に広まった紀年法で,前漢の武帝のときから元号が使用されはじめたといわれています。現在これを使用している国は日本だけです。日本では645年(皇極4)蘇我氏の討滅を機に孝徳天皇が即位してまもなく,この年を大化元年と定めたのが最初です。永続的に使用されたのは,701年の大宝からとなっています。(ウィキペディア、世界百科事典引用)
 私個人は昭和生まれですが、平成の世の中で過ごした日々の方が長くなりました。昭和はともかく高度成長時代の中でエネルギッシュに世の中が動いていた気がします。学校は知識習得を最重要視され、高校になると、大学受験用か、とてつもないスピードで教科書が進み、高校2年半ばで3年間の学習内容が修了した記憶があります。おかげで(?)たくさんのことを学ぶことができたと今ようやく振り返ることができます。
 世の中がいざなぎ景気を超えたバブル景気で沸き立つ頃に平成の世の中がやってきました。バブルも終焉を迎え、教育も詰め込み型教育からゆとり教育に転換期を迎えました。総合的な学習の時間が新設され、より一人一人が課題に対し自力で解決する能力の育成が重視されました。21世紀に入るとOECD(経済協力開発機構)が実施したPISA調査(生徒の学習到達度調査)の結果が、わが国の子どもたちの学力は、「数学的リテラシー」、「科学的リテラシー」、「問題解決能力」の得点については、いずれも一位の国とは統計上の差がなかったが、その一方で、「読解力」の得点については、OECD平均程度まで低下している状況にあるなど、大きな課題が示されました。読解力の向上を中心とし、教員の資質、指導力の向上、全国学力学習調査が開始され、国あげての学力向上施策が開始されました。
 そうして現在新元号と共に教育も新たな転換期を迎えようしています。 単なる知識の習得ではなく、知識の理解の質を高め資質・能力を育む「主体的・対話的で深い学び」を軸に、道徳教育、体験活動、外国語活動等を充実させた教育が始まっています。
 ここで大谷翔平という二刀流と呼ばれるメジャーリーグの選手に話題を向けます。ピッチャーと打者として日々活躍が報じられています。英語ではtwo way、科学的にはハイブリッド選手でしょうか、プロ野球選手としての概念を打ち破った一人であるといえます。少年野球選手の多くはバッターかピッチャーとしてのプロ野球選手の夢を持つのが普通でした。ところが、大谷選手は日本のプロ野球でその才能を見いだされ、見事に二刀流としての地位を確立しました。今後の活躍を期待しております。
 なぜ大谷選手の話をしたか、それはこれからの子供たちが世の中を生き抜いていく一つの道だと考えるからです。野球を例にあげましたが、少子高齢化が進むこれからの世界、とりわけ日本で現在の水準維持・向上のためには一人二役以上が求められてきます。複数(チーム)で研究・開発を行う方が効率化の面からも必要になってきます。教育現場もその波を受けつつあります。現在の体制で働き方改革の波を受けながら次世代を生き抜く子供たちを育成していくためには、学校・家庭・地域が一体となりチームで取り組んでいく必要が不可欠です。新元号を迎えるにあたって、だいぶ話があちこちになってしまいましたが、一つの節目としての子供たちの未来を見据えた学校教育の方向性を思い描いてみました。

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