最新更新日:2017/03/31
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卒業証書授与式(3月23日)

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 本日、卒業証書授与式を執り行いました。卒業生、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。本校最後の卒業式ということもあり、少々長い校長式辞となりましたが、思いを述べさせていただきました。長文で恐縮ですが、ここに紹介いたします。

 校舎周辺の桜並木の木々のつぼみも、膨らみを増し、やわらかな陽の光とともに春の訪れを感じさせてくれております。 
 本日、この佳き日に、多くのご来賓と保護者の皆様のご臨席を賜り、平成28年度 伊達市立富野小学校卒業証書授与式を挙行することができますことに、心より感謝申し上げます。皆さん、ご卒業おめでとうございます。
 皆さんは、富野小学校の最上級生として、下級生の模範となり、リーダーシップを発揮してきました。6人が仲良く、協力して、学校をよりよくしたいという思いが行動に表れていました。 
 思い出は尽きませんが、いくつか思い起こしますと、運動会では、競技に力の限りを尽くす姿は美しく、下級生のよい手本となり、富野地区の方々へ元気を届けました。
 梁川方部水泳記録会や市陸上記録会では、少人数ながらも、心を一つに全力を出し切る姿が「富野小ここにあり」と、存在感を示しました。
 学習発表会や、先月の富野小学校に感謝する会では、その演技力・表現力で、来賓や地域の皆さんを驚かせました。
 そして、校訓「至誠」(まごころ)の実践として、学校をよりよくしよう、楽しくしようと全校児童が楽しめる企画を考え、地域のお年寄りに楽しんでいただきたい、喜んでいただきたいという思いをもって交流活動をするなど、人のために自分たちができることを考えることができました。
 一年間だけでしたが、一緒に学校生活を送ることができたことは、私にとって大きな喜びです。なぜならば、本校は「全校児童23名全員が、仲良く、思いやりといたわりの心を持っている学校」であり、その先頭にいつも立っていたのは、6年生の皆さんだったからです。もちろん、これは校訓「至誠」やよき伝統を受け継いでいることもあるでしょう。その上で、皆さんは自分なりに考え、最上級生として、もっと、よりよい富野小学校にしたいと、さらに磨きをかけてきた一年間だったと思います。これは、先生や家族、地域の方々の話に耳を傾ける素直な心、みんなを思いやる心、そして、よりよい自分をつくっていこう、より高みを目指そうとする向上心があるからです。
 さあ、4月からはいよいよ中学校生活が始まります。進学することは、大人へ近付くことであり、さらに自分で考えて行動することが多くなります。また、将来の自分について、より具体的に設計図を描く時期にもなります。立派に成長した皆さんですが、まだ12歳です。迷い、悩み、自分の弱さを感じることもあるでしょう。そんなとき、行動の判断基準や、心の支えになるのは、これまでの人生経験やまわりの人の話や行動、読書など様々です。よりよい判断ができるために、多くの方々の教えや意見を謙虚に受け止め、持ち前の向上心でもって、常に自分自身を磨いていってほしいと願っております。
 あの東日本大震災、原発事故から6年が過ぎました。今、東北、福島県の人たちは、復興・再生に向けた努力を続けています。この歩みは皆さんの小学校6年間と重なります。これまでも、皆さんのがんばり、活躍は、多くの人々の希望、励みになってきました。今後、ますます活躍の場も増えるでしょう。多くの人を元気づけてください。
 卒業後、この富野小学校は閉校となります。昨年度までの卒業生のように、学校の帰りに立ち寄り、懐かしい先生と話をしたり、校舎に入ったりすることができないことを知ったとき、閉校の寂しさを改めて感じるときかも知れません。しかし、閉校となっても、富野小学校は、皆さんの母校であることには変わりませんし、ずっと心の中に存在し続けます。校歌の一節に、「ここに萌えずる若草は清く正しく健やかに伸びよ輝く望みもて」「やがて気高く咲く花は清くゆかしき香に匂い」とあります。このような人を目指し、人としての大切な心「至誠」を校訓とする富野小学校の卒業生としての自覚、誇りをもち、堂々と人生を歩んでいってください。
 そして、忘れてはならないことは、ここまで立派に成長できたのは、家族や地域の方々など、たくさんの方々がいつも温かく見守り、支えてくださったお陰ということです。
 その感謝の気持ちを忘れずに、何事にも全力で精一杯がんばることが何よりの恩返しとなります。家族を始め、地域の皆さん、私たち職員は、みんな皆さんをずっと応援しています。
 さて、保護者の皆様、本日は、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。入学式の日から、6年間の月日が過ぎ去り、こんなに心も体も立派に成長しました。この晴れ姿をご覧になって、感激もひとしおと思います。
 中学生になると、自分で考えて行動することも多くなる分、達成感や成就感も大きくなる一方で、ときには、将来について、友達関係で、学習のことなど、不安や悩みを抱えることもあると思います。保護者の皆様には、最も親身になって聞いてもらえる存在として、お子さんとの会話や心のふれあいを通して、よりよい成長へとお導きくださいますようお願いいたします。
 結びに、本日、何かとご多用の中ご臨席を賜りましたご来賓の皆様方には、心より感謝申し上げるとともに、子供たちの明るい未来のため、これまで同様に温かく見守ってくださいますようお願い申し上げ、式辞といたします。

平成29年3月23日 伊達市立富野小学校長 五十嵐博也

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