最新更新日:2024/03/28
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感動の拍手と涙  (11月教育長の部屋)湯田健一

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 文化・スポーツ・芸術の秋の到来です。まわりの里山も黄色や橙々色になり、深まりゆく秋を感じます。
 地域の文化祭や音楽会、収穫祭、秋祭りなどが開催され、この時期の週末は大変充実したものになります。もちろん小・中学校も学習発表会や学校祭で大変な高まりを見せています。
 どの学校の学習発表会や学校祭も大変工夫され、子ども達の活躍が保護者・地域の方々を感心させ、喜ばせるものになっています。保護者・地域の方も心から楽しみ、子ども達からエネルギーをもらっているように感じています。私も全く同じです。いや、私は多くの学校の学習発表会や学校祭を訪問する分、いただいた楽しみやエネルギーがより大きいように思います。

 訪問したどの学校の演目も楽しく心に残っていますが、特に深く心に残っているのはR中学校の3年生がつくりあげた劇です。
 衣装や小道具もなかなかに凝ったもので人目を引きましたが、何よりその劇の内容の深さと出演生徒の演技の素晴らしさです。例えれば、劇団「四季」の演技に優るとも劣らないひとつひとつのセリフの迫力、心のこもった演技は本当に圧巻でした。

 劇の内容は『人間が産まれる前に自分の一生を知ってしまったら……「生きる」をテーマに人間として生きること、未来を拓くことの大切さを取り上げた作品でした。
   一人はガリ勉をし、成功するが行き詰って自殺…
   一人はバイクを乗り回し、ケンカ三昧の不良に…
   一人は両腕がない子どもとして生まれ、いじめに遭うが…
三人は産まれるべきか、産まれる前に消えるべきか葛藤します。
そして自らの人生を拓くのは自分、予告されたような人生はおくらないとの強い思いを持って産まれ、よりよき人生になるよう努力することを暗示し劇は終わります。』

 会場の全員が水を打ったように静かに、そして食い入るようステージ発表を見つめていました。私も劇の内容と演技のすばらしさに心から感動しました。
 そしてフィナーレ。
 万雷の拍手、感動の拍手でした。
 カーテンコールに主演の女子生徒が泣いていました。その女子生徒の涙にはやりとげた満足感、多くの人の感激の拍手に感動、万感の思いがあふれていました。この女子生徒と同様、演技した多くの生徒、この劇にかかわった生徒全員の感動が伝わってきました。
 感動の場面に出会った人は心が育つと言います。
 今もその場面が私の心に残っています。私達、観客も心が大きく育ちました。
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