目の教室だより〜学び続けています〜

こんにちは、足立小学校 目の教室です。
昨日の給食は、大好きなフライドポテトでした。
恥ずかしながら、童心に返ってウキウキしながらいただきました。


おいもの余韻はそのままに、昨日は東京都弱視教育研究会の専門性向上研修に参加しました。

はじめに、都立盲学校の先生方より、高等部専攻科について詳しく教えて頂きました。
盲学校ごとの特色を知ることができ、子ども一人一人に合った進路を考えていく上で貴重な情報を得ることができました。

次に、筑波大学附属視覚特別支援学校の山田先生より、「視距離調節学習」について、実際の事例を用いてお話いただきました。
軽度弱視児(視力値がおよそ0.1〜0.3程度)は、視距離を短くすることで十分な情報収集が可能です。
一方で、極端な接近視に伴う眼球や姿勢への負担が心配でした。
しかし、一生懸命見ている児童に対して、「近すぎるから離れて見なさい」と指導することにはどうしても抵抗があります。
そこで、子ども自身が「こんなに近づけなくても見える!」と気付くことのできる、新たな学習方法について教えていただきました。
積極的に活用していきたいと思います。

研修後は、都内小・中学校の弱視通級指導学級や盲学校の先生方との情報交換を行いました。他校での実践を学びながら、今後も指導力の向上に励んでまいります。


(写真:昨日の会場校 東京都立文京盲学校前)
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目の教室だより〜楽しく文字を読むために〜

こんにちは、足立小 目の教室です。
10月になり、涼しい風が心地よい季節となりました。
秋の食べ物はおいしく、ついつい食べ過ぎてしまいますね…。
食べた分、体を動かして、健康でありたいものです。


さて、今回は少し工夫すると読みが楽しくなる支援についてお話しします。

はじめに、お子さんにこのような様子はありませんか?
・視力検査の結果は両眼共にAやBなのに、文字が見えにくいと訴えることがある。
・読書や音読をしていると、すぐに疲れてしまう。
・文字を飛ばして読んだり、途中で読んでいる行が変わったりする。

大切なことは、人によって見え方は様々、ということです。
例えば…
・白い紙をまぶしく感じてしまう。
・文字がふにゃふにゃしているように見える。
・文字がたくさんあると、どこを見たらよいのかわからなくなる。
このような見え方をしているお子さんの場合、文字を読むことが大変負担の大きなものになります。
実際にどのように見えているのか、本人にしかわからないため、子どもの気持ちに寄り添って支援を進めることが難しいケースともいえるでしょう。
しかし、頑張っている状態を続けさせることは、読むこと・学習することが嫌になってしまう原因になりかねません。


そこで、今回は2つの道具をご紹介致します。
写真1枚目:カラーフィルター
写真2枚目:置き型ルーペ(2倍程度)

カラーフィルターの良いところは、(1)紙特有の反射を抑えられる、(2)見る範囲を狭めることができる、の2点です。今回は緑のフィルターを使用していますが、カラーバリエーションが豊富ですので、お子さんが一番見やすいと感じる色・これなら読みたいと思える色を選択することができます。

置き型ルーペは、自分が読みたい部分を程よい大きさに拡大することができます。細かい文字を読むことに抵抗のあるお子さんにおすすめです。

また、どちらにもガイドとなるラインが入っているので、文字や行の読み飛ばしの見られるお子さんの支援に効果的といえます。


足立小学校 弱視通級指導学級(目の教室)では、お子さんの見え方についてのご相談を随時受け付けております。
何か気になることがありましたら、お気軽にご連絡ください。

足立小学校 弱視通級指導学級 直通電話:03-3889-7673

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目の教室だより〜授業の様子part2〜

こんにちは、足立小学校 目の教室です。
ジリジリとした暑い日差しが弱まり、過ごしやすい季節になってきました。
こまめに水分をとることは忘れずに、元気に過ごしましょう。


さて、今回は単眼鏡練習についてご紹介します。

単眼鏡とは、遠方が見えにくいときに使われる視覚補助具の1つです。
(写真1枚目:左から4倍、6倍、8倍、10倍)
見えにくさのある子どもが学校内の情報を自由に収集するためには、単眼鏡を使いこなすことが必要になります。
一番の利点は、自分の席から板書をノートに書き写せるようになる、ということです。
他に、教室以外(体育館や校庭等の広い空間)でも、見たいものを自在に見ることができるようになります。

高学年になると、黒板に書く文字が小さめになり、板書視写の困難さが増します。
それまでに単眼鏡を使いこなせるようになるためには、早期から繰り返し使うことが必要です。
まずは、小学校就学前から「単眼鏡を使うと今まで見えなかったものが見える!」という経験を積みます。そして、自分で単眼鏡を持って対象の方に向けたり、自分でピントを合わせてみたり、徐々に難易度を高めていきます。
小学校に入学する前から、単眼鏡に親しむことが大切です。

2枚目の写真では、実際に黒板を使って50〜70文字程度の板書視写を行う練習をしています。
どうしたら正確に、速く書き写せるようになるか、子どもの様子を見ながら助言します。

また、足立小学校では大型ディスプレイを用いた単眼鏡練習も積極的に行っています。
大型ディスプレイでは、子どもたちの好きなものを存分に取り入れて、思わず「何だろう、見たい!」と単眼鏡を構えてしまう教材が豊富です。例えば、子どもたちの大好きな電車が動き、その上に乗っているひらがなを読み取る練習などを行っています(写真3枚目)。
すべてオリジナルの教材ですので、子どもたちの実態に合ったものを提供することができます。


以上、単眼鏡の練習についてでした。
次回の更新をお楽しみに!

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目の教室だより 〜授業の様子part1〜

こんにちは、足立小学校 目の教室です。
雨が降ったり止んだり、すっきりしない天気が続いています。
そんな時こそ、笑顔を大切に、毎日元気にすごしましょう。


さて、今回は目の教室で行った「野菜スタンプをつくろう」という授業をご紹介します。

この学習では、「実物を通して学ぶ」というところにこだわっています。
実物を使って学ぶことは、見えにくさのある子どもにとって大切なことです。
イラストや写真からではわからない、物の形や色、質感等を知ることで、「他のものはどうなっているのかな」という周りへの好奇心を高めることができます。

授業では……
「とうもろこしの皮をむくと、ふさふさしたものがでてきた!」(1枚目)
「ゴーヤの中にふわふわしたものが入っているよ」

実物に触ってみないと、わからないことばかりです。
今日もたくさんの発見がありましたね。


野菜を観察した後、絵の具を使ってスタンプにしました(2枚目)。
野菜によって、形が異なっていておもしろいです。
一番の人気は「とうもろこし」でした。


できあがった作品はこちらです(3枚目)。
どれが何の野菜がわかりますか?



次回は、弱視教育ならではの単眼鏡の練習風景をご紹介します。

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目の教室だより 〜今日も元気にライン体そう〜

こんにちは。足立小学校 目の教室です。
じめじめとした季節になってきましたね。水分ほきゅうを忘れずに、元気にすごしましょう。

6月になり、目の教室の子どもたちも学習が始まりました。
カメのアイくんも戻ってきましたよ(写真1まい目)。
目の教室の前で、のんびり日なたぼっこをしています。


さて、今日は運動不足のみなさんに、「ライン体そう」を紹介します。
準備はかんたんです。好きな長さの線を、約15cmはなして2本ひきます(足立小 目の教室流です)。
必要に応じて、休むところをつくってもいいですね(写真2まい目:ピンクのマット)。

ライン体そうは、自分の手足を意識的に動かしたり、手と足の協調性を高めたりしながら、体幹を育てることができます。初めはなかなか難しいですが、慣れてくると上手にできるようになって楽しいです。

では、やってみましょう。
動きは全部で8種類あります。

1.線上歩き(前進and後進)
 二本の線の間を、前の足のかかとが後ろの足のつま先につくようにまっすぐ歩きます。線から出てしまうと、線の外の池に住むワニに食べられてしまいます!
2.クロス歩き(前進and後進)
 右足を左線の左側に、左足を右線の右側に出し、足がクロスするように歩きます。
3.かかと歩き(前進and後進)
 右足は右線上で、左足は左線上で、かかとだけを使って進みます。
4.左右ジャンプ(ゆっくりリズムand速リズム)
 両足をそろえて、左右の線の外側をめがけてジャンプしながら進みます。
5.グーパージャンプ(ゆっくりリズムand速リズム)
 グーは二本線の中に両足を入れて手を体の前に、パーで二本線の外に足を広げ両手を広げながら進みます。
6.拍手ジャンプ(ゆっくりリズムand速リズム)
 足がグーのときに両手を広げ、パーのときに体の前で拍手しながら進みます。
7.ケンケン(ゆっくりリズムand速リズム)
 線上をケンケンして進みます。右足でやったら、次は左足でやってみましょう。
8.高ばい
 おしりを高く上げて、前に進みます(写真3まい目)。


最後に深呼吸をして、息を整えましょう。

どうでしたか?無理のない程度に、毎日体を動かして健康でいましょう!

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目の教室だより 〜ビッグライトvol.2〜

みなさん、こんにちは。足立小学校 目の教室です。

さい近は、雨がふっていますね。
あたたかくなったり、さむくなったり、気温のへん化があると、体調をくずしやすいです。きそく正しい生活をして、元気にすごしましょうね。


今日は、前回しょうかいした「ルーペ」で、きれいなお花をかんさつしました。
ルーペを使うと、小さな文字やものを、楽に見ることができるようになります。


お花は「アマリリス」といいます(1まい目)。
地いきの方が、足立小学校のげんかんにおいてくれました。
とてもきれいですね。思わず、見とれてしまいました。

どんどん近づいてみると……(2まい目)


3まい目を見てみましょう。ルーペを使って、写真をとりました。
何か黄色いモコモコしたものが、先のほうについていますね。
これは「花粉(かふん)」といいます。


この花粉が作られることで、お花は子孫(しそん)を残すことができます。
ぱっと見ただけではなかなか気がつけないことです。
よく見ることで、新しい発見があっておもしろいですね。



では、次回のビッグライトをお楽しみに!

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目の教室だより 〜ドキドキワクワクちがいさがしvol.1〜

みなさん、こんにちは。足立小学校 目の教室です。
連休も終わり、今日からまた家庭学習が始まります。
規則正しい生活をして、元気にすごしましょうね。


さて、本日は、目の教室で「ちがいさがし」を作ってみました。
2まいの絵には、5か所のちがいがあります。全部見つけられるかな?
ぜひチャレンジしてみてください。



ちがいを見つけるためには、細かいところまでじっくりと見なければなりません。また、2まいの絵を見比べるために、目を上下左右に細かくすばやく動かすことも必要になります。
ちがいさがしは、見る力を高める上で、とてもよい教材の一つといえるでしょう。

まずは、楽しく、取り組んでもらえたらうれしいです。

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目の教室だより 〜ビッグライトvol.1(1)〜

こんにちは。足立小学校 目の教室です。
休校が続いていますが、みなさん元気にすごしていますか。

さて、本日は目の教室にある「ルーペ」を使って、学校の花だんをかんさつしてみようと思います。

ルーペは、ものを大きく見えるようにする道具です。足立小学校の目の教室には8種類のルーペがあります。このルーペでこまかい文字や小さなものを見ると、より楽に見ることができるようになります。小さくてかるいので、持ち運びも便利です。
※われてしまうことがあるので、大切に持ち運ぶひつようがあります

では、ルーペを持って花だんに行きましょう!



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目の教室だより 〜ビッグライトvol.1(2)〜

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花だんにやって来ました。
たくさんのお花がさいていて、顔を近づけるといいかおりがします。


はじめの1まいは遠くからパシャリ。
もっと近くで見たいな、と思い、ルーペをつかって見たのが2まい目と3まい目です。



あれ?遠くからだと同じような葉に見えていたのに、ルーペで大きくしてみると葉の色や形や大きさなどのちがいに気がつくことができました。じっくり見ることで、新しいはっ見がありますね。おもしろい!

足立小学校では先生や地いきの方が、さまざまな植物のたねを植えています。どのように育っていくのか楽しみですね。これから大きくなるようすもお知らせできたらと思います。


足立小学校 目の教室より

 ご家庭でできるビジョントレーニングの教材を紹介します。
 学習やタブレット画面を見続けた後に、このビジョントレーニングを行うと、疲れがとれて次の活動の効果が高まると思いますので、ぜひ取り組んでみてください。


URL:ビジョントレーニング無料プリント・ドリル教材20選
https://menokoto365.jp/279/
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