最新更新日:2024/03/27
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学校教育目標 自ら学ぶ 共に学ぶ 人から学ぶ

卒業証書授与式

 140名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
 本日は、安曇野市政策部長 堀内猛志 様をはじめ市議会議員の皆様、多数の本校にゆかりのあるご来賓の方々には、公私ともにご多用のところをご臨席頂きまして誠にありがとうございます。
 卒業される皆さんとの出逢いで忘れることができないことがあります。去年の4月、私が前庭の掃除を終え、集めた草を草捨て場に持っていこうとした時のことです。3年生の男子生徒でした。「校長先生、私が持っていきます。」と、声をかけられました。穂高東中学校に赴任することができたこと、この生徒たちと一緒に学校をつくっていくことができるということをうれしいと感じさせてくれた瞬間でした。
 昨年の12月のことです。泥がつきだいぶ汚れたごみを拾ってごみステーションに持ていくと「ありがとうございます。」と言って手を差し出す3年生がいました。「すごく汚れているんだよ。」と伝えても当たり前の顔で受け取ってくれました。
この二人の卒業生に共通しているのは、相手意識の高さです。相手のことを思い、自分が今できることを精一杯やりきるという相手意識です。その姿こそ、私たち穂高東中学校が大切にしている「自分も人も大切にする姿」そのものであると私は確信しています。今日までそんな穂高東中学校を育て、リードしてくれていたのが卒業生の皆さんです。本当にありがとうございました。
 皆さんに、伝えたいことがあります。新宿中村屋の話です。明治40年、東京新宿に開業した商店です。商店主は、相馬愛藏さんと妻の黒光さん、白金の方です。開業から順調に売り上げを伸ばしてきた大正12年、三越デパートが新宿に進出し、売り上げは、七分の一に落ち込みました。さて、その時二人はどう考えたのでしょうか。「今までうまくやってこられたのは、強い競争相手が新宿にはいなかったからだ。自分たちの商売が、商人として一人前ではなかった。」二人は、進出してきた三越デパートを恨むのでなく、自分たちを成長させるチャンスと考えました。そして店内に喫茶コーナーを開き、中村屋カリーと呼ばれる日本初のインドカレーを商品化したのです。今や年商四00億を超える大会社に成長しています。以前皆さんに紹介した渡辺和子さんも同じことを伝えています。料理当番の人が朝食のパンをオーブンで焼いていました。うっかりしてトーストが焦げてしまいました。しかしもったいないのでその焦げたトーストを皿に盛って出しました。順番にトーストを取っていくのですが、「黒焦げか」と不機嫌な顔をして取っていく人の中に、トーストを裏返して「反対側は焦げていなくてよかった。ありがたかった。」と言った人がいたそうです。悪い面だけを見ていると不平不満は尽きません。違った角度から見ると新たな発見があり、自分の成長につながるということです。
 最後に3年の先生たちの話をします。頼まれた調査書に印鑑を押して私が手渡そうとしたときです。先生たちは立ち上がって両手で受け取ります。その姿を見て私も両手で渡します。片手で受け取っても両手で受け取っても同じです。でもていねいさが違うんです。一枚一枚の調査書に寄せている思いを感じるのです。ていねいな生き方、私も心がけたいと思います。
 保護者の皆さま、お子様のご卒業、おめでとうございます。九ケ年の義務教育が終えようとしています。どう言葉をかけたらよいのか悩んだこと、ただただ後ろ姿を見守るだけのこと、子どもたちに隠れて夫婦で言い合いになったこと、いろんなことがあったと思います。感無量の思いと推察いたします。この3年間、卒業生の成長を願い、全職員で精一杯努力してきたつもりではありますが、至らない点もあったと思います。それにもかかわらず、本校に寄せていただいたご理解とご協力に対して心よりお礼申しあげます。ありがとうございました。
 終わりになりますが、どうか卒業生の皆さん。皆さんが大切にしてきた生徒会スローガン「瞬花秀東」その達成のための重点のひとつに「笑顔あふれる東中」があります。この大切にしてきた笑顔を4月からそれぞれの学校で、それぞれの出会った人に届けてください。最後にそんなお願いをし、式辞と致します。

       平成29年3月15日                     
               安曇野市立穂高東中学校長 平沢 重人

三学期終業式

         「数字に見る確かな成果」
 皆さんが「受験に向けて、学校のリーダーや先輩となるために」とそれぞれに立ち向かってきた三学期が終わろうとしています。「教頭先生、面接の練習をお願いしていいですか。」と申し出る3年生の姿がありました。先週の生徒会総会や昨日の送る会をリードした2年生の姿、日常の充実をめざし学年ゼロ活動へ取り組む1年生の姿に確かな成長を確認することができました。今、3人の各学年代表の人たちの言葉を聞いてとてもうれしく思います。
 2学期の始業式で「日常茶飯事こそ大事」の話をしました。自分の体を成長させるのは時々食べるごちそうではなく、日常の食事です。という話です。平成27年が、2579名。今年が1877名。これは、2月までの保健室利用者の数です。2200名と1192名。2学期までの欠席者の数です。この数を見ても皆さんが今年1年間、心と体のコントロールに気を配りながら日常の生活を大切にしてきたことが分かります。ありがとうございます。
 先生たちにもうれしい数字があります。「職場の同僚からの支援がある」という数値が、全国平均より2割高くなっています。「職場に活気がある」という数値は、3割高くなっています。先生たちもこの穂高東中学校での同僚との生活を大事にしてきたということの証です。
 今日は、3学期の終業式であると同時に、平成28年度の終業式でもあります。1年間の教育課程を成果とともに無事に終えることができました。1,2年生の皆さんのそれぞれの進級と3年生の皆さんの卒業を認めます。さあ明日は、卒業式です。この443人のかけがえのない仲間と先生たちと保護者の皆さんと来賓の皆さんと一緒に心あたたかい一日にしましょう。

PTA活動に思う

         「ひと・もの・こと」とのつながり
                          (PTA会報より)
 来年度、各教室にプロジェクタ式(天井設置型)の電子黒板が配置される。黒板がスクリーンになるので、チョークと画像を一緒に利用することができる。登下校時の見守りや放課後学習、部活動外部コーチ等のスクールサポートに関わる方たちへの保険や謝金が継続された。貧困、いじめ、不登校、職員の加配、児童館利用等の子育てに関わる安曇野市五カ年計画立案に保護者の立場から意見や提言を盛り込むことができた。給食費の監査やアレルギー対応食への要望が出された。これは、安曇野市PTA連合会の代表が関係部署との懇談会や特別委員会に参加したことにより得られた成果の一部です。
 今、施策に対する外部検証委員会の設置やパブリックコメントの公募など「開かれた行政」が一般となっている。検証委員会の中で商工会や校長、教育委員、区長会、医師会等と同じ立場で意見交換ができ提言ができるのがPTA連合会である。PTAの存在価値は何かと問う声があるが、これがその答えのひとつであると私は考える。子どもたちに「ひと・もの・こと」とのつながりを求めるならば、子どもたちに社会とのつながりを求めるならば、子どもたちに家族とのつながりを求めるならば、私たちがそのつながりのモデルを示すことだと考える。
 平成三十年度入学生から利用する制服が一月三十一日のPTA総会で披露された。今年度だけでも十回の選定委員会をもち衣料組合や制服業者、学校職員と同じ立場で発言をし、選定に加わったのがPTAの代表である理事の皆さんです。

 「役員に決まった時には、不安や負担を感じましたが、活動内容は無理なくこなせる程度でしたので働いている私には、とても助かりました。委員会の活動以外でも東中学校の生徒の皆さんの行動を意識できて、応援できた気持ちがします。」
 これは、役員を終えた方からいただいた感想です。地区PTA や各種委員会、学級役員の皆さん、一年間本当にありがとうございました。PTAは必要であり、生徒のための学校づくりになくてならない組織である。

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学校行事
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