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今年度の研究

研究主題

「一人一人の子供が自ら深い学びを実現していく体育学習」

主題設定の理由・根拠

本研究会では、これまでの研究の成果と課題を受け、改訂学習指導要領の趣旨を活かして、体育科の学習指導改善を図るため、研究主題に求められる要件を次のように考えた。
○子供自らがどう学んでいくかを追究し、主体的な学びをさらに進めていくこと。
○子供一人一人が追究、解決したい課題を見付けること。
○自ら学習に見通しをもち、試行錯誤を重ねながら個々の学習課題を解決していくこと。
○学習課題の解決は子供が自らの学習を振り返り、適切に自己評価や他者評価を行い粘り強く取り組み、運動の特性に触れる楽しさや喜びを味わえる学びを実現することで体育科の目標に迫ること。
 このように、目指すべき体育学習は、一斉一律の課題解決的な学習を改善し、一人一人の子供の能力や興味・関心に応じた、各領域の特性を踏まえた課題解決的な学習としていくことが求められると考えた。これは体育科における「個に応じた指導の充実」をより一層進めていく学習であり、実態に応じた「主体的な学び」を支える重要なポイントとなる。一斉一律に与えられた課題ではなく、一人一人が解決すべき運動や健康についての課題を自ら意欲的に見いだし、その解決を試みていく中で、他者との対話を通じて自己の思考を広げたり深めたりする「対話的な学び」を繰り返す。子供がこうした「主体的な学び」「対話的な学び」を続ける中で、運動や健康について自己の課題解決に向けての試行錯誤を重ね ながら、体育科の特性に応じた「見方・考え方」を働かせて「深い学び」を実現していくことが重要であると考える。このような学習を進められるよう適切に指導、支援していくことで、三つの資質・能力をバランスよく育むことができると考え、研究主題を「一人一人の子供が自ら深い学びを実現していく体育学習」と設定した。

部会の提案

本領域は、誰でもできる簡単な動きに取り組むことから始めるという特性をもつため、学習課題を「子供の思い」として捉え、以下のように分類した。それぞれの段階には、必ずしも順序性があるわけではなく、一単位時間や単元の中で行ったり来たりするものであると考えている。

自分の思いや願いから設定した学習課題 →「やってみたい」 今もっている力でできる動き、友達がやっている動きの中から、自分がやってみたい簡単な動きを選びながら見いだした学習課題
自分の今もっている力から設定した学習課題 →「できるようになりたい」 自分が今もっている力を踏まえて、少し頑張ればできそうな動きを選びながら見いだした学習課題
目標達成に向けての取組から設定した学習課題 →「こうやってみよう」 できるようになりたい動きを、どうしたらできるようになるか思考し、できるようになるための方法を判断しながら見いだした学習課題

実証授業で取り上げる内容及び学年、その理由

令和4年度は、第4学年で実施する。
 児童が自己評価する姿を見出し、児童が自己評価する力を高める多様な動きをつくる運動の授業を見せる。

第1回実証授業
日時 令和4年6月21日(火)
場所 武蔵野市立第一小学校(最寄駅:JR中央線吉祥寺駅)

授業 多様な動きをつくる運動 第4学年
指導者 中本 隼介

第2回実証授業
日時 令和4年11月29日(火)
場所 武蔵野市立第一小学校(最寄駅:JR中央線吉祥寺駅)

授業 多様な動きをつくる運動 第4学年
指導者 中本 隼介

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会場校

予定表(体つくり運動「多様」)