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体つくり運動領域とは

体つくり運動系は,体を動かす楽しさや心地よさを味わい運動好きになるとともに,心と体との関係に気付いたり,仲間と交流したりすることや,様々な基本的な体の動きを身に付けたり,体の動きを高めたりして,体力を高めるために行われる運動である。

 体つくり運動系の領域として,低学年を「体つくりの運動遊び」,中・高学年を「体つくり運動」で構成している。

 「体つくりの運動遊び」については,「体ほぐしの運動遊び」及び「多様な動きをつくる運動遊び」で構成し,「体つくり運動」については,中学年を「体ほぐしの運動」及び「多様な動きをつくる運動」で,高学年を「体ほぐしの運動」及び「体の動きを高める運動」で構成している。

 低・中学年においては,発達の段階から体力を高めることを学習の直接の目的とすることは難しいが,将来の体力の向上につなげていくためには,この時期に様々な基本的な体の動きを培っておくことが重要である。そのため,「多様な動きをつくる運動(遊び)」では,体つくり運動以外の各領域において扱いにくい様々な基本的な体の動きを培う運動(遊び)を示している。

 低学年は「体つくりの運動遊び」とし,その内容も全て「運動遊び」として示している。これは,児童が易しい運動に出会い,伸び伸びと体を動かす楽しさや心地よさを味わう遊びであることを強調したもので,以下の各領域においても同様の趣旨である。これは,入学後の児童が就学前の運動遊びの経験を引き継ぎ,小学校での様々な運動遊びに親しむことをねらいとしている。

 全ての学年において指導する「体ほぐしの運動(遊び)」では,自己の心と体との関係に気付くことと仲間と交流することをねらいとし,誰もが楽しめる手軽な運動(遊び)を通して運動好きになることを目指している。そのため,発達の段階に応じて,運動(遊び)を通して自己や仲間の心と体に向き合って運動(遊び)に取り組み,心と体が関係し合っていることに気付くとともに,仲間と関わる楽しさを体験し,仲間のよさを認め合うことができるようにする。なお,従前に示されていた「体の調子を整えること」については,心と体を軽やかにしたりストレスを軽減したりすることなどが,運動(遊び)を楽しく行うことを通して心と体との関係に気付いたり仲間と豊かに交流したりすることと密接に関連していることを踏まえ,改善を図った。

 低・中学年の「多様な動きをつくる運動(遊び)」では,他の領域において扱われにくい体の様々な動きを取り上げ,その行い方を知るとともに,運動(遊び)の楽しさを味わいながら体の基本的な動きを培うことをねらいとしている。

 低・中学年の学習指導では,児童が体ほぐしや動きづくりのために行われる様々な運動(遊び)に進んで楽しく取り組むことができるようにするとともに,児童が楽しい活動を工夫したり,考えたことを他者に伝えたりすることや,きまりを守り誰とでも仲よく運動(遊び)をしたり,友達の考えを認めたり,場や周囲の安全に気を付けて活動したりすることができるようにすることが大切である。

 高学年では,低・中学年の「多様な動きをつくる運動(遊び)」において育まれた体の基本的な動きを基に,各種の動きを更に高めることにより体力の向上を目指すものとし,児童一人一人が運動の楽しさを味わいながら,自己の体力に応じた課題をもち,体の柔らかさ,巧みな動き,力強い動き及び動きを持続する能力を高めるための運動を行う。児童が自己の体力の向上を,新体力テストの結果等に見られる回数や記録ではなく,体の基本的な動きを高めることと捉えることができるよう,従前の「体力を高める運動」から,「体の動きを 高める運動」とした。

 「体の動きを高める運動」では,体の動きを高めるための運動の行い方を理解しながら運動に取り組むとともに,学んだことを授業以外でも生かすことができるようになることを目指している。なお,小学校高学年では児童の発達の段階を踏まえ,主として体の柔らかさ及び巧みな動きを高めることに重点を置いて指導することとする。

 高学年の学習指導では,児童が自己に適した課題をもって積極的に運動に取り組むことができるよう内容や進め方を理解するとともに,各自の課題に応じた運動を行ったり,児童が相互に話し合ったりしながら体の動きを高めるための運動の行い方を身に付け,授業以外でも取り組むことができるようにする。また,体の動きの高め方について習得した知識や運動の行い方を基にしてより楽しく運動をし,目標に迫っていくことができるよう運動の行い方を工夫したり,それを仲間に伝えたりするとともに,約束を守り仲間の考えや取組を認め,自己の役割を果たしながら協力して活動したり,安全に配慮したりすることができるようにすることが求められる。

 なお,体つくり運動系については,「体ほぐしの運動(遊び)」は,心と体の変化や心と体との関係に気付いたり,みんなで関わり合ったりすることが主なねらいであり,「多様な動きをつくる運動(遊び)」及び「体の動きを高める運動」は,体の様々な動きを身に付けたり高めたりすることが主なねらいであり,それぞれが特定の技能を示すものではないことから,従前どおり「技能」ではなく「運動」として示す。

※学習指導要領解説 体育編(平成29年7月)より

体つくり運動領域1〜4年生部会とは

体つくり運動領域1〜4年生部会では、「運動が大好き!」「体つくり運動が楽しい!」「できた!!」という子どもたちを増やすために研究を進めています。

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