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ボール運動領域で指導すること

「ボール運動領域」とは、ルールや作戦を工夫して,集団対集団の攻防によって競争することで楽しさや喜びを味わうことができる運動です。攻防の特徴から,「ゴール型」「ネット型」「ベースボール型」の3つの型に分けられています。
児童は、ボール運動領域の学習の中で、ルールや学習の場を工夫したり、チームの特徴に応じた作戦を立てて、互いに協力し、役割を分担して練習を行い、型に応じた技能を身に付けてゲームをしたりします。
チーム内で友達と助け合ったり,分担された役割をしっかりと果たしたりすることは,この領域でしっかりと指導したい内容です。

ボール運動領域 新学習指導要領でこう変わる!

これまでの実践に見られた課題

●児童の課題や運動が画一的になることで、課題をもつこと、運動することに苦手意識がある場合、 思考が深まらなかったり、運動が停滞したりすることがあった。
●表現力の高い児童や運動能力の高い一部の児童が発言し、議論を進めている。

改訂小学校学習指導要領では

○教員が個別に発問したり対話したりすることで、実態に即した指導と評価ができる。
○ICT機器を活用し、視覚的に課題を共有し、より多くの児童が話し合いに参加する。
 

全体への指示や発問とともに、個別に対話をしたり発問したりすることで、より正確な(妥当性の高い)評価と効果的な指導に結び付けることができます。
チームごとにゲームを振り返ったり、作戦を工夫したりする場面で、児童が話し合うことがある。しかし、「あのとき、〇〇していれば」といった一部の児童の記憶に頼った話し合いでは、発言が表現力や技能が高い一部の児童に偏ったり、具体的な話し合いが行われにくかったりします。そこで、活用の目的や押さえるべき視点を明確にしてICT機器を利活用し、チームや個人の課題やチームの特徴などを共有できるようにしていく必要があります。