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保健学習とは

体育科:保健領域

体育科保健領域は,健康・安全に関する包括的な内容について,第3学年から第6学年にかけて,系統的に,合計24 単位時間程度指導される。その内容は,全ての児童がもれなく習得されるべきものである。したがって,体育科保健領域の指導は,質的にも量的にも,保健教育において中心的役割を担うものと言える。
 体育科の目標は,「心と体を一体としてとらえ,適切な運動の経験と健康・安全についての理解を通して,生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の基礎を育てるとともに健康の保持増進と体力の向上を図り,楽しく明るい生活を営む態度を育てる」である(学習指導要領第2 章第9 節第1「目標」)。このうち,「健康・安全についての理解」については,主として第3〜6 学年の保健領域に関連したねらいを示しており,「健康な生活,体の発育・発達,けがの防止,心の健康及び病気の予防についての基礎的・基本的な内容を実践的に理解すること」である。この場合の理解は,「単に知識や記憶としてとどめるだけではなく,児童が,身近な生活における学習課題を発見し,解決する過程を通して,健康・安全の大切さに気付くこと」などを含むものとされる。また,「健康の保持増進」を図るとは,「身近な生活における健康・安全に関する内容を実践的に理解することを通して,自らの生活行動や身近な生活環境における学習課題を把握し,改善することができる資質や能力の基礎を培う」ことを示したものとされている。このうち,「身近な生活」「実践的に理解する」は,小学校での特徴と言える。
 (文部科学省:小学校保健教育参考資料「生きる力」を育む小学校保健教育の手引きより)

学習の流れ

この学習の流れは、1単位時間の授業を構築するうえで基になるものです。子供たちの思考の流れにそった授業をするために下の表のように授業を組み立てています。ただし、学習活動によっては「知識習得」や「知識活用」を重点化して、単元を通して構成を工夫することが大切です。

  学習の流れ
導入・課題設定 1 前時の学習を振り返り、児童の考えを認め合う。学習の課題を設定する。
知識習得 2 教師から正しい知識を得たり、実験などの体験的な活動を行ったりして、実践的に理解をする。
知識活用(適応問題に取り組むなど) 3 今までの生活経験や学習活動1〜3で学んだ知識を活用して課題に取り組む。
 【パターン1:他の事象に当てはめて考える】習得した知識が、他の場合にも活用できないかを考える活動
 【パターン2:自分に当てはめて考える】自分の日常生活を振り返り、習得した知識を基に改善した方が良いこと、そのまま継続した方が良いことについて考える活動
学習の振り返り 4 分かったこと・考えたことについて振り返ったり、自分の考えをもったりする。
 自分の生活に活かそうとする意欲をもつ。

開発教材(ICT教材)

保健学習を効果的に行うために、保健領域部ではICT教材を開発しました。毎年内容の精選、改良を行っています。
開発教材に入っているもの

ICT教材 映像や画像、実験を取り入れたICT 教材を活用し、習得すべき知識の科学的根拠を明らかにし、児童の実感を伴った理解を図る。
学習指導計画 ICT教材を効果的に活用するための教師用の指導計画。
学習カード 児童の知識習得、知識活用、実践への意欲を見取る。
具体的な児童の姿 学習カードを基にした、評価の際の具体的な言葉例集。

本部会では、開発教材の希望を受け付けています。ご希望の方はご連絡ください。
連絡先:部長 大竹 康平 台東区立忍岡小学校 03-3822-4661