最新更新日:2019/02/23
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今学期も残り1ヶ月です。健康管理に留意しましょう。

いわき北地区BBS中学生弁論大会

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 本日、北地区の弁論大会が内郷一中で行われました。本校からは、3年生の久保木啓丞君が出場しました。「1人の人間として」という題で発表を行いました。
 結果は、いわき北地区更正保護女性会長賞をいただきました。

全文掲載します。

 1人の人間として                     久保木 啓丞

 僕たちの生活は、インターネットの発達にともって、劇的に変化しました。知りたいことがあれば、すぐに携帯電話で検索することができ、ほしいものがあれば、実際に店に出向かなくても自宅で買うことができます。その中でも近年最も発展が目覚ましいのは、やはりSNSでしょうか。SNSの発展により、友だちと離れていてもいつでも・どこでも連絡が取れるようになり、世界中の人とも一瞬でつながることができるようになりました。しかし、このような便利さの一方で、今までにはなかった問題も出てきています。
 その例として、SNSを使ったいじめがあります。SNSで暴言を送ったり、悪口を書き込んだり、また、SNS上のグループで仲間はずれにする、というものがあります。これらは携帯電話やスマートフォンを持っているかぎり、家に帰っても逃れることはできません。加害者側も、面と向かって顔を合わせていないことによって、心無い言動への抵抗感がなくなりやすいという特徴もありました。実際に、2016年には青森県の女子中学生がSNS上のいじめを苦に自殺するという事件がありました。ラインで毎日のように「死んで」「目障り」といった言葉を送られたり、事実とは異なる噂を流されたりしたといいます。
 また、悪意を持ってデマを流すという問題もあります。実際に、東日本大地震では「雨に放射性物質が混じっているから濡れてはいけない」「外国人による犯罪が横行しているから注意しろ」「福島県は危険だ」といった、根拠がない悪質デマが拡散され、多くの人の目に触れることになりました。このデマは、不安な気持ちをあおったり、間違った情報で傷つき、困る人がいたりと、混乱を招きます。時には、人の命をおびやかすことにつながりかねないのです。情報をすぐに世界中へ発信できると同時に、世界中から情報を得ることができるという点では、格段に便利になりました。情報の格差によって救われる命もある一方で、このようなデマによる弊害もあります。
 これらの問題は、どうやったら解決できるのでしょうか。」僕は、その答えは簡単だと思っています。皆さんは、SNS上で書き込まれている心無い言葉を、実際にその人に発することはできますか。ほとんどの人は、できないと思います。なぜなら、目の前に傷つく人がいるからです。しかし、それはインターネットも同じことなのです。画面の向こうには、その発言によって傷つく人、悲しむ人、困惑する人がいます。そう考えることで、心無い書き込みをする一歩手前で踏みとどまることができるのではないでしょうか。つまり、SNS上の問題は、現実の世界と同じように、一人の人間としてどう行動すべきなのかを考えることによって、解決できるのです。
 インターネットでも、皆さんの周りにはたくさんの人がいます。世界中の人と瞬時につながることができる今、日本だけでなく異なる国、異なる文化、異なる宗教、さまざまな価値観の人と交流できます。そんな中で、この言葉を受け取った相手はどのように感じるだろうか、という人と人とのつながりの中で当たり前のことを意識して行えば、インターネットはもっと居心地のよいものになるのではないでしょうか。僕たちは、インターネットとともに、生きていく世代として、よりよいものにしていく責任があります。一人の人間として、どうあるべきかを忘れずに、インターネットを利用していきましょう。
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