最新更新日:2019/04/10
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学校教育目標   人を愛し、夢に向かって努力する生徒

いわき南地区BBS弁論大会第2位

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 去る7月12日(土)に、3年の佐藤渓音さんが、泉公民館で行われたいわき南地区弁論大会に出場しました。
 5番目にスピーチした渓音さんは、終始落ち着いて、堂々とした弁論を繰り広げました。その結果、第2位にあたる優秀賞「いわき市議会議長杯」を受賞しました。
 以下、発表文を掲載します。

『魔法の国から学んだこと』

「おはようございます。」
「・・・」
 返事が、返ってこない。聞こえなかったのかな?ちらりとこちらを見たような気がしたけれど・・・。
 登校中に近所の方に会ったので、私はあいさつをしました。たぶん気がつかなかったのでしょう。私は、あまり気にも止めずに学校に行きました。
 次の日、部活で練習試合がありました。  「こんにちは。」
 相手チームの保護者にあいさつをしました。
しかし、またもや返事はなし。それどころかこちらに顔を向けようともしなかったのです。
 みなさんは、あいさつをして、嫌な気持ちになった経験はありませんか。「こっちはせっかくあいさつしたのに無視された!」そういう怒りでいっぱいになり、私は自分からは、あいさつしないことに決めました。でも、すっきりしたわけではないのです。いつもは忘れていても、心の中のもやもやが、度々現れます。登校中、前から誰かがやってくると、悪いことをしたときのように後ろめたい気持ちになります。すれ違うときは下を向いてしまいます。あいさつなんてする必要ないと思うのに、なんだか気持ちは晴れません。
 そんな気持ちのまま、私は三年生になり、修学旅行が始まりました。三日目は東京ディズニーランド。最終日ということで疲れがどっと出ていました。さらにその日は五月だというのにとても暑くて、私は体力が続くか心配でした。
 入場口を通ったとき、若い女性のキャストが、とびっきりの笑顔を私たちに向けて「いってらっしゃい。」 そう言ってくれました。笑顔がキラキラしていました。たったそれだけのことですが、私は一気に楽しい気分になり、「最後の一日を思い切り楽しもう!」と思えました。
 キャストの笑顔とあいさつは、パーク内全てに広がっていました。アトラクションのキャストやお店のキャスト、なんと、トイレ清掃のキャストまでもが、笑顔であいさつしてくれました。私も私の友達も、大人も子どもも、笑顔が自然に出ていました。
 ディズニーランドは、非行や犯罪、いじめ、そういった汚れた世界とは無縁の場所です。それはたぶん、訪れた人が、キャストやミッキーマウスなどのキャラクターから、人と人とがつながることの素晴らしさを教わるからだと思います。私はディズニーランドで、人とのつながりを大事にしたいと思いました。あいさつを明日から絶対にしよう。この私だって、誰かを元気にさせたり、笑顔にさせたりできるはずだ。返事が返ってこなくたっていい。誰かが笑顔になれば、私もうれしい。
 前から、近所の方が歩いてきます。笑顔で、元気に、「おはようございます。」 相手も笑顔で「おはよう。いってらっしゃい。」 あいさつをした私も、温かくて優しい気持ちをもらいました。今では、人のためではなく、自分自身のためにあいさつを続けています。そして、いつの間にか、自分が住んでいる地域がとても好きになりました。
 年々、地域での人と人とのつながりが薄れてきていると言われています。青少年の非行や老人の孤独死が増え、新聞やテレビでは、地域の人たちが、お互いに無関心になっているのが原因だと報道されていました。私は、中学生にもできるあいさつと笑顔で、地域を徐々に温かい場所に変えられると思います。 魔法の国に教えてもらった、誰にでもできる魔法。皆さんのあいさつと笑顔で、周りにハピネスを起こしませんか?
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