最新更新日:2017/03/31
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朝の会の話 〜 かしこく やさしく たくましく 10 〜

   トイレには本当に神様がいる 〜 小さな生き物のお陰 〜
                  伊達市立大枝小学校長 安生昌弘
 みんなは,『トイレの神様』という歌を知っていますか。この歌は「トイレには美しい女神様が目に見えないけれどいるので,綺麗に掃除すると女神様が喜んで,その掃除した人を美人やかっこいい人にしてくれるよ」という歌です。しかし,本当の意味は,誰もが嫌がる汚い場所を一所懸命に掃除する人は,気立てが良いと言って心の美しい人,つまり思いやりのある優しい人になれるよということなんです。だから,本当に神様がいるわけじゃないのかも知れませんね。でも私は別の考え方でトイレには本当に神様がいると思っているのです。それはこれから話すことで分かってもらえると思います。
 みんなは,学校のトイレにおしっこやうんちやトイレットペーパーを流しますね。それはトイレの穴から流れて入ってどうなると思っていますか。大枝小学校では,床の下や地面の下を通って体育館の通路脇にある浄化槽という地下のタンクに入っていきます。そのまま川に流してしまったら大変なことになりますからね。そのタンクの中には,バクテリアとか細菌とか言われる小さな小さな生き物,微生物が入れられているんです。このたくさんの生き物たちが真っ暗なタンクの濁った水の中で,おしっこやうんちや水に溶けたようでも細かくなっただけのトイレットペーパー等をせっせと食べてくれているんです。おしっこやうんちやトイレットペーパーを食べた微生物の体からは,人間にあまり害の無い物しか出てきません。ありがとうと言いたくなりますね。
 タンクに入った,汚れて濁った汚い水は飲めはしないけど,透明で臭いもないきれいな水になって出てきます。そして小川を流れ,阿武隈川に流れ込んでいくのです。梁川町内はたくさんの家のトイレや台所の汚れた水を全部下水道という地下の大きな管,パイプで集めて阿武隈川の近くにある浄化センターできれいにしてから阿武隈川に流しています。巨大な浄化槽タンクのようなものですから,大枝小学校と同じく小さな生き物におしっこやうんちやトイレットペーパーを食べてもらっているのですね。
 小さな生き物たちの働きぶりを考えると,小さな生き物が神様のように思えてきませんか。だから,私はトイレの穴の先の暗闇に小さな生き物という神様がいるように感じるんです。だから,心を込めてトイレをきれいに掃除することが小さな生き物にありがとうの気持ちを伝える事になるので,きっと良いことがあるような気がするのです。
 今日はトイレが小さな生き物という神様がいる浄化槽タンクにつながっているので,きれいに掃除することは素晴らしいことだということ。そして小さな生き物は食べ物としての人間のうんちをとても喜んで食べてくれる神様みたいだよというお話でした。先月,人間は食べ物として生き物の命をいただいているという話をしましたが,その残りかすであるうんちなどを,また生き物にお世話になって生きているのですね。生き物に感謝しなくちゃいけませんね。(2015.12.4)
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