最新更新日:2017/03/31
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1学期終業式のお話 〜かしこく やさしく たくましく 5〜

      た・ち・ま・ち・終わるな夏休み 〜1学期終業式の話〜    
                            大枝小学校長 安生 昌弘
 今日は1学期の終業式,1学期が終わる,締めくくりの日ですね。1学期は何日,学校の日があったのでしょうか。実は71日間なのです。毎日の45分間の授業に加えて,たくさんの学校行事や体験活動をしてきましたね。入学式や始業式から始まって,1年生を迎える会,交通教室,避難訓練,運動会,防犯教室,宿泊学習や七夕集会などもありましたね。振り返って考えると,71日間の積み重ねってすごいことだと思いませんか。1学期の始業式に自分にあったちょうど良いめあてや目標を立てましょうという話をしました。どれくらいやり遂げることが出来ましたか。思い出と共に振り返ってみましょう。
 さて,明日から38日間の長い夏休みが始まります。楽しみだね。考えてみると,土曜日や日曜日も入れるけれど,71日間の1学期の半分以上の日数が夏休みの期間なのです。やる気のある人が何かを積み重ねると,夏休みには,きっとすごいことができるような気がしますね。そうです。夏休みは,みんなにとって『チャンス』なのです。でも「夏休みは長いぞ」と思ってのんびりしていると,始まったと思ったら「たちまち」(すぐに)終わってしまうものなのです。
 夏休みのチャンスは,まず第一に学校の授業はお休みですから,新しい学習が進められるということはありません。よく身に付いていない学習をやり直したり,1学期に学習したことを確かめたりすれば,2学期の学習をすらすら出来るようになります。つまり『確かめの学習』ができるのです。夏休みの友は確かめの学習の一つです。
 第二には,長い夏休みにしかできない学習に取り組むことが出来ます。長い時間をかけて生き物とか草花をじっくり観察することや理科の自由研究に挑戦すること,普段書くよりも長い作文に取り組むこと,いつもより厚い本を読むことや読書感想文に挑戦することなどです。つまり『挑戦(チャレンジ)の学習』ができるのです。
 第三には,家族のためになる家庭の仕事を,学校がある日よりも多くすることができます。そうすると,家族に喜んでもらうことができ,家庭を幸せにする役割を果たすことができます。丁寧な仕事をすることが大切です。「丁寧な」ということを梁川の方言で「までいな」と言います。つまり『までいな仕事』ができるのです。家の仕事を何か一つ以上任せてもらうようにしましょう。
 最後に,地域の行事に思い切って出ることができます。盆踊りや夏祭りなどのことです。東大枝や梁川町,伊達市のことをよく知ることができるのです。つまり『地域の行事』に参加できるのです。どうですか? 夏休みには4つの『チャンス』があるでしょう。
 さあ,明日からの夏休み,チャンスを生かすかどうかは,自分次第です。『たしかめ学習』『ちょうせん学習』『までいな仕事』『ちいきの行事』を頑張るチャンスなのです。たちまち夏休みが終わってしまったにならないように「た」「ち」「ま」「ち」の四つのチャンスを生かした夏休みにしましょう。大枝小の夏休みの合言葉を『「た」「ち」「ま」「ち」終わるな夏休み』にしましょう。(2015.7.17)

朝の会の話 〜 かしこく やさしく たくましく 4 〜

    夏休みは思い出づくりのチャンスだ 〜理科自由研究のススメ〜
                         伊達市立大枝小学校長 安生昌弘

 夏休みが近づいてきました。楽しみだね。1年生には小学校初めての夏休みで,4月の入学から4か月間がんばったご褒美のような感じですね。6年生には小学校最後の夏休みなので、良い思い出をいっぱい作ってほしいと思っています。でも良い思い出ってどんな思い出なのでしょうね。それは自分の心の中にずっとあって,時々普段の生活の中で,つらい事があった時とか,くじけそうになった時とかに自分を励ましてくれるような「楽しかったな」とか「何かをやり遂げたな」とか感じられる思い出の事です。私は,夏休みが近づいてくると決まって自分が小学6年生の夏休みに取り組んだ理科の自由研究を思い出します。私の良い思い出の1つです。
 夏休みが近づいてきたある日,私は「理科の自由研究に何をやろうかなあ。」とぼんやり家の正面に見える山を見つめていました。「小学生最後の夏休みだから,あの山みたいにでっかいことに挑戦したいなあ。」と考えていました。そして,思いつきました。「よし,あの山にある花や草などの植物を全種類採集して押し花標本を作ってやるぞ」と。
 夏休みが始まると行ける日は毎日のように山に出掛けて,籠に入るだけのたくさんの植物を根っこごと採ってきて,新聞紙に挟んで重石をのせて押し花標本を作っていきました。同時に植物の名前を植物図鑑で調べていきました。何日か経つとすぐに山の全種類の植物採集をすることが,如何に大変な事なのかに気付きました。採っても採ってもまだ採っていない植物が,それこそ山のようにあるのです。びっくりしました。「山の全種類の植物」としていた自由研究の目標を「夏休み中に出来るだけ」と変えるしかありませんでした。
 今まで「草」と一言で呼んでいた植物がたくさん有りすぎて標本に出来たのは, 50種類位でした。でっかい挑戦は成功しませんでしたが,それでもいろいろ分かりました。植物には,とてもたくさんの種類があること,植物の一つ一つに素敵な名前や面白い名前があること,山の上の方にしかない植物があること,毒のある植物もいくつか身近にあることなどです。家のすぐ近くにあったタケニグサという植物は切ると茎から黄色い汁が出るのですが,それが毒なんです。私はタケニグサを押し花標本にする時に切ったので黄色い汁に触ってしまいました。口に入れなかったので助かりました。だから,タケニグサは今でも一目で分かります。いろいろ分かった事と一緒に「自由研究を一生懸命やったなあ」という良い思い出が出来ました。
 当たり前だと思っていることや不思議だと思ったことを実際にやって確かめてみる事に自分から挑戦できる学習。それが夏休みの理科自由研究なのです。自分で考えて自分で研究を進めていくので,どんどんかしこくなることが出来ます。完全にやり遂げることが出来なくても,私のように自由研究が夏休みの一番の良い思い出になることもあります。先生方やお家の方と相談したり,科学に関する本を読んだりして,今のうちに計画を立ててください。この近くの小学生でもその年の4月に自由研究をスタートした人や2年間や3年間にわたって同じテーマの自由研究を続けた人もいます。自分の心を励ましてくれるような良い思い出の1つを手に入れるためにも,自由研究にぜひ取り組んでほしいと思っています。「自由研究は夏休みにぴったりだから頑張って取り組もう」というお話でした。(2015.7.1)

朝の会の話 〜 かしこく やさしく たくましく 3 〜

         〜 水と友達になろう 〜
                         伊達市立大枝小学校長 安生昌弘

 今年も暑くなってきましたね。暑くなると学校では,体育の授業で1・2年生は水と友達になる学習,3年生から6年生は水泳の学習を行います。大枝小には古いですが大きなプールがあります。昭和38年に完成したそうです。年齢をつけるとすると52歳です。頑張っているプールなんですね。なんと今のお金に直すと1500万円もかけて造ったそうです。プールをいっぱいにする水道料金は30万円もかかるのですよ。そんなにお金をかけてまでプールでの体育の授業をするのはなぜでしょうね。それは,それだけ水泳の授業が素晴らしいものだということなのです。
 まず,水泳のよさの1つ目は,健康にとても役立つということです。水の中に入ると急な素早い動きができなくなりますね。まるで体中を押さえられているようです。だから,泳ごうとすると体中の筋肉が一生懸命動こうとして,校庭の上で動く時にはあまり使わない筋肉まで鍛えることになります。さらに,水の中では自由に息をすることができません。苦しいです。これが皆の心臓や肺という内臓を鍛えることになります。運動として健康に2倍役立つ素晴らしい学習なんですね。
 次に,水泳のよさの2つ目は,命を守ることに役立つということです。全く泳げない人と少しでも泳げる人とでは,間違って川や池,海に落ちてしまった時に生きるか死ぬかに分かれることがあります。水に落ちてしまった時,泳げない人はどうして良いか分からずに溺れてしまうのです。私は,中学生の時に,学校から自転車に乗って帰る時,川の堤防の道で友達に悪ふざけで押されて自転車ごと水の中に落ちてしまったことがあります。酷いでしょ。死んでしまうかもとその時は思いましたが,少しは泳げたので,どうしてよいか分からなくなるということには,なりませんでした。落ちた瞬間はびっくりしましたが,落ち着いて川岸に泳いでたどり着きました。自分の命を守ることになりました。船の事故で全く足のつかない海に落ちてしまっても何分間か自分の力で浮いていることができると,助けられたり,つかまることの出来るような浮かんでいるものが近づいてきたりするそうです。何キロメートルも泳げなくても助かることがあるのです。水泳は自分の命を守ることになる素晴らしい学習なんですね。
 ある学校の1年生に信吾君という男の子がいました。怖くて顔を水の中に入れられなかったので,水泳の授業が嫌いでした。体が細くてプールに入ると「寒い寒い」とぶるぶる震えながら立っているだけでした。水が怖いのもあって震えていたのかも知れません。先生方は気休めにペットボトルに入れたお湯を信吾君の周り水の中に注ぎながら,「これで大丈夫だよ」と励まして水と友達になれるよう,プールに潜れるよう応援しました。だんだん顔を水の中に入れられるようになり,水が怖くなくなりました。水泳も好きになっていきました。そして,とうとう6年生の時には,梁川町の8つの小学校が全部集まった大会で50メートル平泳ぎで優勝し,金メダルをもらうまでになりました。水と友達になると素晴らしいことがあるのですね。
 水と友達になるとは,プールの水が怖くなくなることです。顔を水の中に入れたり,水の中で目を開けられるようになることです。これは家で洗面器でも練習できることです。早く水と友達になって,短い間しかできない水泳の学習をなるべくたくさんやって下さい。自分の体や水を怖がる心を「たくましく」できるプール学習にして欲しいと思っています。 ( 2015.6.5 )

朝の会の話 〜 かしこく やさしく たくましく 2 〜

         〜 運動会で大切なことは何だろう 〜
                        伊達市立大枝小学校長 安生 昌弘

 運動会が3週間後に近づいてきました。楽しみだなと思う人や運動が苦手な人などはちょっといやだなと思うかも知れませんね。でも,どうして大枝小学校では運動会をするのでしょうね。
 運動会は小学校では明治時代と言って,100年以上前から行われ続けています。私たちの大枝小学校は今年度で143年目になる歴史ある学校ですが,明治24年といいますから120年以上前に初めての運動会が当時の学校である徳本寺の近くで行われたそうです。おそらく,それ以来ずっと行われてきた学校行事なのです。このことは,運動会がどれだけみんなにとって大切なものであるかを示しています。どうして運動会をそんなに長く続けて来たのでしょうか。もう勘のいい人は気づいていますね。そうです,運動会では毎年,必ず「運動会っていいなあ」と思うことが全員に何かしらあるからなんです。運動会にまつわる,ある女の子の話をします。
 3年生のノリコさんは,運動が苦手な女の子でした。1年生の時も2年生の時も駆けっこ(50メートル走)ではビリでした。だから,運動会は嫌いだったし,家の人に見に来られるのも嫌でした。運動会まで1か月もあるのに教室で悲しそうな顔でため息をついていました。それに気づいた仲良しのミホさんが声をかけました。
「どうしたの,ノリコちゃん。ため息なんてついて。」
「うん,運動会が嫌なんだ。きっと今年もビリだから……。」
「じゃあ,私と学校が休みの日に走るのを練習しようよ。」
ノリコさんは,クラスで1番足の速いミホさんと学校が休みの日の校庭で毎週練習することにしました。
 ミホさんは速く走るコツをノリコさんに教え,ノリコさんも苦手な駆けっこの練習に頑張りました。運動会の前の週までには何となく早く走れるような感じがするまでになりました。そこで,運動会の前の日,ノリコさんは初めてお母さんに言いました。
「お母さん,運動会に絶対来てね。私がんばるから。」
 運動会当日がやって来ました。開会式から始まりプログラム5番目の3年生50メートル走になりました。ノリコさんの「速く走るぞ」という真剣な気持ちは誰が見ていても分かるような様子でした。去年までの何となく運動会が嫌そうな様子とは全く違っていたからです。お母さんも期待しました。「ようい。ドン」でノリコさんはすごい勢いでスタートしました。でも,最初のカーブで勢いがつきすぎて転んでしまいました。みんなはどんどん先に行ってしまいます。ノリコさんは膝もすりむいているようでした。お母さんはこう思いました。
「ああ,ノリコは泣くだろうな。最後まで走れないかも知れないな。」
ところが,違いました。ノリコさんは真剣な顔のまま,すぐ立ち上がるとゴールへ向かって走りました。精一杯走りましたが,今年もノリコさんはビリでした。
 お昼の時間,ノリコさんは,がっかりして家族の所へ向かいました。お母さんに駆けっこで良いところを見せられなかったからです。「お母さん,がっかりしているだろうな。」と思っていました。というのも,50メートル走の後,お母さんが泣いているのが見えたからです。
「お母さん,泣かせてごめんなさい。」
「謝らなくていいのよ。がんばったじゃない。泣かずに。それに,ノリコの名前は,つらい事をノリコえて生きてゆける子になって欲しいとつけた名前なの。転んでつらいことをちゃんとノリコえたでしょ。だからお母さんはうれしくて涙が出ちゃったのよ。」
ノリコさんのお母さんはうれしそうに言いました。ミホさんもノリコさんのことを偉いなあと思っていたそうです。3人とも運動会が「良かったなあ」と思ったそうです。
 運動会は,その練習の中や当日の会の中で,「たくましく」体や心を鍛えるばかりでなく,自分から進んで「かしこく」考えて行動したり,「やさしく」友達と協力しながらいろいろ成し遂げたりするのにぴったりの行事です。6年生は最後の,1年生は初めての運動会で「かしこく」「やさしく」「たくましく」なることを目指して頑張りましょう。そして運動が苦手でも,運動会でうまくいかなくても「運動会っていいなあ」と思えるようにしましょうね。運動会当日だけでなく練習でも頑張っていると「運動会っていいなあ」と思えるよというお話でした。 (2015.5.1)

朝の会の話 〜 かしこく やさしく たくましく 1 〜

        あいさつの力 〜あいさつはなぜするのか〜
    
                         伊達市立大枝小学校長 安生昌弘

 大枝小の学校生活5つの約束の1番目は『あいさつ』ですね。おおえだ心の誓いの1番目は『おあしすに心がけます』ですね。「おあしす」とは,「お・おはよう」
「あ・ありがとう」「し・しつれいします」「す・すみません」のことで,あいさつなどの言葉をきちんと言おうということです。5つの約束もおおえだ心の誓いもその1番目はあいさつのことなんだね。それだけ大切なことだよということです。でも,なぜあいさつは大切で,しなくちゃならないのでしょうね。
 春休み中にこんなことがありました。学校には,いろいろな会社の人がやってきたり,荷物を届けてくれたりします。その多くの人は校長室の外を通り過ぎて玄関へと行きます。その中のある会社の人が「こんにちは」と校長室の方へあいさつして通り過ぎていきました。仕事で忙しいから早歩きなので,私が気づいた時にはもう窓から見えるところにはいませんでした。私は,書類を読んでいたのでその人と目が合ったわけではありませんでした。しばらくすると,その会社の人は仕事を終えて,今度は「ありがとうございました。」と校長室の方へまたあいさつして通り過ぎていきました。仕事で忙しいので早歩きです。私が気づいた時には,もう後ろ姿でした。私は,素晴らしい方だなと思ってうれしくなりました。なぜかというと,その方はあいさつを返してもらうことを期待しないであいさつをしているのだなと思ったからです。人はあいさつをすると「あいさつを返してほしいなあ」と期待してしまうものです。でも,あいさつは自分からするだけでも相手の心に届き,うれしい気持ちを生み出すことが出来るのです。その人と仲良しになることが出来るのです。だから,あいさつは大切なのです。
 あいさつをもっともっと素晴らしいものにするために「あ・い・さ・つ」運動というものがあります。あいさつを「あ・い・さ・つ」から始まることに気をつけると良いよというものです。「あ」は「あかるく」さわやかにあいさつしよう。「い」は「いつでも」忘れずにあいさつしよう。「さ」は相手のあいさつを待たずにさきに自分からあいさつしよう。「つ」は「つづけて」です。実は,「つづけて」とは「あいさつに続けてひとこと言おうということだそうです。例えば,交通安全母の会の方に「おはようございます。いつもありがとうございます。」とか,東大枝地区の方に「さようなら。今日は良い天気でしたね」とか,あいさつにひとこと続けて言おうというわけです。あいさつだけより仲良しになれます。
 大切なあいさつをもっともっと素晴らしいものにするために家でも道でも学校でも「あかるく」「いつでも」「さきに」「つづけて」あいさつをして生活しましょう。大枝小学校の約束ですよ。今日は,なぜ,あいさつが大切かということとあいさつを2倍にパワーアップする「あ・い・さ・つ」運動のお話でした。(2015.4.10)
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PTA行事
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