日々の学校生活についてこちらのページでお知らせいたします。

1学期終業式 〜1学期間の御支援御協力に心より感謝〜

 コロナ禍で、緊張感をもって臨んだ1学期が、本日終業式を迎えました。
 新しい生活様式の徹底に取り組み、今までと違った新しい生活の仕方に気を付けながら、子供たちの学びを止めないように、教職員一同、必死に教育活動に取り組んでまいりました。
 それを温かく支えてくださった保護者の皆さま、地域の皆様に心より感謝いたします。
 どうぞ、夏休みの生活については、より一層子供たちに、目をかけていただけたらと思います。目をかけるが、手をかけない。見守りながらも、させてみて、自立をうながす機会としていただきたいと思います。

 終業式では、<一隅を照らす>という話をしました。学校のすぐ横にある、ベースボールマガジン新潟支社。そこに、一隅を照らすと彫られた大きな石碑があります。ベースボールマガジン社創設の池田恒雄さんの言葉です。<この石碑を見たことがある人?>という問いかけに、手を挙げた児童は少なくはありませんでした。

 池田さんは野球を愛し、野球が国民的な人気スポーツになるよう尽力した方です。野球を広く紹介し、その楽しさ面白さを伝え、多くの子供たちに夢を与えました。そのことで、日本の野球は発展し、イチロー選手、松井選手をはじめ、大谷翔平選手など、アメリカのメジャーリーグでも活躍する、優れた野球選手が育っていったのでした。

 <一隅を照らす> 自分の役割を誠実に、精一杯やることで、世の中が明るくなる、そんな大切な意味があります。終業式では、池田さんを御紹介するとともに、同じようにこの言葉を大切にしていた、中村哲さんのことも紹介しました。
 中村さんは医師であり、アフガニスタンの人道支援にあたります。しかし、医師として人を助けることに限界を感じました。いくら診断をしても、人々には衛生的な水がなく、6人に1人の子供が、5歳足らずで命を落とす現状があったからです。
 中村さんは、<医療の前に、水だ!>と、井戸掘りに挑みます。そのおかげで、赤痢等で幼少で命を失う子どもたちが激減していきました。アフガニスタンの紛争の原因の一つに人々の貧困があることに気が付いた中村さんは、<砂漠を緑の畑に変え、人々が生活できる土地にしよう>と思い付き、用水を掘ることを決意します。砂漠に24kmにわたる用水を引き、緑地に変えたのでした。
 中村さんは、遠い日本からきて、アフガニスタンという世界の片隅を照らしたのです。残念ながら、暴漢により命を落とすことになりましたが、アフガニスタンの人で中村さんに感謝しない人はいない、というくらいの、アフガニスタンの 英雄であるとたたえられています。
 大きなことをやろうと思うことがすごいのではないのです。自分にできること、与えられたことを精一杯やる、ということの大切さをこのお二人の人生は私たちに教えてくれています。
 児童の皆さん。皆さんにもできます。御家庭の仕事、役割をしっかりやること。自分から進んで、挨拶をすること。そのことに、精一杯取り組んでください。そのことで、照らされる人はいます。良い世の中に一歩でも近づきます。
 二学期の再会を楽しみにしています。
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