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授業力を高めるために 〜校内授業研究〜

 2学期はいろんな意味で実り多き時です。
 赤石小学校の教職員は、春から「子供たちが自ら意欲的に学びに向かい、みんなと考えを深め合い、より深い学びをもたせたい」との願いをもって、授業力の向上に向け日夜研鑽しています。
 2学期2回目になりますが、市の学習指導センターから種村指導主事をお招きし、3年生の算数の授業を参観し、学びを深めました。

 3年生・算数 「三角形と角〜三角形のせいしつやかき方を調べよう〜」という単元です。前の授業で、三角形を数種類のストローで作っていきました。長さが違うストローがたくさんあるのですが、同じ長さの者同士は同じ色です。あれこれ作っていくうちに、何か規則性に気が付いたでしょうか。
 本時は、そのストローで作ったいろいろな三角形から、「あたり」の三角形を選ぶというゲーム性を取り入れてスタートしました。子供たちの手が一斉に上がりました。やりたくてやりたくてうずうず!十分に学びの意欲が喚起されていました。
 あたりを探しているうちに、「あたりの共通点」「はずれの理由」が見えてきました。子供たちは各々自分の意見をしっかりと述べていました。そして、仲間の意見に「賛成」や「反対」とどんどん意見が積みあがっていきました。
 「あたりの三角形はバランスがいい!」
 「はずれはバランスが悪い」
 そして・・・
 「あたりの三角形は2本のストローが同じ色(同じ長さ)です」
 二等辺三角形の特徴にだんだんと近づいていきました。
 わかってきたなぁ、もうまとめ?というときに、隠し玉の登場でした。
 「この三角形はどうなるのかな?」正三角形の登場でした!

 「これはあたりだ!」
 「でも、さっき2本のストローが同じって言ったからこれは外れだよ」
 「これは一番バランスがいいよ!」
 「これは、大当たりだよ!」
 最初に外れと言っていた子が、
 「私は最初外れと思っていたんだけど、〇〇さんの意見を聞いて同じ考えになりました。2本以上あれば当たりなんじゃないかと思いました」

 授業が終わった直後に、種村指導主事は子供たちにシールを下さり、
「君たちは素晴らしいね!」とほめてくれたのです。ほめられた子供たちは、とっても誇らしい満足げな顔をしていました。


 後ほどの協議会で、種村指導主事はこの授業のすばらしさはここにある、と指摘しました。
 「子供たちが子供たちの考えで授業が進んでいく。子供の意見に子供の意見が積みあがっていく。先生たち、これが『対話』ですよ。ただ、話し合っていることが対話ではないんです。素晴らしい子供たちですね」
 と。

 
 教師が答えを教え込むのでは、本当の学力が育ったことにはなりません。教師は準備し工夫し考えるきっかけを与えます。すると子供たちは、お互いに考えながら、新しい発見をしてどんどん答えに迫っていきます。

 このことは、全ての先生方の財産となりました。今後どの教科でも生かしていきます。
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