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令和5年度 研究主題                            互いに学び合い、自らの学びを深めていく体育学習

10月27日 実証授業2&第16回 器械運動系領域部会 18:30〜 @杉並区立済美小学校

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令和4年10月27日(木)実証授業2 & 11月11日(金)第16回部会

10月27日(木)は実証授業がありました。部会ではその振り返りを行いました。
今回は、その授業の協議会の議事録を中心に掲載いたします。

1 実証授業2の振り返り
参観者数  71人
東京都小学校体育研究会器械運動実証授業協議会記録
【研究協議】
1 教師の関わりによって子供の動きの高まりや学習活動の改善が促されていたか
◯どうやってアドバイスしたら…事実は伝えているけど、課題解決の話し合いまでにいってない。教師は技能の関わりが多かったが、児童全員は見られない。子供の言葉がけを全体共有で取り上げて、アドバイスの練習をするのはどうか?
→子供たちでできるを実現するのが理想。資料を使っても技の理解が全てできない。子供の動きを見て、アドバイスを全員ができない実情。難しいポイントについては、教師が技能指導。逆に、子供たちでも気づくことができるポイントについて、教師が問いかけて自己解決を促す。子供たちに委ねる部分と教師が指導する部分を棲み分けて指導していた。
◯教師の関わりがなかったグループは?教師の関わりがなくてもできるようなところまで、器械部として求めているのか。
→できている、できていないという事実を伝えるところが入り口。なぜうまくできないのか、到達しどうしたらいいか問いかける。答えが出なければこちらから指導する。またカードのコメントがえしなどで、解決方法を促す。このサイクルを繰り返すことで、子供たちの学びが深まっていくのではないか。
◯授業計画を立てる上で、どのような視点で授業づくりをしていけばいいのか。
→鉄棒・マット・跳び箱の運動でも、学習過程は統一したもので大丈夫。今持っている力の把握、目的意識、学習課題を見出す、学習課題に取り組み、繰り返す、振り返る

2 子供たちは、グループ学習を通して器械部が提案する深い学びを実現できていたか
◯子供同士の伝え合いの場面で、学習課題をどこまで児童同士で把握しているのか。拍手で終わっていたり、声が小さかったりするところがある。試技する前に学習課題を伝えたりするのはどうか?どのように指導していたのか。
→友達のポイントを知らないと、いけないから伝えあう時間は取っていたが不十分だった。
◯教師のコメントがえしに使った時間は?
→1時間くらいかかった。児童の変容を1時から見直したりするとさらに時間がかかった。
〇深い学びの姿とは?どのような姿があったか?
→技・ポイント・練習方法が学習課題。その学習課題に向けてどのように学び合っていたかが重要。変容を見取るときに、どのような方法で見取っていたか。どこが変わってきたか自分で理解することが深い学び。運動との関わりでも、たくさん満遍なく出てくる学習カードで把握していた。

3運動との関わり方という視点を提示したことで、子供たちの学習活動に対する自己評価は、促されていたか
◯子供の動きが高まった人が赤帽子?自己評価で自分に厳しい子もいる中で、欲を言えば全員赤帽子にしたいが・・・19人という人数は少ないのでは?
→教師がコメントがえしや授業中の声かけで、成果のフィードバックをしていくことが大切。できたは技ができただけではない。学習課題ができたや変容が見られた時もできた。
◯運動との関わりについて、するの振り返りが多くなると思うが、4つ出ていると深い学びになっているということか?
→実証授業1では「する」と「知る」が単元前半では多かった。後半は、「見る」が出てきて、「支える」は停滞していた。実証授業2では、「支える」を重点にしてきた。「する」「知る」「見る」ができないと、「支える」が出てこない。
◯自己評価って、分量が紙よりも多くなってくる。自己評価の高まりは、どのように考えているのか。どのような姿か?
→練習方法を選択するときに一番自己評価の力が現れる。思考が一番必要。教師のコメントがえしで、具体的なアドバイスをすることで、学習課題の修正などをしていくことが高めていくことに必要。
◯重点評価項目と運動との関わりの関連性について
→時間なし
◯自己評価の質の高まりについて、実際にそのような姿があったのか。具体的にはどのような人がいたのか。
→時間なし
【指導講評】文京区教育委員会 子野日芳和様

1 提案内容について
・学びのプロセス(学習過程)
 子供が自己決定をする(実力に応じた)
→教師主導ではなく、子供が決めてそれを教師が見取り指導していく。一人一人に応じた柔軟な提供
・自己評価の4つの側面の提案
アンケートからわかる。学習で気づいたことを振り返る
運動との関わり方を意識するが半分しか必要と思っていない。
→適切なタイミングで声かけを行うことで、必要感を持たせたい。という思いが伝わる授業
・研究仮説について
仲間と共に課題に取り組むことと教師の適切なタイミングで関わることで児童の自己評価の力を高めていきたい。しかし、それに加えてよりよく解決していく深い学びなども必要とされている。
・手立ての工夫
(1)「学ぶこと」「考えること」を明確にした。
・子供が考える場面と教師が教える場面をどのように組み立てるか(授業改善の視点)
(2)学びを深めるためのグループ学習の促進
・対話の場面をどこに設定するか(授業改善の視点)
(3)自己評価の力を高めるための振り返り(4つの観点を与えての)
・子供が学習において「見方考え方」を自在に働かせることができるようにする
 →教師の専門性が発揮される(授業改善の視点)
・計画に縛られて、子供の思考にマッチしないことがあるので、柔軟に変更していく必要がある。子供たちの姿をもとに、授業改善をしていく必要がある。
・自己評価の捉え方
子供たちは、1時間の中で小さな振り返りをおこなっている。振り返りの時間だけではない。終末のみに限定せずに研究していく必要がある。振り返りはいつかいてもいいのでは?学習活動のさまざまな場面で自己評価は行なっている。
・授業で取り上げる技の順番に配慮する。
回転系を先に取り上げると、回転感覚が残っていて事故につながることがある。
2本時の授業について
(教師の関わりについて)
・ピンク3の児童   男の子1人と女子が5人というグループ
第4時「足で着地が1回しかできなかったので、連続してやりたい」
本時:「足で着地することを連続して正確にやりたい」という学習課題
→振り返りと学習課題がつながっている。
【第4時にの様子】
運動との関わりについて
友達の意見を聞いてみると、できるようになった。
教師:〇〇さんの意見だね。
〇〇さん見てみてどうすればできるようになる?背中を丸くすればいい?
・手を伸ばす(動作)
・なるほどやってみよう
・よくなったね。
・あとでもう1回やらせて。
・できた。
・次伸膝をやろう。
・授業後半は、首はねのようになってしまうことを友達から指摘されていた。課題について、一人だったら課題解決にはいかなかった児童の姿があった。
・振り返りをみると、「できた」と思ったけど、台上前転ができていないと捉えたのでは。
・帽子をかぶっていないということは、課題を解決できたのかできなかったのか判断できなかったのでは?
3今後に向けて
◯自己評価の力の高まりが深い学びの実現につながったのかを検証する
・具体的な「高まった子供の姿」
◯手立ての工夫が目的の達成につながったのか
◯3年間の研究のまとめをする
「一人一人の子供が自ら深い学びを実現していく器械運動領域学習」について
2 検証報告  秋田先生
◯アンケートの結果の変容
・跳び箱運動の学習で分かったこと、できるようになったこと
 →学習で気付いたことを振り返ることの項目が、54.3%から83.3%に上がった。
・学習を高めるために必要なことの項目は全体的に上がった。
・運動との関わり方についての項目も45.7%から76.7%に上がった。

3 分科会に分かれて振り返り
単元計画・・・単元を進める上での成果と課題 教師目線で一般化できるかという視線で
 評価検証・・・データや記述内容をもとに検証
 資料 ・・・HPへのアップ作業、正常にダウンロードできるか。今後に向けて足りていないところの整理

4.2月の発表に向けて
・三鷹と江戸川での同時開催を予定 どちらの会場に行くかを決める。

◯今後の予定
12月末までに今年度の研究のまとめを行う。年明けは発表に向けた準備と次年度に向けての話し合い。

 実技研等での講師の依頼もお近くの器械運動領域部員までお問い合わせください。
器械運動の研究に興味のある方、一緒に体育の研究をしていきたい方は、ぜひ、お近くの部員までご連絡ください。多くの先生方の参加をお待ちしております。
https://www3.schoolweb.ne.jp/swas/index.php?id=...

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