最新更新日:2024/06/21
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令和5年度 研究主題                            互いに学び合い、自らの学びを深めていく体育学習

令和元年 実証授業 協議会記録

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挨拶
小体研会長:協議会では忌憚のないご意見をお願いします。
矢部崇   各方面にありがとうございます。講師紹介。
研究主題もいよいよ3年目。改定に伴いどのような授業をしていくか。今とこれからの違いを評価中心で協議したい。

会場校校長 五関正治:小林さんは去年3年の担任だった。今日のクラスの3分の1は昨年持っている子ども達だったので多少はやりやすかったのでは。今日の授業を見て、小学校のリズムってここまでやるのかと感心した。これが新しい学習指導要領に基づいた授業になっていく
と思う。

品川区体育部長 甲斐正教:各方面ありがとうございます。3年前、豊葉の杜で山田先生が授業をしたのを見て、子ども達がずっと踊っているので驚いたが、今日も驚いた。先生もずっと踊っていてすごい。各地区で今日の研究を広めていってください。


統括指導主事 唐澤好彦:10の実証のうち2を本区でやらせていただきありがとうございます。本区では小中一緒に研究協議を行っている。


講師・来賓紹介
杉本校長:講師の方の紹介

研究協議
1、提案 村越、照沼  3年目の今年は、3つの資質能力を育むための指導と評価について考えました。
研究の視点1
知識及び技能…リズムの特徴を捉えて全身で踊ることや、動き・リズム・関わりなどに変化を付けて踊ることを習得させる。
思考力・判断力・表現力等…単元前半で自己の能力に適した課題を見付けることができるようにする。単元後半で友達のよい動きを自己の動きに取り入れたり、見つけた動きや気に入った動きを友達と一緒に踊りながら伝えたりすることができるようにする。
学びに向かう力、人間性等…高まっていく順序性はない。単元を通して高めていく。

映像を見せながら協議会参加者に評価させてみる。→表現部としての評価を説明。
具体的な教師の声掛けについて。
夏季合研の声を踏まえて学習カードを作成した。

2、自己評価 小林 
主に19〜21ページについて話します。児童の実態は、とても明るくて、友達が大好きな子ども達です。学習カードのAを書くと意欲的に書き進めていました。その中で、めあての様子が変わっていきました。「リズムに乗って楽しく」というめあてから「友達のまねをしたい。もっといろんなダンスをしたい」というめあてに変わっていったのです。本部会が考えている姿に近づいてきたなぁと感じました。本時ではフリーダンスを取り入れようと思っていましたが、前時で習得が足りない(児童に動きのレパートリーがあまり身に付いていない)と感じたので、即興ダンスでは、教師主導の場面が多かったと思われると思います。子ども達は、どんな風に動けばいいか知っているが、実際に自分で動けるようになるには、教師主導で一緒に踊ったりまねさせたりすることが大切だと感じました。

3、質疑応答
 
1.評価計画について
2.学習カードについて
3.評価ガイドについて

品川区立伊藤小学校 三浦:黄色の7,6番の子が友達のダンスを見ている時に手拍子をしていて、すてきだなと思った。
グループ編成をどのようにしたかについて質問させてください。
→意図的に男女混成にした。意欲・態度面で組んでいる。技能面についても、うまく混ざるように組み分けた。黄色7は初めからダンス大好きだった子。6番は最初は小さい動きだった女の子。

品川区立豊葉の杜学園 藤原:勢いがある授業でよかった。
・知識及び技能について。他の特性と違ってはっきりとしない部分がある。学習カードの中ではすべてを見とれないのではないかと思う。学習カード以外に評価方法はあるか。
→知識と技能は分けて評価することとした。知識は学習カードで見とる。技能は教師が観察して見とる。
・主体的がCの児童についてどうするのか。
→単元を通して教師の言葉がけ、友達と踊ることで自信が出てきた。関わって踊る場面を意図的に増やすといいと感じた。全体を引きでみて、主体的に踊れない児童を見付け、個別指導していく。特定な友達としか関わろうとしない児童や嫌な顔をする児童は、その場で指導すると思います。
・ロックのリズムができていない。児童たちには、どういうような声掛けができるのか。
→チューチュートレインみたいな動きでも、子どもなりのかかわりの変化、リズムの変化と考える。
・友達の考え〜、安全に取り組む〜などはどのように評価していくのか教えてください。
→基本的な体育の学習を楽しむために必要なものは第一時に集中的に指導する。
東大和市立第一小学校 ・ロックとサンバの違いが難しい。サンバの曲でロックを踊っていたらどうするか。
→サンバの音楽でロックを踊っている児童沢山いた。指導要領には、指導要領「リズムに乗って弾んで踊ったり、友達と関わり合ったりして即興的に踊ること」とあるが、表現部としては、どっちの音楽でも楽しんで踊ることに重きを置いている。自然と音楽によって動き方が変わってくることを狙っている。掲示物には動きのポイントを貼っている。それを思い出させながら踊らせたい。


品川区立豊葉の杜学園 鈴木
・思考判断表現について。流れの中で友達の動きを真似している児童が多かった。言葉で伝え合うというよりは、体で表現して伝え合っていると感じた。

北区立○○小学校 齋藤
・言葉で伝え合う時間を設定して無かったが、見ている子どもたちは動きのレパートリーを、見て得ることはできたのか。見る時間に掲示物を見たり、動きを考えたりすることは考えなかったか。
→言葉で伝え合う時間取ろうか考えたが設定するのがもったいないと感じたので、踊りながら伝え合わせたかった。
見ている児童も動かそうか考えたが、実態に合わせて集中して友達の動きを見させるために座って見させた。
もし、子ども達が動きを習得したり思考が高まったりしたら動かせてもいいと思う。

品川区立三木小学校 齋藤
・思考判断表現について。教師と友達の両方の良い動きをとりいれることが求められているのか
→教師のまねでもいいと思う。

品川区立第一日野小学校植村 
・思考判断表現について。教師と友達の両方の良い動きを取り入れることが大切なのか。良い動きとは3つの要素を取り入れて踊ることなのか。評価的には技能と似ているものがある。
→激しく、大きくといった動きや、スライドにあるような動き。教師が変化を付けて踊っているので、それをまねすればよい動きととらえている。
・本時の評価のBとAの基準を教えていただければ。
→小林の教えた動き以外を踊っていたが、この動きはAとし辛い。今日の実証授業で動画がたくさんとれたので、動きを見ながらAとBをつけていきたい。

指導・講評 江東区立有明西学園副校長       
教室で考えると激しく机間指導していたな〜。と感じた。水色4番を中心に見ていたが、苦手っぽいな子だっ た。全身で動いてると言えるかな〜といった子で、動きの変化が出にくい時があったが、小林先生は近寄っていき、声を掛けてあげていた。一方で40、50代はあそこまで動けるかな〜と感じた。自分のクラスじゃない子ども達に体育の授業をするのは簡単じゃない。子どもとの関係を作り上げていらっしゃった。男女分け隔てなく真剣に全力でやっていた。
表現部は、研究に対する姿勢がよい。
昨年度からの反省を踏まえている。ロックとサンバの扱い方の順番を変えているし、ロックとサンバのポイントを掲示している。昨年は、教師側からロックとサンバの違いを教え込んでいたが、今年は子どもから出させた。
また、夏季合研のときの参加者からの注文を踏まえて分厚い研究冊子にしている。さらに、学習カードを使いやすくしてくれた。柔軟に使えるものでよい。あと、2年間の指導計画を冊子に入れていてよい。売れる。
ロックのサンバの違いを苦慮しながら掲示物として仕上げてくることができた。

今年は、3年目で、評価がメインの年。
知識及び技能をどう評価していくのか…。知識に関して、生きて働く知識と言われるように、知識を大切に質を高めていきたい。今日はずっと流れていたのでわかりにくかったが、リズムの変化、関わりの変化などよく出ていた。子ども達の知識が積み重なって今日の姿となったと思う。国学院大学の田村学が言うには、知識が積み重なって技能となる。知識の塊が姿として表れるのが技能である。では、我々はどのようにして4月から評価してくのか。
知識があると今のラグビーもっと楽しく見られる。やっぱり知識は大切だなと感じる。知識と技能は関連させて評価していかなきゃいけない。
「動きに変化を付けよう」と言っても変化できないと思う。しかし、「こんな動きがあるよ」と知識を与えればできるようになってくると思う。子ども達の技能を向上させるためにどのように知識を与えていくのか。教師主導にするか、子どもから出させていくか・・・。体で伝えるのか、言葉で伝えるのか。カードに書かせるとこっちは見とりやすい。評価しやすいので書かせた方が良い。姿とカードの両面から見とることはとても大切。
新学習指導要領では、表現力が強調されている。今日は伝え合う部分はなかったので、今日の表現力はどう見とるのだろうと思った方々もいると思う。中教審でも、伝え合うことの重要性が書かれているので、伝え合うことは大切。伝え合いで1〜2人が話しているだけのものだとつまらない。子どもがせっかく学習カードに書いていることにきちんと評価していった方が良い。カードにしっかりとコメントし、価値づけしてやった方がよい。
今日の授業では、必ずしも言葉で伝え合う必要はなかったのかなと感じる。言葉で伝う時間を設定すれば今日の良さは出なかった。
豊かなスポーツライフの実現という観点。
冊子の12ページ。デザイアオブライフ。私もサッカーを続けていって良かった。豊かなスポーツライフを送れていると感じる。子ども達もその資質を身に付けなければならない。じゃあどうしたらよいのか。3つの資質能力をバランスよく指導し、身に付けさせることが大切なのではないか。つまり、運動好きにすること。今日の授業では、子ども達がリズムダンスを好きになったと思う。
この研究ガイドは、指導だけでなく、どう評価するか書かれていて良い。宝だ。書店における。誰でも使える評価ガイドです。みなさんも、楽しかったと言ってもらえるような授業をしてください

宿題
・児童の事後アンケートから、どんな手立てが良かったのか考える。
・サンバでは動きが止まるような児童が多かった。解説に載っていることを絶対にやる必要はなし。本当にサンバは必要なの?今のダンスを高めたり関わり方を考えたりするのはどうだろうか。

謝辞
小池校長:今日はありがとうございました。




令和元年 実証授業案内

〜リズムダンス4年間の研究の集大成〜
表現運動系領域部会では 、4年間にわたり「いつでも、どこで
も、誰でも」が行うことのできるリズムダンスの研究を進めてきま
した 。今年度は、集大成としての発表を行います。


令和元年10月8日(火)14時00分〜16時45分
品川区立第一日野小学校 アリーナ(体育館)
指導者 小林 えり果 教諭

〈実証授業 参観のポイント 〉
〇3観点の評価が児童の学び姿として、また評価の考え方として明確になっいたか
○主体的・協働に取り組む児童を育ための学習過児童を育むための学習過程と評価計画になっていたか

をご参観いただき、ご意見をお寄せください。
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