最新更新日:2024/06/28 | |
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本の紹介「モモ」ミヒャエル・エンデ 作 大島 かおり 訳 (岩波書店) 「先生のおすすめの本を教えてください」と読書サポートティーチャーとしてお世話になった藤田先生にお聞きしたところ,即座に『モモ』との答えが返ってきました。 『モモ』のサブタイトルは、“時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語”です。「モモ」は,女の子の名前。忘れ去られた円形劇場にたった一人で住んで います。モモは、人々の話を真剣に聞いてくれます。人々は、聞いてもらうだけで気持ちが楽になったり,空想の世界がどんどん広がったりするのです。 ところが、「灰色の男たち」の出現で事態は一変します。彼らは時間を人間に倹約させ、世界中の余分な時間を独占しようとします。街の人々は、「時間は貴重だ−無駄にするな!」「時は金なり−節約せよ!」という言葉の元に、画一的な生活を送るようになっていきます。人間が時間を節約すればするほど、生活はやせ細ってなくなってしまうのです。モモと灰色の男達の戦いはどうなっていくのでしょう。 読んでいくと,自分の生活にも思い当たる点が多いことに気がつきます。 この本は、大人の方にも読んでいただきたい一冊です。 |
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