明後日から夏休みになります

 4月からの生活を振り返って

 〜高井小の児童の皆さんへ〜
 
 夏休み直前です。4月からの学習・生活のまとめをして、9月からの学校生活に備える大切な時期になりました。皆さんには、この4か月間、学校という集団で過ごす場で自分は友達や周りの人にどのような気持ちで接してきたかを、もう一度、振り返ってほしいと思います。そして、それを夏休み明けの生活で生かしてもらいたいと願っています。

 そこで、今日は以前に大リーグで活躍した松井秀喜選手のエピソードを紹介します。(今の小学生は、松井選手はあまりよく知らないかもしれませんが・・・)
 日本のホームラン王としてアメリカのメジャーリーグに挑戦し、ヤンキースの一員として活躍していた4年目のことです。打球を捕ろうとしてスライディングしたときに、松井選手は左手首を骨折してしまいます。手首が反対の方向を向くほどの重傷で、回復するまでに4か月もかかりました。あまりの痛さに顔をしかめた松井選手の表情が今でも心に残っています。

 その痛さに苦しむ中で、松井選手はどんな言葉を発したでしょうか。それは、「Very Sorry」という一言。「とても申し訳ない」という意味です。大事な戦いをしているときに、けがのため自分の役割が果たせなくなり、チームやファンの人たちに迷惑や心配をかけてしまったという思いがあったのでしょう。
 さっそくこの一言をニューヨークの新聞記者が取り上げました。その記事には、「一生懸命やった結果にすぎないのに、こんなことを言う選手に出会ったのは初めてだ」といったことが書かれていました。国民栄誉賞に輝き、アメリカの人たちのことを考え、その期待に応えようとするひたむきさがあったからだと思います。

 名選手であっても一人では野球はできません。同じように学校生活も、皆さんが互いに思いやり、助け合いながらそれぞれの役割を果たしていくことが大切です。運動会や校外学習などの行事や、4か月間、取り組んできた係活動や委員会活動などを思い返してみましょう。もう少し自分が頑張っていれば、もっとみんなの役に立てたはずだと思ったことはありませんか。その気持ちをこれからも大切にしてください。
 
 そして、そのような気持ちをもった皆さんが増えていけば、今以上に、楽しい学校にもなることでしょう。
 今日と明日の生活で夏休みまでのまとめをしっかりとし、元気に9月を迎えましょう。

 いつも高井小学校の児童の皆さんのことを、心から応援しています。
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