冬休みは大きな事故もなく穏やかな陽気で、皆さんも楽しいお正月を過ごせたものと思います。「一日の計は元旦にあり」という言葉がありますが、今年はこんなことを頑張ろうと誓いを立てたり、初詣で願い事をした人も多いでしょう。特に3年生はその思いが強いでしょう。春にそれぞれの願いがかなうかどうか今が大切なときになりますね。
春といえば、学校の東門の両側に桜の木があります。入学式の少し前くらいに毎年素晴らしい花を咲かせて、生徒だけでなく地域の方も注目します。実は校長室の窓を開けるとちょうど同じ高さに桜の花が見えて、夜は校舎の明かりに照らされて幻想的な美しさです。
桜の花の命は短くてすぐに散ります。それから次の春までまったく誰にも注目されません。なかなか潔のいい生き方だと思います。私には、春に花を咲かせるまで約1年間、じっと力を蓄えているように思えるのです。3年生は、4月には全員が自分の進路に向かい、自分たちで満開の花を咲かせてほしい。そのために今は力を蓄えるときです。
どうやって力を蓄えるのか。元気な気持ちは元気な体が源になります。まず健康が第一です。それには栄養と睡眠と運動、きちんとした生活習慣が大切で、夜は早く寝る、朝早く起きて朝ご飯を十分食べるというリズムのある生活を繰り返すことです。
今の社会では午前中に力を発揮できる人間が評価されます。高校の入学試験は朝9時に始まります。ほとんどの試験は朝9時に始まるのです。そしたら朝の9時に頭脳が絶好調になる人間がいい結果を手に入れることができる。頭脳は朝起きて2〜3時間後が最高潮です。そしたら何時に起きたらいいのか逆算したらいい。そして人間の身体の中で大脳が一番エネルギーを使う。そのエネルギーになる朝ご飯を食べて脳は活動を始める。
1年の計は元旦にありですが、1日の計は朝にあります。朝、寒くても布団から早く起きて朝ご飯をしっかり食べる生活でこの3学期を乗り切りましょう。