5校時の6年生は算数。今日から「速さ」についての学習です。
「速さ」とはどういうことでしょう?距離や時間との関係で考える必要があります。
次の3人の中で一番速いのはだれでしょう?
Aさん 40mを8秒で走る
Bさん 50mを8秒で走る
Cさん 50mを9秒で走る
AさんとBさんなら、時間が同じなので長い距離を走るBさんが“速い”。
BさんとCさんなら、距離が同じなので短い時間で走るBさんが“速い”。
AさんとCさんなら、どうでしょう?距離も時間も違っていますよ。
このような場合、違っているどちらかをそろえてみればいいのですね。例えば
200m走るとすれば、Aさんは40秒、Cさんは36秒かかる
72秒走るとすれば、Aさんは360m、Cさんは400m進むことができる
Cさんの方が“速い”ことがわかります。
このような場合、単位量あたりの大きさで比べるのが数学的な考え方。一般的に「1秒で進む距離(秒速)」を速さの比較に用います。
Aさん 40m÷8秒=5m/秒
Bさん 50m÷8秒=6.25m/秒
Cさん 50m÷9秒=5.56m/秒
速い方が数値も大きくなるので感覚的にもわかりやすいですね。
算数のおもしろさは、子どもらしい柔軟な頭・発想でいろいろな考え方を出し、それを伝え合い、検討しながら練り上げていく中にもあります。今、そういう授業が求められているのです!教師との一問一答式の授業ではそのような力は育ちません!