最新更新日:2017/03/31
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2学期終業式の話 〜 かしこく やさしく たくましく 11 〜

       第2学期終業式の話
                 伊達市立大枝小学校長 安生 昌弘
 今日は2学期の終業式,2学期が終わる,締めくくりの日です。2学期は何日,学校の日があったのでしょうか。予定では80日間でしたが,9月11日に台風で1日お休みがあったので,79日間でした。毎日の4時間から6時間の授業に加えて,たくさんの学校行事や体験活動をしてきましたね。始業式から始まって,あぶくま洞の地底探検と張り子作りをした環境学習,3・4年生の大枝小での初めての宿泊学習,全力を尽くした6年生の陸上記録会,先生や劇団風の子の澤田さんにアドバイスをもらいながら創り上げた学習発表会(枝っ子祭り),全員が自分の記録を更新した校内マラソン記録会,1年生の国語の授業に多くの先生方がいらっしゃったこともありましたね。振り返って考えると,79日間の積み重ねってすごいことだと思いますね。
 さて,明日から16日間の冬休みが始まります。冬休みは寒いけれど,夏休みにはない楽しい家庭の行事がたくさんあるので,なぜかうきうきします。楽しみだね。
 まずは,クリスマスをお祝いするでしょう。「メリークリスマス」は日本語で言うと「クリスマスおめでとう」です。「MERRY」は「楽しい」という意味もあり,漫画「ワンピース」のルフィの乗る船「ゴーイングメリー」号は「楽しく行こうぜ」号という感じかも知れませんよ。
 次は,大晦日とお正月ですね。この時,日本では家族が久しぶりに集まることが多いです。毎月の最後の日を「晦日(みそか)」といい,その中でも12月の最後の日は1年の最後でもあるので大「晦日」というわけです。日本人はその年の最後の日である12月31日(大晦日)と翌日の1年最初の日,1月1日(元旦)に家族一緒に過ごすことを大切にしているのです。私たち日本人が物事の最初と最後を大切にしていることが何となく分かりますね。今日は2学期の最後の日ですし,まもなく1年の最後の日の大晦日もやってきますから,物事の終わりや締めくくり,そして1年の始めのお正月について話をします。
 物事の終わりというと日本には昔からこんな言葉があります。「終わりよければ,すべて良し。」何事も始め方ややっている途中がうまくいかなくても,最後の締めくくりをしっかりやると大成功にすることができるよという魔法のような言葉です。つまり,1年の最後に挽回のチャンスがあるということです。もしかしたら,年末やお正月に大人の人にきちんと挨拶できれば,大枝小5つの約束の1番目,挨拶するというめあてを大成功にすることができるのかも知れません。また,家の掃除を手伝うことも大枝小5つの約束の5番目,整理整頓のめあてを挽回して大成功にすることにできるのかも知れませんね。1年間や2学期の学習のめあてがあった人も冬休みは挽回のチャンスですよ。めあて通りになかなかうまくできない私たちに優しい言葉ですよね。「終わりよければ,すべて良し。」は……。
さあ,明日から冬休み,2学期の学習のまとめと自分が思いつく生活のことでの何か一つ以上の事を「終わりよければ,すべて良し。」にして,気持ちよく大晦日を迎えて下さい。そして,1年の始まりのお正月がありますから,自分自身の新しいめあてや計画を立てて下さい。これが私からの冬休みの宿題です。3学期が始まる1月8日に「終わりよければ,すべて良し。」を一つ以上できたみんなが,すっきりした顔で元気に登校すること,そして新しいめあてや計画を立てたみんなが,頑張るぞーというきらきらした目で元気に登校することを楽しみにしています。(2015.12.22) 

朝の会の話 〜 かしこく やさしく たくましく 10 〜

   トイレには本当に神様がいる 〜 小さな生き物のお陰 〜
                  伊達市立大枝小学校長 安生昌弘
 みんなは,『トイレの神様』という歌を知っていますか。この歌は「トイレには美しい女神様が目に見えないけれどいるので,綺麗に掃除すると女神様が喜んで,その掃除した人を美人やかっこいい人にしてくれるよ」という歌です。しかし,本当の意味は,誰もが嫌がる汚い場所を一所懸命に掃除する人は,気立てが良いと言って心の美しい人,つまり思いやりのある優しい人になれるよということなんです。だから,本当に神様がいるわけじゃないのかも知れませんね。でも私は別の考え方でトイレには本当に神様がいると思っているのです。それはこれから話すことで分かってもらえると思います。
 みんなは,学校のトイレにおしっこやうんちやトイレットペーパーを流しますね。それはトイレの穴から流れて入ってどうなると思っていますか。大枝小学校では,床の下や地面の下を通って体育館の通路脇にある浄化槽という地下のタンクに入っていきます。そのまま川に流してしまったら大変なことになりますからね。そのタンクの中には,バクテリアとか細菌とか言われる小さな小さな生き物,微生物が入れられているんです。このたくさんの生き物たちが真っ暗なタンクの濁った水の中で,おしっこやうんちや水に溶けたようでも細かくなっただけのトイレットペーパー等をせっせと食べてくれているんです。おしっこやうんちやトイレットペーパーを食べた微生物の体からは,人間にあまり害の無い物しか出てきません。ありがとうと言いたくなりますね。
 タンクに入った,汚れて濁った汚い水は飲めはしないけど,透明で臭いもないきれいな水になって出てきます。そして小川を流れ,阿武隈川に流れ込んでいくのです。梁川町内はたくさんの家のトイレや台所の汚れた水を全部下水道という地下の大きな管,パイプで集めて阿武隈川の近くにある浄化センターできれいにしてから阿武隈川に流しています。巨大な浄化槽タンクのようなものですから,大枝小学校と同じく小さな生き物におしっこやうんちやトイレットペーパーを食べてもらっているのですね。
 小さな生き物たちの働きぶりを考えると,小さな生き物が神様のように思えてきませんか。だから,私はトイレの穴の先の暗闇に小さな生き物という神様がいるように感じるんです。だから,心を込めてトイレをきれいに掃除することが小さな生き物にありがとうの気持ちを伝える事になるので,きっと良いことがあるような気がするのです。
 今日はトイレが小さな生き物という神様がいる浄化槽タンクにつながっているので,きれいに掃除することは素晴らしいことだということ。そして小さな生き物は食べ物としての人間のうんちをとても喜んで食べてくれる神様みたいだよというお話でした。先月,人間は食べ物として生き物の命をいただいているという話をしましたが,その残りかすであるうんちなどを,また生き物にお世話になって生きているのですね。生き物に感謝しなくちゃいけませんね。(2015.12.4)
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学校行事
3/4 講話朝の会 ふれあいあいさつ
3/7 衛生検査
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