最新更新日:2024/04/18
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よき郷土の中で 〜危機を機会に〜

平成24年度 伊達市教育要覧巻頭言

         「よき郷土の中で 〜危機を機会に〜」
                  
                    伊達市教育委員会教育長 湯 田 健 一

 昨年の大震災以来、私達の伊達市は多くの方々のご支援をいただいてきました。この物心両面にわたるご支援に私達は励まされてきています。
 今年は復興元年と位置づけされ、伊達市はもちろん被災の岩手、宮城そして福島県が復興に向け、懸命に取り組んでいます。伊達市は除染に努力していますが、避難勧奨地点の指定を受けた地域もあったり、放射線の高いホットスポット等もあったりして、放射線の不安が払拭されているわけではありません。
 そこで、今年度は平常の生活に戻すこと即ち教育活動を平常に行うこと、それが震災で心に傷を負った方々のケア等に最善の方策と考えています。また、この震災を教訓に、震災前以上の教育活動等にするよう努力しなければならないと考えております。この危機を向上のための機会ととらえ、努力することにより子どもたちに生き方の模範を示したいと考えるのです。
 伊達市は以前より知・徳・体の調和のとれた人間育成をめざし、将来、健康で、社会に貢献する自立した人をつくるように努めてきました。その中で、常々私は「伊達市を日本の名家にしたい」と言ってきました。代々続く家にはよき家風があり、よき学校にはよき校風があります。そこから地域のよき伝統や雰囲気を「郷風」とすれば、伊達市の郷風をよいものにし、その中で地域と共によりよき教育に励みたいと考えています。ある会合で伊達警察署長さんから、昨年、伊達市は青少年の非行を含め一般の事件等が激減し県内から注目されているとのお話しがありました。また、この中で伊達市の小中学生のあいさつが大変よく気持ちがよいとの報告もありました。お陰様で伊達市はよき郷風になってきています。
 この震災の経験からあらためてコミュニケーションの大切さ、地域の助け合いの大切さがわかりました。このコミュニケーションのはじめがあいさつです。あいさつがとびかうよき郷土で子どもたちに日本人のよさを身につける「不易の教育」と最先端の情報教育や外国語教育の「流行の教育」をしっかり身につけさせるよう努めていきたいと思います。
 引き続き今年も日本各地また各種団体から支援があります。その支援に報いるためにも、私達はさらに教育の充実即ち復興に向け努力していきたいものと思います。
 
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学校教育課関係予定
4/1 学年始休業日〜5日
4/5 伊達市校長会議
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