最新更新日:2024/03/18
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ようこそ! 明北小ホームページへ! 

令和2年度が終わりました

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3月31日 水曜日  快晴

今日で令和2年度が終わります。
明日は新校長を迎え、新体制の明北小学校がスタートします。

本年度の明北小学校HPのアクセスカウンターは 14500以上となりました。
多くの皆さまにご覧頂いたことを感謝しております。ありがとうございました。

写真は本日(3月31日)の校舎とサクラです。
サクラは間もなく満開となりそうです。

              明北小学校18代校長  長瀬克彦

卒業式

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<Kの学校日記 vol.87>

3月18日(木) 晴れ

先ほど職員玄関にて、職員全員で卒業生たちのお見送りをしました。
卒業生のみんなは、仲間や先生方との別れを惜しんでいました。

本日の卒業式の様子です。

令和2年度卒業証書授与式 次第

一 開式のことば
一 学校長式辞
一 卒業証書授与
一 祝電披露
一 お祝いメッセージ
一 卒業生の歌
一 閉式のことば

朝9時を前にして、会場となる体育館には保護者の方と職員が集まり準備が整いました。
「卒業生入場」
扉の向こうで、中学校の制服に身を包んで立っている6年生たち。
急に大人びて見えて、その凛とした姿に感動してさっそく涙が出てしまいます。

校長先生の式辞の時も、全員でざっと起立し、礼をし、座る姿。
これまでに何度かリハーサルを覗かせてもらいましたが、どの時よりもずっと動きが素早くぴしっと揃っていて、とっても格好いいです。
遊ぶ時は遊ぶけれど、やる時はしっかりやる、そんなみんなが格好良すぎて、ここでまた感涙。

そして卒業証書授与にうつります。
担任の先生に名前を呼んでもらい、「はい」と返事をして、校長先生から1人1人卒業証書を受け取ります。
保護者の皆さんの席までゆっくりと歩き、もらったばかりの卒業証書を見せてくれました。
みんなまっすぐ前を向き、本当に堂々としていました。

お祝いメッセージは、今日この場に同席できなかった在校生からのビデオレターでした。
1年生からは、「6年生のようになりたいです」という言葉がありました。
全ての学年からのビデオメッセージを見ると、みんなもこの場にいてくれているような気持ちになりました。
涙がこみあげてくる6年生もいました。

卒業生の歌は、体育館の窓を全て開けて行いました。
寒い中でしたが、しっかり大きな声で歌ってくれました。
とっても綺麗な美しい歌声でした。
みんなの目線の先には保護者の方々が、そしてその先に担任の先生がいました。

6年生のみんなは、退場まで本当に堂々と立派な姿を見せてくれました。
とてもかっこよかったです。
そして正面玄関で見送った時には、みんなのリラックスした輝く笑顔も見ることが出来ました。


今日の様子は、60周年記念DVDに収録されます。
参加できなかったみなさんも、楽しみにお待ちください。

6年生のみなさん、今まで明北小を支えてくれてありがとうございました。
卒業おめでとう!!


〇編集後記
<Kの学校日記>はこれでおしまいです。

校長先生に「ブログを書いてみませんか?」と言われたのが9月。
そこから半年間、校長先生や教頭先生はとても大きな心で、私が書きたいことを自由に書かせてくださいました。(文責は教頭先生なのに…)
その中で、もしかしたらこのブログを読んで嫌な気持ちにさせてしまうことがあったかもしれません。
全て私の未熟さゆえの事です。どうかお許しください。

明北小の子どもたちは、どのクラスもそれぞれに素晴らしく、みんな可愛くて、
笑っていても、泣いていても、怒っていてもどんな顔も愛らしかったです。
離任式では、歯の浮くような台詞で言えなかったけど、みんな大好きです。

これまでブログ更新に関わってくれた子どもたち、先生方、全ての方にこの場を借りて感謝申し上げます。
ありがとうございました。

3学期終業式

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<Kの学校日記 vol.86>

3月17日(水) くもり

3学期の終業式が終わりました。
子ども達は下校し、校内はひっそりとしています。
例年であれば卒業式の後に行われる離任式も、5年生以下の児童の最終登校日に合わせ今日行われました。

給食の後、全校児童が体育館に集まりました。
今日はリモートではなく、みんなで直接顔を合わせることが出来ました。
すごく嬉しいです。

終業式の前に、みんなで金管バンドの演奏を聞きました。
“喜びの歌”と“紅蓮華”の2曲を演奏してくれました。
生演奏は迫力があって、空気が震えます。
おそろいのTシャツで登場した金管バンドのメンバー、すごくかっこよかったです。

終業式が始まり、まずは校長先生のお話がありました。
「金管バンド、素晴らしい演奏でした。とても頑張ったと思います。
 金管バンドのメンバーだけでなく、明北小はみんな1人1人がとても頑張っています。
 それが明北小の素晴らしいところだと思います。」
という内容のお話でした。

例年の3学期終業式は、この校長講話のみでおしまいなのですが、今日は続きます。

明日の卒業式に5年生以下の児童は出席できず、6年生が1人1人名前を呼ばれ、卒業証書を受け取る姿を目にすることが出来ません。
そのためみんなが集まった今日この場で、6年生の名前を1人1人呼んで、一言話してもらうことになっています。
校長先生からその旨お話があり、6年生のみんなが壇上に上がりました。

6年生の担任の先生に大きな声で(卒業証書授与の時のよう)名前を呼ばれると、1歩前に出て、それぞれが『頑張ったこと、出来るようになったこと』を発表しました。

・整理整頓が出来るようになるため、机の中を綺麗にすることを頑張った
・委員会で、委員長や副委員長を一生懸命支えた
・算数が苦手なので、算数の説明問題が出来るように取り組んだ

苦手な教科を頑張ったこと、委員会での取り組み、自主勉強や挨拶、人前でしゃべること、みんなが読めるように字を丁寧に書く、などなど…

自分自身の良いところも、克服したいこところも、ちゃんと見つめられたからこそ出た言葉たちは、それぞれがとってもみんならしいものでした。
「〇〇が苦手なので」と、自分の弱点をみんなの前で言えるというのもすごいと思いました。
自分自身のことをしっかり受容出来ている証拠なのかな。

全員が大きな声でしっかりと、ガッツポーズなども交えながら(こういう時にユーモアを出せる凄さ)発表する姿に感動しました。
きっと、人前で話すのが苦手な児童もいることでしょう。
それでも、全校児童や先生方の前で、堂々と自分の事を話す姿が素晴らしかったです。
隣にいた司書の先生も、みんなの成長に驚き、感動していました。

6年生の発表が終わると、児童会長からの一言がありました。
そして5年生までのみんなで「卒業おめでとうございます!」の言葉を贈りました。

校歌斉唱はビデオを流し、心の中で歌いました。
ビデオでは、明北小の児童一人一人が歌う様子を全員で歌っているように編集されていました。

こうして、3学期終業式が終わりました。
ただいま、職員室では明日の卒業式に向けて職員連絡が行われています。
「明日は卒業生を温かく送り出しましょう」
という校長先生のお話がありました。

きっと素晴らしい卒業式になると思います。
分厚いハンカチを用意したいと思います。

校長先生

<Kの学校日記 vol.85>

2月16日(木) くもり 第2稿

明後日はいよいよ卒業式です。
6年生のみんなが、この日で明北小学校を卒業します。

そしてもう1人、3月に明北小学校を卒業する方がいます。
校長先生です。

2018年に着任して以来3年間、明北小の最高責任者としてみんなを導き守ってくれました。
以前勤めていた小学校は全校生徒が36人だったため、明北小学校に初めて来たときは「大きい学校だなぁ」「子どもたちがいっぱいいるなぁ」と思ったそうです。

校長先生が一番好きな場所は、廃線敷き。
ここを着任時に1人で散歩していたときのこと。
前から歩いてきた親子連れが、とても気持ちの良いあいさつをしてくれました。
その後、そこにいた子どもたちは明北小の児童だということが分かったそうです。

このエピソードからも分かるように、明北小の子どもたちは素直でとても気持ちの良い子どもたちで、
それは、地域全体がしっかりしている証拠だと校長先生はおっしゃいます。

「明北小は、保護者の方や地域の方にとても支えてもらっている。
 みなさんが、子どもたちや学校のことを大切に考えてくださっているから」

そんな長瀬校長先生のことを、近くで見ている先生方はこう言います。

教頭先生
「どんと構えている。
 上から指示を出すというよりは、任せてもらえる。自由にやらせてもらえる。
 (長瀬校長先生に)今まで提案を一方的に却下されたことは一度もない。」

事務の先生
「気さくで飾らない。
 オープンで、これほど子どもたちと交わることをためらわない校長先生は初めて。
 職員が少ないこともあるが、掃除も率先してやってくださる」

この証言からも分かるように、本当に素敵な先生です。
休み時間には、子どもたちが気軽に校長室に遊びにくるようで、職員室まで楽しそうな声が聞こえてきます。
ぺーぺーの私が提案することも、「いいですね!どんどんやりましょう!」と言って応援してくれます。
責任をとるのはきっと校長先生なのに。
“自主性を重んじて責任はとる”こんなに仕事がやりやすい上司はいません。

自由にやらせる、というのはとても大変なことで、管理者の底力が試されます。
指示を出し制した方が本当は楽なのだろうな。
それはきっと、子どもたちへの接し方にも言えることであり、校長先生のこの雰囲気やスタンスは、明北小の先生たちだけでなく、子どもたちにとっても素晴らしい環境なのだと思います。

明日の終業式、そして明後日の卒業式と校長先生の大仕事は続きます。
終業式は毎年、校長講話だけなのですが、今年度は
・金管バンドのコンサート
・6年生の名前を全員呼んで、一言話をしてもらう
という時間を、校長先生が提案してくれました。

卒業式では式辞と卒業証書授与があり、ここのところは毎日リハーサルが続いています。
式辞はすでに出来上がっているそうです。

18日の卒業式には、6年生の晴れ姿はもちろんのこと、校長先生の最後の大仕事にも注目したいと思います。

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今年度最後の音楽授業

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<Kの学校日記 vol.84>

3月16日(火) くもり

「感動して、涙が出てしまいました。」
今日、2年生の音楽の時間に、担任の先生がおっしゃった言葉です。

2年生のみんなと担任の先生の心が、音楽を通して繋がった瞬間に居合わせることができました。
その様子をお伝えします。

今年度、音楽発表の機会がなかなかなかった子どもたち。
音楽のM下先生の計らいで、1年生から6年生までのそれぞれの学年で、最後の音楽の時間に、担任の先生を音楽室にお招きして歌や合奏を聞いてもらうことになりました。
1年間の集大成です。

2年生のみんなは、頑張って練習してきた鍵盤ハーモニカの演奏を聞いてもらう予定でした。
…が、担任の先生がいない間に、みんなで相談して歌のサプライズ発表も考えていました。

どの歌にするかは、みんなで相談をしました。
「(担任の)先生の好きな曲にしよう」
「どの曲が好きかな?」
「Jump! はどうかな?」
Jump!は、音楽会で2年生が歌った曲で、担任の先生が選んでくれたものでした。
きっと先生が喜んでくれるだろう、とこの曲に決まりました。

そして本番当日の今日、先生をお迎えする前に仕上げ練習をしました。
指導補助員のT中先生、Y添先生も来てくれました。
一通り練習が終わったところで、内線電話で先生をお呼びしました。

ドキドキ、わくわくしながらみんなで先生を待ちます。
「あ!先生きた!」
「きゃーー」
両手を口にあてながら、先生が来てくれたことを喜ぶ姿がかわいらしいです。

本日、2年生が担任の先生に向けて発表した曲は、こちらです。
○リコーダー演奏
 ・子ぎつね(全員)
 ・“くろねこミーコ”“そらのてんらんかい”“にじ”“むすんでひらいて”の中から好きな曲を、1人ずつ独奏
 ・こぐまの二月

○歌
 ・Jump!
 ・思い出のアルバム

発表の間、担任の先生がみんなを見つめる眼差しがとても優しく、見ているこちらも愛情を感じます。
発表が終わると、そこに居合わせたみんなで拍手をしました。
担任の先生の拍手は、ずっとずっと誰よりも長く、最後まで続きました。

「感動して、涙が出てしまいました」
と、声を震わせながら話してくれる担任の先生。
その様子を見つめる子どもたち。
2年生のみんなが歌うJump!が聞けて、嬉しかったと言ってくださいました。
担任の先生と、子どもたちの絆、心のつながりを強く感じます。

「1人で発表(鍵盤ハーモニカの独奏)するのは、うんと勇気がいることです。
 でも、みんなお友達を信用しているから、安心して出来たかなと思います。
 6人だから、この演奏が出来た…いや、このみんなだからだね。
 この6人のみんなだからこそ、この演奏が出来たのだと思います」
そうM下先生がおっしゃってくれました。

「聞いてくれる人がいるっていいね」
と、T中先生がおっしゃっていました。

こうして、“たくさんのみんな”ではなく、“誰か”1人のためだけに、音楽を届けたこの時間。
その人のことを思いながら練習し、緊張しながらも聞いてもらったこの時間。
きっと各学年にも、ドラマがあったのだろうと思います。

次の2時間目に音楽があった5年生も、担任の先生に“威風堂々”のリコーダー奏と合奏を聞いてもらいました。
〈Mの音楽室日記〉で書いてあったように、自分から生まれる音楽の瞬間を体験したみんなが奏でた合奏。
聞き終わった5年生の担任の先生は、
「自分が5年生の時、この曲は出来なかった。
 みんなのリコーダーの音色を聞いていると、涙が出てきた。
 いい演奏をありがとう」
とおっしゃっていました。
先生のコメントを聞きながら、涙が溢れてくる児童もいました。

音楽のM下先生は、
「この威風堂々の練習中、1人、また1人と自然と演奏が始まり、全員が参加して1曲になったあの時間。本当に素晴らしかった。ずっと忘れない」
とおっしゃっていました。

ここにも、先生と子どもたちの心の交流がありました。
これまでの日々の積み重ねで育まれたこの関係性が本当に美しいです。

明日は終業式。
5年生までの子どもたちは、今年度最後の登校となります。
残りわずかな今の時間を、私たちも大切に過ごしたいです。

6年生社会(発表)

<Kの学校日記 vol.83>

3月15日(月) 晴れ

1時間目、6年生の社会の授業にお邪魔しました。
6年生の社会では、『世界の未来と日本の役割』の学習に取り組んでいます。

『地球全体でおきている問題・課題に対して、国際連合・日本政府・民間がどのような取り組みをしているのか、私たちにできることは何かを伝える発表をしよう!』
という事をゴールに、これまで班に分かれて5時間をかけて発表の準備をしてきました。
そして今日は、その発表の日でした。

“発表”と聞くと、全員の前に出て順番に発表する姿が頭に浮かびますが…
今回の6年生の発表は、それとは全く異なるスタイルでした。

教室に入ると、3つのグループが発表をしています。
そして発表しているグループの周りには、お客さんのように他の生徒たちが集まりそれを聞いています。
そこでは、一方的に発表するのではなく、双方向で和やかなコミュニケ―ションが発生していました。

“ワールドカフェ”というやり方を参考にしたそうです。
早速ググってみると、『お茶を飲んでくつろいでいるような雰囲気で会議をすること』。
リラックスした雰囲気のもと少人数で対話をすることで、相手の意見が聞きやすく、自分の意見も言いやすいのが特徴、とのこと。
この形式を担任の先生が、今回の発表に取り入れたそうです。

今回は、まず子どもたちが6つの班に分かれます。
それをAとBの2つのグループに分けます。
Aグループが発表している時は、Bグループは好きな班の発表を聞きに行くことが出来ます。
Aグループは3回続けて発表するので、聞いている児童の顔ぶれが毎回変わります。
Bグループは、その間に全ての班の発表を聞くことが出来ます。

このやり方で、発表する児童は数をこなすことができ、自由な雰囲気でリラックスして話すことが出来ます。

全員の前で発表するスタイルも、“かっちり締まった雰囲気の中で自分の意見をいう事が出来る”“全員で同じ発表を共有することが出来る”などのメリットがあるそうですが、その時のスケジュールや目的に合わせて、発表のスタイルを変えているそうです。

そしてこの班のメンバー。担任の先生に、
「席順か何かで決めているんですか?」と聞くと、なんと、自分たちで決めているそうなのです。
仲間外れや、いつも同じメンバーでなれ合いになったりはしないのでしょうか?

担任の先生はこうおっしゃいます。
「人との関りは、“広い”関わりと、“深い”関わりがある。
 気の合う人とは、自然と関わりを深めていくことができ、それはとても大切にしたい関係性。
 でも、そうでない人達と広い関係性を築くことも大切。」

最初は、仲良しのいつも同じメンバーで班を作る様子が見られたそうです。
しかし、子どもたちに、「いつもと違う人たちで取り組むと、違った学びがあるよ。」と働きかける中で、今は男女共に、色んなメンバーで班を構成して取り組むようになったとの事でした。

また、授業で分からないことがあった時に、子どもたちで教え合う事もしているそうです。
「わからない」「教えて」と誰かに言えることは、簡単そうで難しい。とても大切な事だなと思います。

テストで数値化出来るような勉強だけでなく、可視化しにくいけれど、人生を生きていく上で欠かせない能力を育んでいるのだな、と感じます。

班ごとでの発表は、笑い声とともにとても和やかに進みました。
それぞれが、どのように発表したら良いのか考え、工夫していました。
今回はクイズを出して考えてもらい、正解として調べたことを発表する方法をとっている班が多かったです。

中にはちょっとした劇を交えたり、インタビューしたり、全員でかけ声をかけて場を盛り上げたりしている班もありました。

全ての発表の時間が終わると、各自がノートにふりかえりを記入しました。
時間は3分間。
ノートを見せていただきましたが、A4ノートに半ページほど書いている児童もいました。

内容は、
・発表までの5時間の時間の使い方
 ⇒発表までに何をどうするかは、全て子どもたちが計画して行います。
  計画の立て方、分担の仕方、どこにどれだけ時間を使ったら良かったのかなどの反省、良かった点ともに振り返りがありました。

・発表の仕方
 ⇒もっと深めたかった部分、発表の時の声の大きさ、台詞や動きのバランスなど、
  どうしたら更に相手に伝わったかを考えていました。

3分間でこれだけの振り返りが出来るというのはすごいですね。
そして、このやってみた結果の振り返りの時間が大事なのだなと、みんなのノートを見せてもらって実感しました。

もうすぐ、本当にもうすぐ卒業していく6年生たち。
みんなの自分たちで色んなことを組み立て、実践し、振り返る力を感じた時間でした。

最後に。
教室訪問をした際に見つけた掲示物の写真を、担任の先生の許可をいただいたので掲載します。
クラス目標なのですが、なんのためにこの目標があるのかが明確に示されています。
人生をどのように生きるか、大人になった時にどうなっているか、その通過点としてここに子どもたちの学びがある。
つい忙しい毎日に中で、目の前に焦点があってしまいがちですが、とても良い掲示物だなと思ったので、紹介させていただきます。

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みんなで作った歌「大好きだよ」 佳作受賞

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3月12日(金) くもり

来週は終業式(17日)、卒業式(18日)が予定されています。
6年生は卒業式に向けて忙しい毎日です。

そんな中、うれしい知らせが届きました。
童謡祭り実行委員会主催の、第40回作詞作曲コンクールで、6年生が作った「大好きだよ」が「佳作」を受賞したのです。
体育館で卒業式練習を行う前に賞状を届けました。また、審査員のコメントも届いたので、音楽担当職員から紹介がありました。

おめでとうございます

また一つ、小学校の思い出が増えましたね。


「大好きだよ」の歌詞は、「3月8日 Kの学校日記」をご覧下さい。
写真は、賞状と講評を聞く6年生
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今日の給食

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<Kの学校日記 vol.82>

3月11日(木) 晴れ

今日は、給食に、

なんと

なんと

なんと!!!


ショートケーキが出ました!!!°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°


配るのが大変でしたが、みんなとっても嬉しそうでした!
(写真は、4年生のクラスの様子です)

自分から生まれる音楽

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<Mの音楽室日記>

音楽の授業もあと数回、まとめの時期に入っています。
ある日の5年生、12名それぞれがアコーディオン、リコーダー、打楽器、バスマスターの中から好きな楽器を選び、エルガー作曲「威風堂々」を全員で合奏していました。

12名という少ない人数の中に、クラベス(拍子木のような打楽器)が3人も!
音楽のM先生は、「バランス悪くなっても好きな楽器を選ばせてあげたくて」と大きな包容力で子どもの気持ちを尊重してくれるのです。(素敵)

すると、自分たちで気づいたのですね。クラベス×3の音は大きすぎるという事に。
自然に他の楽器を手に取りバランスをとる子どもたち。
「クラベス3人は多いよね、他の楽器お願いできる?」
と、誘導するのは簡単ですが、それをしなかったからこその気づき。
先回りしないことの大切さ。簡単なようで難しい人育ての極意。

そして、バスマスター(低音鍵盤楽器)のO君、音楽会の合奏では鍵盤ハーモニカで大変苦労して腰が引けていたのですが、なんということでしょう!今回は、リズムが単純なことが功を奏したのか、別人のようにすらすらと弾けているではありませんか。
すると、そこに音楽が苦手なS君がやってきて、一緒に合わせ始めました。(音楽会の練習の時には見られなかった姿です!)そこへトライアングルのY君も加わり、アコーディオンやリコーダーの音に合わせ自然に合奏を始めました。

させられる音楽ではなく、自分から生まれる音楽。
まさに、音楽が生まれた瞬間でした。感動。

おまけ
O君とS君が、
「バスマスター弾くと体がぶるぶるするんだよ!なんで?なんで?」
と不思議がっているので、
「音は振動(震え)なんだよ。音は体の中の水を揺らすの。」
と教えたら、
「あ、足の裏からも振動来た〜」
「ほんとだ〜」
音楽って、体と心で自由に感じるもの。
楽器を扱うのは難しくて、嫌になっちゃうこともあるかもしれないけど、音楽のことは嫌いにならないで欲しいな、と改めて思ったのでした。

大発見!

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<Kの学校日記 vol.81>

3月10日(水) 晴れ

スクープです!!
なんと、明北小学校の敷地から、縄文土器が発見されました!!

昨日、児童が掘った土の中から縄文土器の破片らしきものを発見。
今日、教育委員会 文化財保護係の方が鑑定に来てくださいました。

いやいや、
まさか小学校の敷地から縄文土器?と思ってしまうのですが…
校長先生にお借りした明北小の『開校40周年記念誌 あゆみ』によると、平成8年、体育館の大規模改修の際に、遺跡の発掘調査が行われていたのでした。
以下に引用します。

 『明北小学校付近一帯は塩田・若宮遺跡と呼ばれ、今までにも昭和25年の校舎建築や、昭和44年の給食センターの建設工事の最中に土器や石器などが出土しており、縄文時代から平安時代の遺跡としてよく知られていた。』

今回発掘されたものも、まさしく本物の縄文土器でした。
しかも、これまで発見されたものよりもさらに古いという新発見!
縄文時代中期の後半で、約4,500年前のものだそうです。

縄文土器は主に3つの目的で作られていました。
1、料理に使う鍋として
2、かざり(普段は飾っておいて、祭りの時に使う)
3、埋葬するときの骨壺のようなもの
今回出土したものは1つ目の、料理で使っていた鍋のようです。

これまで博物館でした見たことのない縄文土器の破片。
なんと、素手で触らせていただきました。
作った時の焼き方で、土器の質は全然違うそうです。
しっかりと固く詰まっている感じのもの、これは歯ブラシなどで磨いても崩れません。
反対に、ふわふわと軽石のようなものもあります。
こちらは水につけて歯ブラシで磨くと崩れていってしまうそうです。
縄文時代にも、土器づくりが上手な人とそうでない人がいたのかな。

遥か遠い時代に思いを馳せた、ロマンいっぱい大発見となりました。

原風景

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<Kの学校日記 vol.80>

3月9日(火) 曇り

素晴らしい詩に出会ってしまいました。

『するめ』

とうとう
やじるしに なって
きいている

うみは
あちらですかと…

         まどみちお少年詩集『まめつぶうた』より

イカとして海で生まれ育ち、乾かされてスルメとしての新しい人生を歩みだす。
けれどもやっぱり生まれ故郷の海が恋しかったのかな。
海に戻ろうとするスルメ。
「とうとう」という言葉から、彼の海への郷愁や諦めきれなかった想いを感じます。

この素晴らしい詩集が明北小の図書館にあることを、昨日、T嶋先生が教えてくれました。
明北小のみなさんは、図書館で読むことが出来ますよ。

これほどに短い言葉で、イカ(スルメ)の人生や想いを凝縮する術に感動。
日に日に記事が長くなっていくこのブログに、詩を取り入れよう!と思い立ったものの、やっぱりちょっと違うので断念。
いつも通りいきます。

前置きが長くなりました。
今日は、2時間目に校舎の周りを歩いてみました。

プールの裏にある小さな梅の木。花がだいぶ咲いていました。
卒業式までにもう少し咲きそうです。

正面玄関も、卒業式の雰囲気が出てきました。
門の両側にあるハナザクロとナナカマドの花(木?)言葉が、「子孫の守護」「私はあなたを見守る」というものでした。
なんだかとても嬉しいです。
庁務員の先生が作ってくれた木の名札で確認)

体育館の横を通ると、1年生が体育をしている元気な声が聞こえてきます。
音楽室の窓からは、5年生の威風堂々の合奏が聞こえてきました。

築山の横の花壇は寒冷紗が外され、植えられたパンジーの可愛らしい顔がよく見えます。

職員室の前辺りまでくると、T仲先生が何やら作業をしていました。
理科で使う実験道具を入れる木の箱が古くなったので、綺麗にしているところでした。
自宅から持ってきた自前の電動サンダーで表面を削って整えています。
あとで、ペンキを塗るそうです。

安くて便利なものはたくさんありますが、この木の入れ物はとても使い勝手が良く、まだまだ使えるからと手をかけてくださっていました。
見えないところでも、時間や手間を惜しみなくかけてくださる先生方。
T仲先生は
「楽しませてもらっている。
 子どもたちにも元気をもらっている。」
とおっしゃっていました。

休み時間になり、校庭に飛び出て遊ぶ子供たち。
遠くには、アルプスの山々がみえます。

いつか巣立った時に、
「山はあちらですか…」
と言いながら、いつでも戻って来られたらいいなと思います。

6年生を送る会

<Kの学校日記 vol.79>

3月8日(月) 曇り

先週の木曜日に、“6年生を送る会”がありました。
ここのところお馴染みになりつつある、リモートでの開催でした。
遅くなりましたが、今日はその様子をご紹介します。

この“6年生を送る会”、中心となって動いてくれたのは5年生のみんなです。
当日5年生の教室は、テレビ局の中継現場をつなぐ基地さながらで、プロデューサーやディレクターを中心に、トランシーバーで各教室の状況を報告しながら、進めていました。

途中、うまく繋がらないトラブルもありましたが、教頭先生にサポートしてもらいながら、全てのプログラムを終了することが出来ました。
会が無事に終了すると、5年生の教室では「ばんざーい!」と担任の先生も一緒にみんなで喜び合いました。
みんな顔がとても輝いていて、達成感に包まれていました。

各学年の出し物は、それぞれアイディアに富んでいてとても面白いものでした。

◆1年生
みんなでけん玉の技を披露してくれました。
最初に、1人ずつ順番に“大皿”という技に挑戦!
プレッシャーのかかる場面でしたが、見事大成功!これはすごい!
それから、全員でいっぺんに技を見せてくれました。

拍手に包まれ、「これで、終わり…」
という言葉を聞いて、次の2年生の教室に移動しようとしたところ…

「(終わり)ませーん!」
まだ続きがありました。
これには完全にずっこけそうになりました。危ない危ない。

「しばらくお待ちください」の画面から切り替わると、
『6年生ありがとう』のメッセージが。
元気いっぱい、とても可愛らしい1年生でした。

◆2年生
“思い出のアルバム”をみんなで歌ってくれました。
最後の歌詞は、『もうすぐ みなさん 中学生』と6年生用に替えてありました。

それから、2年生のみんなとじゃんけんで運だめしです!
1人ずつ前にでて、画面に向かって「じゃんけんぽん!」
勝てたかな?
じゃんけんの後には、6年生へのメッセージを全員が送ってくれました。
みんな落ち着いていて、堂々と発表できました。

◆3年生
3年生は、総合の学習で地元明科やかんだち山の事を班ごとに詳しく調べていました。
放送や動画、パンフレットやポスターなどで、その成果を発表してくれていて、その工夫が素晴らしかったです。

今回はそれを活かして、班ごとに“明科〇×クイズ”を出してくれました。
・廃線敷きは、線路として80年以上使われていた。〇か×か?
 (正解は〇)
・大天井岳より、常念岳の方が高い。〇か×か?
 (正解は×)

他にも犀川の長さなど、地元にまつわるクイズがたくさん出てきました。

◆4年生
4年生は、全校(児童と職員)から6年生へのメッセージカードを集めてくれました。
たくさんのメッセージカード、配って集めるのは大変だったと思います。
黒板のところに、色とりどりのカードが飾られていました。

各学年のメッセージの中から、1つ選んで、代表の児童達が読んでくれました。

◆5年生
以前5年生の教室にお邪魔した時、大量のお面を発見。
よく見ると、6年生全員の顔のようです。
「何につかうんだろう…?」と思っていたら、この日のためだったんですね。

このお面をつけて6年生のみんなになりきり、楽しい劇を見せてくれました。
自分たちで台本を書き、演技をし、収録したものをこの日流してくれたのですが、6年生の教室は大爆笑でした。

それからもう一つのプレゼント。
6年生のみんなの思い出の写真です。
1年生の時から、今現在までのみんなの写真。入学式の写真がテレビ画面に映し出されると、
「かわいい!」と歓声がおきていました。
大きくなったね(泣)

そして環境委員からお花のプレゼントのお知らせがあり、この日6年生の児童達は1人1鉢のお花を持って帰りました。

◆6年生
みんなからのたくさんの出し物を受けて、6年生も想いを表現してくれました。

「私たち6年生が学校に来るのは あと10日です」
教室の後ろに全員が並びこう告げられると、会える時間の少なさを改めて感じます。

6年生は、歌をみんなに届けてくれました。
その歌はなんと、音楽の時間に6年生みんなで作詞作曲したものでした!
音源をお届けすることが出来ないので、最後に歌詞を掲載します。

それから、雑巾のプレゼントもありました。
雑巾といえば。
そう。冬に巾着作りの合間に作ってくれていたあの雑巾です。
この時から準備してくれていたのですね。

こうして盛りだくさんの“6年生を送る会”が幕を閉じました。
リモートで、直接顔を合わせることは出来なかったけれど、それぞれに一生懸命表現する様子が感じられ、心に残る会となりました。
今を全力で駆け抜けていく子どもたちが眩しい日々です。


『大好きだよ』 作詞・作曲 明北小6年1組

  みんなとの6年間 1日1日が 何気ない日々だったけど
  今思い出してみると 楽しかったこと  
  悔しかったこと    色々あった
  つらいこと  苦しいことも みんなで乗り越えた毎日
  これから何ヶ月  何年  離れていても  
  ぼくらのきずなは  つながっている
                       
  みんなとの6年間 1年1年が 大切な日々だったけど
  あっという間の6年間 笑いあったこと  
  泣き合ったこと  みんなの思い出
  嫌なことも楽しいことも  みんなで思いやった毎日
  これからそれぞれの道へ  進んでいっても 
  みんなのきずなは  つながっている

 「大好きだよ」  そんな言葉を言えなくても
  きっとみんなは  分かっているから


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いのちの誕生

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<Kの学校日記 vol.78>

3月5日(金) 曇り

「いのちのはじまりの大きさは、どのくらいかな?」

今日1,2時間目に3年生は、助産師の北原先生を講師に迎え、『いのちの誕生』について学びました。
その授業の冒頭で、北原先生からこの問いかけがありました。
いのちのはじまりの大きさ。素敵な言葉です。
みんなで想像してみます。

北原先生から、「ここに答えがあるよ」と小さな黒い紙が配られました。
光に当ててよく見ると、小さな小さな穴があいています。
この穴の大きさが、いのちのはじまりの大きさです。

いのちの始まりは0.13mm。
はじまりから6週経つと、心臓が確認できます。しっぽのようなものも生えています。
お母さんが「妊娠したかも」と気付きだすのも、この時期です。

8週になるとしっぽのようなものはなくなり、男女の違いも出てきます。
20mmの大きさになりました。

12週で93mm、キャンディーくらいの大きさです。
へその緒が出来るので、お母さんから栄養をもらう事が出来るようになります。

20週(6か月)になると、お腹の中で動く様子が分かるようになります(胎動)。
お腹に聴診器をあてると、赤ちゃんの心臓の音も聞こえます。
どんな音なのか、北原先生が聞かせてくれました。
自分たちで脈をはかってみてから、音を聴いて違いがあるか比べてみました。
「けっこう速いね」
みんなの心拍数は1分間に60〜80回。赤ちゃんは140回。
こんなに速く心臓が動いているんだね。

へその緒の中には、血管が3本あります。
1本は、お母さんから栄養をもらうためのもの。
もう2本は、要らないものをお母さんに戻すためのものです。
お母さんは、赤ちゃんに栄養を与えるだけでなく、不要な物のお片付けもしてくれています。

ここまで体を作ることをしてきた赤ちゃんは、残りの3か月間で体重を増やしていきます。
その間、呼吸の練習をしたり(羊水を飲んでは吐き出し、肺を伸び縮みさせる)、お乳をのむ練習をしたり(指をくわえて吸う練習)、誕生に備えて準備をしています。

産まれると、赤ちゃんはすぐに泣きます。
みんなはどんな時に泣く?
「悲しい時」「痛い時」「嬉しいときも泣くよ」
じゃあ、赤ちゃんは産まれてすぐにどうして泣くのかな?

息をするために泣く、と知って子どもたちはとても驚いていました。
そして、産まれるまではお水(羊水)の中にいて、赤ちゃんは息をしたことがないという説明を受けて、「そうか!」と納得していました。

いのちのはじまりから、産まれてくるまでの流れを教えてもらいながら、それぞれの大きさのお母さんのお腹の中(子宮)と、赤ちゃんの大きさの人形も見せてもらいました。
「何ミリ」という説明だけでなく、実際の大きさと形のお人形を見るとイメージが湧いてきます。

ここで前半は終了。少し休憩です。
休憩中、子どもたちは北原先生の周りに集まって赤ちゃんのお人形を見たり、抱いたりしていました。興味があるのですね。

少しびっくりしたのは、
「(自分にも)赤ちゃん出来るかな?」「その前に結婚だね」
などと、子どもたちが妊娠や出産を自分事として考えていたことです。
自分が赤ちゃんだった頃の事を想像するよりも、将来自分が父や母になることを想像していることが、とても興味深かったです。
思春期に向けて、体だけでなく心も準備を進めているのだな、と思いました。

後半はまず、お母さんの子宮や骨盤・赤ちゃんの人形を使って、赤ちゃんが産まれてくる様子を教えてもらいました。
お母さんの骨盤は、入り口が横長で、出口は縦長。
決して広くないこの骨盤を通るために、頭を小さくして、回りながら出てきます。
「え?これ無理じゃない?」と思ってしまうくらい、本当にせまくギリギリの道を通って出てくる赤ちゃん。
頭が通った!と思ったら、今度は次に大きな肩がつっかえます。
それを上手に回りながら…
産まれたーー!!
お人形ながら、感動!

みんなで本物そっくりの赤ちゃんのお人形を抱っこさせてもらったり、重いリュックを抱えて妊婦さん体験もさせていただきました。

「赤ちゃんを抱っこしたことがあるから」と、首をしっかりサポートしてとても上手に抱っこしている児童も数名いました。

こうして命の誕生について学んだ授業。
養護の先生が、こう締めくくってくれました。

「とてもいいお話が聞けたね。命って本当にすごいね。
でも、これはみんなのお話だよ。
そして、周りにいるお友だちのお話でもあるよ。
こうして産まれてきた自分やみんなを、大切にしていこうね。」

そこにいる3年生一人一人の顔を見ると、それぞれに色んなストーリーがあったのだろうな、と思います。
お母さんも、赤ちゃんだったみんなも、命をかけて育み産まれ、その結果ここにいるのだな、と思うと改めて大切な存在だということに気付かされます。
何ができるとかできないとか、すごいとかすごくないとか、そんな事よりも、その子の存在自体がすでに尊く、愛おしいという事を忘れずにいたいです。

「いのちの誕生」というこの大きく深く大切なテーマを、2時間でお話してくださるのは大変だと思います。
北原先生、どうもありがとうございました。

この後3、4時間目には、去年急な休校でこの授業が受けられなかった4年生も、1年越しで授業を受けます。
3年生から1年成長して受けるこの授業。みんなの目には、心にはどう映るかな。

6年生調理実習(粉ふきいも)

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<Kの学校日記 vol.77>

3月4日(木) 晴れ 

あっと言う間に3月。
6年生の小学校生活も、カウントダウンが始まりました。

今日3.4時間目、6年生は家庭科の授業で、“粉ふきいも”を作りました。
今年度2回目にして、最後の調理実習です。
家庭にあるものを使って調理をしてみよう、という事で、みんなお家からじゃがいもを持ってきました。

持ち寄ったとはいえ、みんな同じじゃがいもに見えますが…
洗って、ピーラーで皮をむくと、
「色が違う!」
そう。種類や産地の違いでしょうか、中身が真っ白のものもあれば、黄色いものもあり、違いを発見しました。
皮をむいたじゃがいもは、芽をとります。

…と。ここで、私に向かって駆け寄ってくる児童が。
手を握りしめているので、怪我でもしたかな?と心配しながら手の中を覗き込むと…

手のひらには、小さなじゃがいもの欠片が。
「ほら、目みたい!」
取ったじゃがいもの芽の裏側が、目のような形をしていたのを見せにきてくれたのでした。
本当に芽が目みたいだったので、記念に写真を撮りました。
(ブログに載せるには被写体が小さすぎました)

こうして処理したじゃがいもは、包丁で適当な大きさに切ります。
どのくらいの大きさにするかは、班で相談して決めました。
切ったじゃがいもを鍋に入れて水をはり、火にかけて茹でます。

この間、
切ったじゃがいもに、つまようじで穴をあけて“顔”を作る子(・.・ ←こんな顔)、
しゃがんでガスの火を見つめる子(落ち着くらしい)
お皿を取りに行き、「いちま〜い、にま〜い」とお岩さん調の子
テキパキと片付けたり、台を拭いたりする子
と様々。

共通して言えることは、とても楽しそうで嬉しそうでした。
本当にみんなウキウキしていました。

茹で上がったじゃがいもは、お湯を捨てて鍋に戻し、塩こしょうで味付けです。
以前、スクランブルエッグを作った時に、塩や胡椒を入れ過ぎて味が濃くなってしまったので、今回は調味料の入れ過ぎに気をつけて。

味が決まったら、弱火にして鍋をゆすりながら粉をふかせて、出来上がり!
ラップに包んでみんなで分けたら、給食の時間にいただきます。

家庭科の授業が終わるとすぐに給食です。
まだ温かさが残る粉ふきいもを教室に持ち帰り、みんなで食べました。

食べている様子を6年生のクラスまで見に行くと、担任の先生がみんなに声をかけてくれ、全員の写真が撮れました。
それぞれ、手に(口に)手作りの粉ふきいもを持っています。

お味は美味しかったそうです。
今回は薄味にしたので、素材の味をしっかり感じた模様。
一人一人の表情を掲載することはできませんが、すごくいい笑顔を見せてくれました。

そして午後は、5時間目に6年生を送る会がありました。
こちらも子どもたちの様子を見ることが出来たので、後日掲載したいと思います。


それにしても。
昨日の<Tの学校日記>のクイズの答えが気になります。
正解の発表が待ち遠しいです。

まちたんけん(2年生)

<Tの学校日記3>

3月3日(水)晴れ

2年生のまちたんけんに同行させてもらいました。

梅が咲いているというのに、水たまりには薄氷という、
季節の変わり目であることを実感する寒さの中、まず郵便局に向かいました。

子どもにとって、目に見えるものすべてが興味の対象になります。
特に動くもの。
お店の解体工事で運ばれるがれき
道を平らにしているユンボ
そういったものに見とれていると、電柱やパイロンにぶつかります。

土に霜柱ができていました。
自分は、それを踏みつぶして足跡をつけて遊ぶくらいしか思いつきませんが、
“霜柱”という言葉から子ども達が連想したものは、「鬼滅の刃」。
「全集中、霜の呼吸、一の型」
みなさんは何のことだか分かりますか?
****************************
郵便局に着きました。
明科郵便局では、郵便物の収集をやっていないので、仕分け等の作業は見られませんでしたが、
局員さんがていねいに説明をしてくれました。
話を聞くばかりにならないようにクイズも混ぜての説明です。

ここでもんだいです。
明科地域には、ポストはいくつあるでしょうか。
                答えはまた後日。ニコッ!

今日は令和3年3月3日。
そうです。3が三つ並んでいます。ということは消印の日付も・・・。
大人の事情で写真をお見せできませんが、子ども達は、3が三つ並んだ風景の入りの消印を押していただきました。

またまたもんだいです。
明科局の風景の入った消印には、何が描かれているでしょうか。
                ヒント:魚と花です。
*****************************
次は明科図書館に伺いました。

学校の図書館の何倍もの数の本に、子ども達の目は輝きます。
館長さんや職員の方に図書館の説明をしていただき、本を借ります。

その後、職員の方にお話をしていただきました。
重箱を使ってのお話で、最後にふたを開けると、たくさんのものが飛び出し、
子ども達は大きな声で歓声を上げました。
飛び出したのは、牛乳パックと輪ゴムでつくったバネのようなものです。
お土産にひとつずついただきました。

最後にみんなで記念写真を撮って図書館を後にしました。
*****************************
今年は、新型コロナウイルスの関係で、人を招くことも、外に出かけることも制限されましたが、
2月に感染警戒レベルが1になり、やっと活動ができるようになりました。
今日はわいわいランドや放課後学習室も行われました。

人とのかかわりに勝る教材はありません。
みなで基本的な感染対策を行い、子ども達の学習環境を守っていきたいです。

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明北小コンサートと、教頭先生

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<Kの学校日記 vol.76>

3月2日(火) 雨のち曇りのち雨 <第2稿>

【激写くん! Part6】

●1、2枚目
明北小コンサート、開催中!
先週水曜日から、給食の時間に『明北小コンサート』が放映されています。
↓こんな子どもたちや先生が、コンサートに出演しています。

・3人トリオで“夜に駆ける”を披露!
 2人がボーカルで、1人がドラム。ドラムは自分で考えて曲に合わせて打ってくれました。
 とても速くて難しい曲ですが、ボーカルの2人の息がぴったりです。

・自作の曲を披露!
 「森の中のうさぎさん」という、何と!出演者の2人が作った曲を披露してくれました。
 世界に1つだけのオリジナルソングです。

・今年もバイオリンで出演!
 生演奏が聴けないのが残念ですが、去年よりサイズが大きくなったバイオリンを携えて、今年も演奏してくれました。

・ピアノ演奏!
 音楽室のグランドピアノの蓋を開けて、ソロのピアノ演奏を聴かせてくれました。
 何度も練習したそうで、立派な演奏でした。
 
・先生も出演!
 指導補助員のY先生は、ピアノの先生。
 華やかなドレスを着て、ジャズを聴かせてくれました。

この明北小コンサートも、今日がラストステージです。
今日は、指導補助員(ピアノの先生)のT先生が、東京でフルートの勉強をしている息子さんと出演予定です!

4年生のクラスと、職員室での様子も激写しました。テレビに向かって拍手がおこっていました。


●3枚目
なんということでしょう…
昨日、教頭先生が児童に算数を教えているところを激写したはずなのに、その写真が見つかりません。
大ショックなのですが、今日の教頭先生のお仕事の様子を代わりに激写しました。

10月に遡ります。
教育実習の学生さんに対して、職員室で教頭先生がお話をされていました。
通りすがりに聞こえたその内容にひどく感動し、思わず同席させてもらった記憶があります。

普通の先生は、「言って聞かせる」
良い先生は、「説明する」
もっと良い先生は、「やってみせる」
最良の先生は、「子どもの心に火をつける(子どもがやってみたい!と思う)」

「あれ?」「どうして?」「やってみたい!」と子どもの心が動けば、あとは困った時に手助けをするだけ、なのだそうです。

子ども達は、先生がどうして欲しいかが分かるし、忖度してくれちゃうそうです。
なので、子どもたちが心から自分の意見を言える環境をつくることが大切。
そうして出た意見がぶつかったり、他の人と違ったりした場合、そこで考えて響くものがある。でも、忖度して出した答えはそうはいかない。
自分自身を出せる環境があるからこそ、子どもの成長に繋がる。

深い、深いです。
これは家庭にも置き換えることが出来そうなので、忖度祭りにならないよう気を付けねばと自省すると同時に、教頭先生の先生としてのすばらしさを感じた10月。

いつも穏やかで、声を荒げる事もなく、何でも話しやすい雰囲気がある教頭先生。
でもすごく面白い事もしてくれる教頭先生。
そんな教頭先生が授業をしたら、どんな風になるのか、見てみたいとずっと思っていました。

そして昨日、少しの時間でしたが児童に算数を教えている姿を見ることができました。
問題自体はきちんと解けている児童。
でも、えんぴつくん(問いにでてくるキャラクター)が出している条件に合った解き方ではありません。
そこを、教頭先生が導いていました。
そう、導くという言葉がぴったりです。

『教える』とはどういうことなのか、
子どもに関わるってどういうことなのか、
教頭先生を見ていると、深い問いがたくさん出てきます。
この辺を探求しだすと、ブログが永遠に終わらないのでこの辺で。
親向けの講演会とかしてくれないかなぁ…ぶつぶつ。

5年生図工(版画)

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<Kの学校日記 vol.75>

3月2日(火) 雨のち曇り

今日の1時間目、5年生は版画の仕上げをしました。
版画の下絵作りの様子を記事にしたのが1月19日。まだ版画に取り組み始めた頃でした。

それから下絵を完成させ、彫刻刀で彫り進めながら黄・赤の色を重ね…
そして今日、青色を最後に重ねる作業をして、みんなの作品が完成しました!

カメラを持って教室を訪れると、
「先生、見て!できたよ」
と作品を誇らしげに見せてくれる子どもたち。

先に出来上がった児童は、完成した数枚の中から1枚を選んで台紙に貼り、黒板に飾っていました。

まだ作業中の児童は、版木にローラーで青色を塗り、その版木を紙(黄色と赤が塗られたもの)にえいっ!と乗せて、ばれんを使って摺ります。
この、えいっ!が作品の出来上がりを左右する大事な作業。
「だれかー、手伝って」
と声がかかると、わらわらと子どもたちが集まってきて手伝っていました。
この助け合う姿がとても自然で、彼ら彼女らにとっての日常なのだなと感じます。

完成した版画は、どれも素敵です。
版画っていいなぁ。

5年生は今回、黄、赤、青の3色を摺ったわけですが、最初に黄色を塗る前に、白い色を出したい部分を彫ります。
次に、赤を塗る前に、黄色い色を残したい部分を彫って…
青を塗る前に…
頭が混乱してきました。

どの色をどう残すか、考えながら色を重ねるためには、頭を使いますね。
難しい!

“夕方の山”という作品。
真っ赤に燃えるような空。夕日を受けて金色に輝く家や電柱。
影になっている山の青とのコントラストが素敵です。懐かしささえ感じます。

“富士山”という作品。
雲と、山に冠雪した部分の白が印象的です。この“白”(色を重ねない部分)をしっかり出す事にこだわったそうです。
版木を見ると、雲、雪、空の削り方が全部違っています。
この削り方の違いが、出来上がった版画にも反映されていて面白いです。

人気だった“花火”の作品も、色の重ね方によって、全然違うものになっています。

狙い通りにうまくいった子も、やってみた結果思い通りにいかなかった子も、
「自分で考えてやってみた、その独創性が素晴らしい。
 チャレンジが見られて嬉しかった」
と、担任の先生がおっしゃっていました。

朝から、小さな美術館を楽しませてもらいました。

かしわ学級音楽

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<Kの学校日記 vol.74>

3月1日(月) 晴れ

思い出すと、なんだか泣きそうになる瞬間というのがあると思います。
悲しいとか悔しいということではなく、目頭が熱くなるというか。

そういう瞬間が、明北小にはいくつも転がっているのですが、先週の金曜日もまた、拾ってしまいました。そんな素敵な瞬間を。

4時間目。
かしわ学級では、音楽の授業中。
そこで、先生方がデュエットをしているという情報を、校長先生が伝えに来てくださいました。
カメラを持って駆けつけると、残念ながらデュエットは終わっていましたが、みんなで歌を歌っていたので、そのまま少しお邪魔することにしました。
とても楽しそうに歌う子どもたち、それに先生。
歌い終わると、自然と抱き合う先生と児童。

かしわ学級の担任A先生は、とても歌がお上手です。
心から音楽を楽しんでいるのが伝わってきます。
A先生が、こうおっしゃいます。
「音楽というのは、音を楽しむものなんだ。音を苦しむものじゃない。例えばこうやって…」と、リコーダーを取り出して吹くA先生。
「…あ、間違えた!(たぶん、わざと)でも、間違えてもOK!楽しむ気持ちが大切。」

それを、音楽のM先生と指導補助員(ピアノ教室の先生)のT先生が、いすに座って「うん、うん」と聞いています。
誰が偉いとか、誰が専門だから教えるとかではなく、そんな先生方の関係性がまず素晴らしいです。
大人たちの関係性、空気感のようなものを、子どもは意外と細やかに感じ取っています。
周りにいる大人たちのこういった関係性に触れることからも、机上の勉強では出来ない経験をしているのだと思います。

「さあ、これから何をやろう?」というA先生の言葉に、ある児童が
「ピアノ!」と答えます。
「いいねぇ!」
「何を弾こうか?」
「こいのぼり!」
「いいねぇ!」
そんなやりとりから、「こいのぼり」をみんなで奏でてみることになりました。

「ピアノ弾けないよ」
と、最初はこわごわとピアノに触れていた子どもたちでしたが、
「いいよ、だいじょうぶ。好きな音を出してみていいよ。合わせるから!」
というT先生の言葉に、どんどんと、心のままにピアノの音を出していました。
T先生が、その包容力で子どもたちに合わせて伴奏をします。

そしてその横では、M先生と一緒に“こいのぼり”を歌う児童の姿。
ものすごい一体感。

メロディー自体が合っているわけではないのです。
なのに、この心が繋がっている感。

後日、T先生に話を聞くと、音自体はばらばらだとしても、気持ちと表現がピタッと合わさることがあるのだそうです。
そうか、その一体感だったのですね。

曲が終わると、みんなで喜び合いました。
うまく弾くとか、難しいことをやるとか、そういうのもすごいけれど、この一体感が出せる、心を繋がることが出来ることの方が、うんとうんと、私の心には響き、残ったわけで。

なんて素晴らしい授業をしているのだろうと、感動、喜び、そういったものを感じさせてもらいました。
子どもたちも、先生たちも素晴らしいです。

そして今、私がブログを書いているこの場所から、教頭先生が児童に算数を教えているのが見えます。
以前、教育実習にきた学生さんに対し、教頭先生が話していた内容にひどく感動し、教頭先生が教鞭を執る姿を見たいなぁと思っていました。
ちょっと激写してきます。
機会があれば、お伝えします。

すべての本がそろっています

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<Kの学校日記 vol.73>

2月26日(金) くもり

『読むことだけできます。
 すべての本がそろっています。』

先週1週間の蔵書点検期間を経て、今週からまた図書館で本が読めるようになりました。
この貼り紙に書いてある通り、貸出が出来ないため、“すべての本がそろっています”。
“すべて”の本です。
す・べ・て。

うーん。なんてグッとくる言葉なんでしょう。
いい貼り紙だなぁ。

明北小の図書館には、約6,500冊の本がありますが、常時300冊ほどは借りられていて図書館にありません。
人気の本は、予約をしても1年待ち!なんてものもあるそうで、人気シリーズ本が全巻揃っている光景が見られるのは、1年の中でもこの時期だけ。
今だけです。
これはもう、図書館に行くしかないでしょう!
普段お目にかかれない本が、選びたい放題なのですから!!


…おっと。
つい盛り上がってしまいました。

この、図書館の本がすべて揃っているという夢のような期間の間、司書の先生はどんなお仕事をされているのでしょうか。
実は司書の先生もまた、年に1度の大仕事をされていました。
それが、本の選別です。

学校の図書館には、“適切な本の数”というのが決まっています。
その学校のクラス数に対して本の総数の目安のようなものがあり、その数に対する充足率が100%に近いと、適切な本の数になっているという事になります。

この1年間で増えた本の数を見ながら、適切な本の数になるように司書の先生が選別を行います。
そして余剰分を廃棄する、という事になるわけですが、廃棄する規準は決まっており、それに則って見極めていきます。
大まかには、内容が古くなった本(教育内容の改訂や、科学や歴史などで新事実が発見された場合など)、破損や汚損などがこれに当たります。

しかしこうして廃棄することが決まった本は、そのままゴミになるわけではありません。
市内小中学校の司書の先生間のネットワークを通じて、リサイクルすることも多いそうです。
今年度も、ある学校から明北小に職業辞典のような本をいただきました。
この内容がなかなか面白く、目次のところで自分の好きな事から職業を検索できるようになっています。
音楽が好き→歌手、指揮者、調律師、音響エンジニア…
アウトドアライフが好き→登山家、ネイチャーガイド、マタギ…
という感じです。
『何も好きなことがない、とがっかりした子のための特別編』もあります。
昨今、小学校でもキャリア教育が少しずつ取り入れられているという現状をみて、司書の先生が仕入れてくれました。

こうした学校間のリサイクル以外にも、学級文庫(クラスごとの本棚にある小さな図書館)に入れることもあるそうで、この年度末に、学級文庫の本の選別と入れ替えも行います。
学級文庫の本は図書館の本と区別するため、オレンジ色のシールを貼るそうです。
この日もカウンターの上には、オレンジ色のシールが貼られた本が置いて準備してありました。
図書館を引退した本たちの余生。次はどのクラスに仲間入りするのかな?

学校図書館は、子ども達に『今』必要な本を揃えておくことが大切です。
そのためにも、この本の入れ替え作業はとても重要な仕事となります。
教育内容の改訂や、社会の動向、その年の子どもたちの活動などを頭に入れながら選別する司書の先生。
明北小は本の数が少ないため、その辺りの見極めが大変だとおっしゃっていました。

年度末で卒業する6年生と同じように、図書館にもここを卒業していく本たちがいるのですね。そう考えるとちょっとしんみりしてしまいます。
今までありがとうという気持ちを込めて、これからも本を大切に仲良くしたいものです。
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いい時間

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<Kの学校日記 vol.72>

2月25日(木) 快晴

音楽室から、ピアノの音色が聞こえてきます。
そっと中を覗くと、ある児童がピアノの練習をしていました。

ピアノを習ったことはないけれど、「弾いてみたい」という彼女が選んだ曲は、“星影のエール”。
楽譜を見ると、音符の下にドレミを書き、難しい左手の伴奏は、1音でも恰好がつくように工夫して作っていました。

今は、右手でメロディーの練習中。
音楽経験の長い先生が隣で見守っています。
彼女の手や指は、力が入りすぎておらずに柔らかく、中に卵が入るくらいのアーチがきちんとできていました。

時々つっかえたりしながらも、柔らかい音色を紡いでいる彼女と、
やりたい気持ちに寄り添い、隣で見守る先生。
この2人の時間が本当に素敵で、許可を得て写真を撮らせていただきました。

先生と児童。
言葉にするとなんとなく堅苦しい響きがしますが、あの場の空気感はとても柔らかく優しいもので、隣にいる私まで包み込まれるようでした。

こういう先生と子どもたちの優しい時間、やり取りに触れることが出来ると、いつもなんとも言えない幸福感を感じます。
良い時間に立ち会わせていただき、ありがとうございました。


実は、今日は図書館の司書の先生の蔵書点検後の仕事を取材させてもらったのですが、またの機会にご紹介します。

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安曇野市立明北小学校
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