最新更新日:2024/03/27
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学校教育目標 自ら学ぶ 共に学ぶ 人から学ぶ

卒業式

                式辞
一五二名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
 本日は、安曇野市財政部長 千国充弘 様をはじめ市議会議員の皆様、多数の本校にゆかりのあるご来賓の方々には、公私ともにご多用のところをご臨席頂きまして誠にありがとうございます。
 卒業される皆さんとの出逢いで忘れることができないことがあります。
昨年十二月。朝の清掃ボランティアです。木枯らし舞う寒い朝でしたが、校庭北側道路の落ち葉はきに笑顔で参加している三年生の姿がありました。地域の為に自分たちができることをやりたいという思いが伝わってきました。生徒会総会です。総会の最後に私が話す場面が用意されています。私が前に立つと、三年生の皆さんは、顔だけでなく、体を私に向けて話を聞いてくれます。しっかりと話をしないといけないなという気持ちになります。この卒業生の姿に共通しているのは、相手意識の高さです。思いは行動に移すことによって相手に伝わります。地域に貢献したい。相手の話をしっかりと聞きたいという皆さんの思いが私には確かに伝わってきました。思いを行動に表すということは、責任もついてきます。でもその決断であったり、覚悟であったり、それが自分を成長させてくれるのだと私は思います。そしてその姿こそ本校の学校目標のひとつ「自分も人も大切にする姿」であると思います。
 皆さんに詩を紹介します。穂高が生んだ芸術家、文化勲章受章者高橋節郎さんの詩です。

      穂高の四季
 目を瞑りみれば 瞼に浮かぶ故郷の四季
 穂高の春は好き 夏も好き 秋もまた好き 冬はさらに好き
 穂高の四季は美しき緑 澄んだ空気 清らかな水 そして崇高な岳岳よ
 穂高の自然は すべて終始無垢なり
 穂高に生を受けしことを 喜び 感謝
 故郷は永久に美しく いつの日も故郷を想い 故郷を愛で
 そしていつの日か 人はそれぞれに 故郷に回帰するであろう


 この詩は、高橋節郎さんが穂高を離れ、創作活動をする中で詠まれたものです。その中にいるとこの地のよさや価値が分からない、離れてみたときに知ることができるのでしょう。三・一一の震災を通して家族や日常生活のありがたさを知ることができました。皆さん、どうか時々、自分を客観的に見る時間をつくってください。苦しい時、うまくいかない時、楽しい時、今の自分を外から見る時間をつくってください。高橋節郎さんが穂高を好きになったように、この地や家族や仲間や今の苦しみや自分の頑張りやそんないろんなものの新たな見方を発見することにつながります。
 保護者の皆さま、お子様のご卒業、おめでとうございます。九ケ年の義務教育が終えようとしています。どう言葉をかけたらよいのか悩んだこと、信じているけれど、大丈夫だろうかとただただ後ろ姿を見守っていたこと、意見の食い違いで夫婦で言い合いになったこと、いろんなことがあったと思います。感無量の思いと推察いたします。この三年間、卒業生の成長を願い、全職員で精一杯努力してきたつもりではありますが、至らない点もあったと思います。それにもかかわらず、本校に寄せていただいたご理解とご協力に対して心よりお礼申しあげます。ありがとうございました。
 終わりになりますが、卒業生の皆さん。皆さんが大切にしてきた生徒会スローガン「メイク ア レジェンド 質の高い伝統」その達成のために日常生活の充実を目指してくれたことは後輩である在校生に受け継がれました。この大切にしてきたものを四月からそれぞれの学校で、それぞれの場所でさらに磨いてください。最後にそんなお願いをし、式辞と致します。

 平成三十年三月十四日                                           
 安曇野市立穂高東中学校長 平沢 重人

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学校行事
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