最新更新日:2024/04/26
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令和6年度 豊科北中学校 重点目標 つながり愛

2月22日(木) 校長講話

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「有終の美を飾る」という意味は、「最後の締めくくりをきちんとし、悔いを残さない」という意味です。皆さんにとって有終の美を飾るとは、具体的にどんなことでしょうか?私は、3つあると思います。

一つ目は、「勉強の締めくくりをする」ことです。それぞれの学年で学習することを確実に身に付けて次の学年に進級することです。3年生にとっては、義務教育9年間の学習の総まとめをして、卒業することです。そのために一番大切なことは、一時間一時間の授業に集中し、ポイントをしっかりと理解し、家に帰ってからは復習や予習などを継続してやることが必要です。人は一生学び続けるものです。今年学んだことがすぐ生きるものではないかもしれません。学ぶこと自身が私たちを成長させます。得意なところは一層伸ばし、苦手なところもあきらめないで少しずつ挽回していきましょう。

二つ目は、「自分自身を見つめる」ということです。特に、3年生は中学卒業後の進路を選択するに当たり、自分自身の特長や特技、将来の職業について深く考えたことでしょう。これから多くの皆さんが高校の入学試験に立ち向かいます。全力を尽くして目標を達成できるよう願っています。そして、一人ひとりが自分の進路を決定し、胸を張って卒業式に臨んでください。2年生や1年生も、自分の将来に向けた進路学習を進めていることと思います、ぜひこの機会に自分の将来のことについて、家族や友人と話し合ってみてください。そして、今後、学習や生活のどんなところに力を入れなければならないかを考えてみてください。

三つ目は、「場をきれいにする」ということです。つまり、1年間生活した教室や校舎、自分の机やいすなどをきれいにすることです。「立つ鳥跡を濁さず」という諺もあります。机の上の汚れや落書きをきれいに消し、床の汚れや窓ガラスをぴかぴかに磨くとともに、自分の心も磨いて、すがすがしい気持ちで卒業、進級しましょう。

以上、「勉強の締めくくりをする」「自分自身を見つめる」「場をきれいにする」と3つのことについてお話ししました。

ところで皆さんは「画竜点睛」という言葉を知っていますか?昔々、中国に、張 僧繇(ちょう そうよう)という画家がいました。絵の名人として名高かった彼は、ある寺の壁に竜を描くことになり、そこに彼は4つの竜の絵を描きました。よく描かれた竜でしたが、よく見ると瞳が描かれていません。そこで、「なぜ瞳がないのか?」と人々が彼に聞くと、「瞳を描くと、竜が飛び去ってしまうから」と答えます。しかし、人々はそれを信じず、彼に「瞳を描いてほしい」と強くお願いをします。彼はそれを聞き入れ、2つの竜に瞳を描き入れました。そうすると、たちまち瞳が描かれた竜は、壁から飛び去ってしまったのです。寺の壁に残されたのは、瞳が描かれなかった竜のみ。そんな物語から、物事の大切な仕上げを、瞳を描き入れることに喩えた、「画竜点睛」という言葉が生まれました。

今年は辰年です。生命の輝きを得た竜のように、皆さん一人一人が有終の美を飾り、上り調子で成長する一年にしましょう。

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