最新更新日:2024/06/14 | |
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4/4 王とサーカスこの物語に、ネパールの貧しい少年「サガル」が登場します。サガルの兄は絨毯工場で働いていましたが、そこが閉鎖され、慣れない仕事をしたため、傷を負い、なくなってしまいました。この「サガル」が、最後にこんなことを言っています。 (引用) 声変わりも迎えていないはずのサガルの声が、ひどく低く聞こえる。 「俺は言ったぞ。外国の連中が来て、この国の赤ん坊が死んでいく現実を書き立てた。そうしたら金が落ちてきて、赤ん坊が死ななくなったってな」 そうだ。この街に子どもが多い理由を、私は聞いた。 俯き、静かな声でサガルは言う。 「仕事もないのに、人間の数だけ増えたんだ」 ……ああ! 「増えた子どもたちが絨毯工場で働いたら、またカメラを持ったやつが来て、こんな場所で働くのは悲惨だとわめき立てた。確かに悲惨だったさ。だから工場が止まった。それで兄貴は仕事をなくして、慣れない仕事をして死んだ」 (中略)「よそ者が訳知り顔で俺たちは悲惨だと書いたから、俺たちはこの街で這いずりまわっている、と」(後略) (引用終わり) これを読んで、いかが思うでしょうか。 人を助けるのに、本当に必要なものはいったい何なのでしょうか。 |
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