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7/14 小学校教育に求められること

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 初等教育資料6月号に、「子供の知的好奇心を育む」と題して、千葉敬愛短期大学長 明石要一先生が、巻頭言を書いています。その中に、「小学校教育に求められていること」として、次のような興味深い文章がありましたので、紹介します。

(引用)
 サッカーにもゴールデンエイジという言葉がありますが、私は、初等教育、小学校の6年間で一番大事なのは、3,4年生だと思っています。ゴールデンエイジと呼びたいですね。
 20年ほど前までは、外で集団遊びをしながらルールとマナーを学ぶことができました。今は地域で遊んでいないから、みんな一人ぼっちで勝手に行動しています。今の子供たちは3,4年生でギャングエイジにおける集団での遊びを体験していないのです。3,4年生で集団での基本的なルールなどをきちんと学ぶ必要があります。
 また、3,4年生の時期というのは、勉強においてもつまずきが出てくるなど、大きな方向転換があり、低学年と中学年のつなぎが重要です。豊かな体験をさせるのも、学習も、3,4年生が大事です。
 そして、豊かな体験などを充実するためには、家庭・地域と連携するしくみを学校としてつくる必要があると思います。小学校の場合、ややもすると学級担任に任せがちです。情報を集約、行動してもらう地域担当教員を置くことも大切ですね。
(引用終わり)

 「3,4年生でギャングエイジにおける集団の遊びを体験していない。」この集団の遊びの不足は、痛感するところです。3人一緒にいるのですが、一人1台ゲーム機をもってゲームをしている。ほとんど、会話もしない。こういう状況をよく見かけます。これでは、集団でのルールを学ぶこともできません。
 そのため、昔は地域で自然にできていたことを学校でしなければいけなくなり、学校で教えることが多くなりすぎています。

 また、明石先生は「自然体験の大切さ」も言われています。今は、インターネット等を使った疑似体験が多くなり、実際に体験することは滅多になくなってしまいました。以前、少し変わったバッタがいて、子どもたちがたくさん集まっているのですが、誰も手を出そうとしない。男の子もです。びっくりしました。昔ならすぐにつかまえようとしたでしょう。そして、下手に手を出して、バッタにかまれて痛い体験もする。そうすることで、次は捕まえ方を工夫していく。このように学びが広がっていくわけです。
 学校でも、生活科の導入で、体験学習を増やしてきています。けれども、学校ですべてを行うことは当然限界があります。保護者、地域の方々と一体となり、豊かな体験ができる場をつくっていく必要があるように思います。
 
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