ひとり言

〜高井小の児童のみなさんへ〜

【幸せは自分でつくり出すもの】

 みなさんは今、幸せですか。
 私が学校で小さな幸せを感じる時は、みなさんとあいさつを交わす時です。
『おはよう』と呼べば、『おはようございます』と返ってくる、そんな時です。
 
 みなさんが集中して授業を受けている時、行事で先生方と一体となって喜んだり涙を流したりしている時、学習に無心で取り組んでいる時、休み時間に楽しそうに遊んでいる時。

 そんな姿を見ていても幸せを感じます。

 しかし、校長は常に学校のことを考えています。携帯電話を常に持ち歩き、眠る時にも枕元に置いておきます。学校や児童のみなさんにいつ、何が起こるか心配だからです。
 
 ある時、高井小の児童のひとりから『校長先生は幸せですか』と聞かれました。

 答えは『幸せです』。

 それに気付かせてくれたのは、フランスの哲学者エミール=オーギュスト・シャルティエという人です。ペンネームを『アラン』と言います。彼は言います。

『人は幸せだから笑うのではない。笑うから幸せになるのだ』と。

 つまり、『幸せ』は自らの意思によって引き寄せられるものであると説いているのです。

 実は今年度も、みなさんに多くの場面でアランの言葉を伝えてきました。

 遠足や宿泊学習の中で、

『何もしなければ、本当に楽しいことには出会えない』。

行事の前に、

 『自分で成し遂げたことはその後の支えとなる』。

 そして、今日は次の言葉を贈ります。

 『幸せは山のようなもの。遠くから眺めているだけでは決して近づくことはできない。しかし、こちらから上がっていけば、やがて頂上にたどりつく山のようなもの。待っているだけで手にできる幸せはない 』。

 アランは自分の考えが本物であるかどうかを見極めるために、兵役を免除されているにもかかわらず戦争に赴き、そして重傷を負いました。

 このような経験をもとに書かれた彼の言葉が、100年後の今『幸福論』として世に出ています。いつか読んでみてください。 
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