最新更新日:2024/05/17 | |
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根っこをのばす
1 学校教育目標について
安曇野市がめざす子どもの姿は、「からだを動かし・頭で考え・心に感ずる たくましい安曇野の子ども」です。安曇野市教育大綱(H27年度策定)には、子どもたちが幼児期から生涯にわたって先人が培ってきた歴史や文化等を学び、明日を切り拓いていくたくましい力と思いやりをもった心豊かな市民へと育っていくことをめざす旨が掲げられています。 このことを受け、豊科南小学校では開校50周年の年(H30年度)に学校教育目標を「根っこをのばす」と改定しました。そして、「学びの根っこ(知)」「心の根っこ(徳)」「元気の根っこ(体)」それぞれの根っこを、自分の中にしっかりと、じっくりと伸ばしていくことを重点目標としています。例えれば、大木が地中深く、太くて長い根を張り巡らしていくように、このような願いを込めた学校教育目標です。 以前に校長講話で全校児童に次のような話をしたことがあります。目に見えない地中で植物を支える根の大切さについて伝え、それを人の成長に例えたものです。 「ねっこ」という題の絵本があります。絵本作家の平山和子さんがかいたものです。この絵本を見ていきましょう。 (1)草を引き抜こうとします。力一杯引っ張っても、なかな か抜けません。どうしてでしょう。 (2)土の中で、根っこが踏ん張っているからです。 (3)これは、オオバコの根っこです。 (4)これは、パンジーの根っこです。細い根がびっしり生え ていますね。 (5)これは、イチゴの根っこです。どんなものにも根っこが いっぱい。 (6)これは何ですか? ニンジンです。ニンジンは、ニンジ ンがそのまま根っこなのですね。 (7)これは、木の根っこですが、やっぱりこんなに根っこが 張っています。 校庭のサクラの木もヒマラヤスギも、根っこが地面の下にたくさん生えていて、踏ん張っているので、台風とかの大風が吹いても倒れないのですね。実は皆さんにも、根っこがあるのです。人としての「根っこ」です。人間には根っこなんて生えていないよと思いますよね。生えてはいないのですが、「心」「気持ち」の中にあるのです。例えば、少し面倒なことなのだけれども、「よし、がんばってやってみよう」とか、「嫌なことだけど、努力しよう」というような気持ちでがんばることが、人としての「根っこ」を育てることになるのです。自分から行動したり、友だちのことを思いやったりすることも根っこが太く大きくなります。根っこが弱かったら、実や葉を大きくつけたくても支えられません。根っこがしっかりしていれば、少しのことでは倒れません。少し難しい言葉を使いますが、小学校のうちに、根っこを、土台を、基礎を、しっかり固めることが大切なのです。皆さんが大きくなるには、目に見えない部分、つまり、「心」が大切なのです・・・。 このように、本校では、人としての根っこを伸ばすことを大事にしています。そして、それぞれの根っこを伸ばすことで、安曇野市がめざす「からだを動かし・頭で考え・心に感ずる たくましい安曇野の子ども」に近づくことができると考えています。 本校 安曇野市 「学びの根っこ」をのばす 頭で考える 「心の根っこ」をのばす 心に感ずる 「元気の根っこ」をのばす からだを動かす 2 本年度の重点目標からめざす、子どもの姿 (1) 学びの根っこ(知) ・主体的に活動する。 ・自分の考えをもち、自分の考えを発表する。 ・友だちの考えを受け入れ、自分の見方・考え方・感じ方 を広げる。 ・自分の良さに気づく(肯定感)、「できる自分」(有能感) を感じる。 ・自分の得意を伸ばす、苦手を知って努力する。 ・向上心を保つ。 など (2) 心の根っこ(徳) ・友だちに心を開く。 ・他者を尊重する。 ・友だち同士、良さを認めあう。互いに支えあう。 ・思いやりの心を伸ばす。 ・いじめをしない・許さない。 ・すすんであいさつ、掃除をする。 など (3) 元気の根っこ(体) ・集団の中に居場所を感じる。 ・積極的に学び、すすんで体を動かす。 ・早寝、早起き、朝ご飯の習慣をつける。 ・歩いて登校・下校する。 ・自分の身体を自分で守る。 など 3 心構え・大事にしていること 本校では、子どもたちの自己肯定感を最大限に育むために、子どもたちが安心して安全に生活できる学校であるために、そして、保護者や地域から信頼される学校であるために、次の心構えで教育にあたっています。 (1)職員の姿勢 ・職員は、子どもたちの可能性を最大限に伸ばし、今、 未来をたくましく生きていく力を育むことに全力を尽 くす。 ・職員は、課題に対して常に「自分ごと」で考え、総力 をあげて事に当たる。 ・職員は、良好な仲にあってお互いに切磋琢磨し、向上 心をもって専門性を高め続ける。 (2)学級づくりの基本は、「個とつながる」こと (3)ユネスコスクール登録に向けた取組 (4)非認知能力を高める授業・学級経営 (5)「南小非違行為ゼロ宣言」の継承と危機管理 音楽会を終えて
小学校最後の音楽会が終わりました。今年の音楽会は特に、どの学年も迫力があり、目を見張るものがありました。そんな中でトリを飾る6年生。周りの期待も高まって、子どもたちは緊張もひとしおだったと思います。しかし、さすが本番に強い6年生。子どもたちの表情からは、この演奏に自分たちのすべてを出し切るんだという決意がしっかりと伝わってきました。熱く、力強い視線が印象的でした。みんなの集中力が一気に高まり、これまで頑張ってきたことを出し切ろうという思いの込もった演奏をやり遂げることができたと思います。みんなの情熱がひとつになり、まさに、「ワン・チーム」で臨んだ舞台でした。
「情熱大陸」では、鬼頭先生の扮するHカセTロウが登場したことで、張り詰めた緊張感も少し和み、リラックスしながら楽しんで演奏をすることができました。とてもかっこよく、リズムに乗っていて、みんなの音が見事に合わさっているなと感じられました。演奏しきった後には、観客の皆様に、大きな拍手をいただくことができました。6年生の演奏の迫力が伝わった!と感じられた瞬間でした。 「旅立ちの時」では、これまで練習で学んできたことが見事に生かされた歌い方が出来ていたと思います。最初は弱く、だんだん大きくという強弱の変化や、Ah〜のところの口の開け方、喉の奥に「ゆでたまご(Lサイズ)」を飲み込めるほどの空間を確保し、しっかりと口を開けて歌うこと。さらに、息をつなげるところと息をしっかりおなかに吸うところの区別、そして、歌詞の意味を考え、自分はどんな思いをこめて歌いたいか考え抜いて歌ったこと。様々な学習を通して学び、その成果が出せたことが、本当にすばらしかったと思います。 おうちの方には、これまで毎日の練習を見ていただき、励ましの言葉をかけていただいたことと思います。そのおかげで子どもたちは、最後までより上を目指して頑張り続けることができました。感謝申し上げます。音楽会当日は、子どもたちの演奏を見に来ていただき、ありがとうございました。 小学校生活も残り5ヶ月となりました。今後は、どんな形で卒業したいのか、自分たちで考え、生み出していく期間になります。有終の美を飾り、やりきった!という思い出を残せるようにしていきたいと思います。それぞれの思いを形にしながら、また一歩ずつ進んでいきます。心を一つに、仲間との絆をつないで。背番号6を背負って、最高学年としてふさわしい6年生であり続けてほしいなと思います。(学年だよりから) |
安曇野市立豊科南小学校
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