最新更新日:2019/03/26 | |
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ある先生の言葉より
三つのこと
現在青山学院大学教育人間学部教授及び早稲田大学非常勤講師を務めております坪田耕三先生が筑波大学附属小学校で担任をされていたときの話です。坪田先生は算数の研究者として長年筑波大学附属小学校に勤務され、私も約20年間、公開や休業日の研究会に参加させていただきました。坪田先生の授業は子供たちに課題をわかりやすく伝えるとともに「なぜ?」「どうしてそうなるんだろう?」など必ず思考力と判断力を児童自ら必要とする場を与え、発表を繰り返すことで表現力が高まる授業を以前から実践されていました。私も何か一つでも盗もうと全国から大勢筑波に押し寄せる先生方の中で坪田先生の一挙一動を参観させていただいたことを算数の授業を参観しているときにいつも思い出しています。 脇道にそれましたが、坪田先生が学級通信に書かれた言葉があります。「う」「ぶ」「ひ」。これは「うそをついてはいけません。」「ぶってはいけません。」「ひとのものをとってはいけません。」この三つの言葉でした。新学習指導要領では、道徳が教科化され一人一人の多様な価値観が再認識されます。でも人生においての必要な価値は不変なものがあります。教師が何をもって学級に指導に臨まなければならないかというと、前述の「嘘をつかない。」「傷つけない。」「盗まない。」この言葉からは、嘘をつかないことは単なる正直に生きる価値を促すだけではなく、人との関わりかたから信頼。信用という価値も生まれてくるはずです。傷つけないことも、肉体的のみならず精神的そして社会的価値も関連してくることでしょう。盗まないも同様です。たった三つの言葉ですが、多様な価値の基本的な三つであると坪田先生の言葉から感じました。 私たち教える側が信念をしっかり持って道徳を中心として各授業に子供たちと共に楽しい学校作りを目指したいと考えます。 |
いわき市立永崎小学校
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