最新更新日:2017/03/31
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閉校まであと1日(3月30日)

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 富野小学校の完全閉校まで、今日と明日を残すのみとなりました。
 3月25日の閉校式には、多数の来賓、地域、保護者の皆様にご臨席をいただき、感謝申し上げます。閉校式では、校長より挨拶を述べる場をいただきましたので、本ホームページをご覧いただいている全ての方々にも感謝の気持ちをお伝えいたします。

 柔らかな陽の光と暖かな空気に、胸がときめく季節を迎えましたが、今年はいつもの年とは違った感慨にならざるを得ません。
 本日、伊達市立富野小学校の閉校式を迎えるに当たり、校長としてご挨拶を申し上げます。本校は、明治8年12月1日に、舟生小学校として開校以来、実に141年余り、2,864名の卒業生を送り出し、卒業生は、地域で、国内外で活躍されております。おとといは、6名が新たにこの学び舎から巣立っていきました。
 本校の校訓「至誠」の下、「かしこい人間」「やさしい人間」「あかるい人間」を教育目標として、知・徳・体のバランスのとれた児童の育成を目指し、教育活動に取り組んでまいりました。
 さて、本校の校訓である「至誠」とは、本校を明治30年に卒業され、東京帝国大学教授、東京女子大学学長等を歴任された、英文学者、齋藤勇(たけし)先生の座右の銘でございます。創立100周年記念式典の際に、本校に贈られた言葉であり、校庭には記念碑が建立されております。また、齋藤先生は、その際、祝辞をお贈りくださっていますので、ここにご紹介いたします。
「小学校は人格形成の始まる所ですから、大切なこと、改めて申すまでもありません。そして何事を考えるにも実行するにも、まごころを以てすることを幼少の時から学んで、一生涯をまごころの人、至誠の人として、貫くことができるようになれば、教育の最大目的が果たされたことになりましょう。」
 本校では、この「至誠」を校訓として、素晴らしい先輩の方々、また地域の方々の期待に応えられるように、子供たちの心の教育に力を入れてまいりました。また、まず職員が子供たちの模範となるように「まごころ」ある言動に努めてまいりました。
 あいさつ、言葉遣い、感謝の気持ち、思いやりやいたわりの心をもつ子供たちは、どこに出してもはずかしくない子供たちです。これは、歴代の校長先生を始め教職員の皆様のご指導の賜であり、このような児童を育む基盤として、家庭、地域、関係機関の皆様の支えや恵まれた教育環境があってこそのものです。
 間もなくこの校舎の周りにはたくさんの桜が咲き誇ります。その時、昨年までのように、子供たちの元気な姿や歓声はありません。当たり前にあった小学校が閉じてしまう寂しさを実感するときでしょう。この富野から、141年もの間、多くの素晴らしい子供たちを育んできた小学校がなくなってしまう寂しさ、切なさは計り知れません。
 しかし、子供たちはこの富野にいます。元気に梁川小学校へ、梁川中学校に通っています。皆様には、これまで同様に、どうか温かい目で子供たちを見守り、支えていただき、地域の宝がさらに輝くように磨いていっていただくことを強く願っております。
 結びに、小学校はなくなっても富野地区の皆様のお知恵とご尽力により、この富野地区の発展と、皆様の益々のご多幸とご健勝をお祈りして、校長挨拶といたします。

 平成29年3月25日 伊達市立富野小学校
          第39代校長  五十嵐博也
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