最新更新日:2024/04/18
本日:count up1
昨日:54
総数:225346

リーダーの決断   (7月教育長の部屋から)

 学校には様々な行事があります。その行事の成否を分ける大きな要素の一つが天候であることは誰もが思いつくことでしょう。今年、私は深く感じ入る場面に出会いました。伊達市内の先生方が1学期が終わろうとする今もそのことを話題にしているのをみると、先生方にも大きな示唆を与えた事例だと思います。
 今年5月27日(土)朝は、小雨でした。その前日、夜間にもかなりの雨が降りました。D小学校、Y小学校、H小学校は、その当日に運動会を予定していました。天気予報によればその日の天気は回復するとの予報でした。その日の朝6時頃起きた私も、運動会はどうしたものかと、判断に迷う天気でした。
 小学校の校長は朝6時前に運動会を実施するかどうか判断しなくてはなりません。おそらく5時半には学校で決断したはずです。
 そしてその決断の結果、D小は計画通り実施しました。Y小は翌日に順延しました。H小は2時間遅らせ、その日に実施しました。3つに分かれた対応をとったのです。
 3つの小学校が同じ日に同じ行事に、このように異なる対応をとったことに出会ったのは初めてで私は大変興味を持ち、それぞれの校長にその判断のもとを伺いました。各校長のおおまかな談話が次のようなことでした。

「D小の校庭は水はけがよいので状態も良く、天候も回復するので予定通り実施。」
「Y小は校庭の状態がよくなく、統合した小学校として良い状態で運動会を実施したい。
翌日は確実に天気が良いという、盛り上がる運動会を考えれば延期。」
「H小は判断時に校庭に水があったが、大規模校なので多くの先生方、保護者が協力しぞうきんやスポンジで水を除き2時間遅らせ実施。遠くから児童の祖父母が来校しているという保護者の報告もある。(天候は回復)」

 3つの小学校の運動会を私は参観しました。これら3校とも素晴らしいものでした。子どもたちが輝き、家族も明るく力いっぱいの応援をし、運動会が盛り上がりました。私はその熱気あふれる活動の姿を見て、指導している先生方と子どもたち、そしてその家族との温かな人間関係に深く感じ入りました。
 私をはじめ伊達市の先生方、保護者は、「かくあるべしの事由を持ち、自信を持って最適な方策との決断をくだす校長」に全幅の信頼を寄せるとともにリーダーとしての大切なものを教えてもらいました。いつまでも心に残る貴重な事例であると思います。
画像1 画像1
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
伊達市教育委員会
〒960-0692
住所:福島県伊達市保原町字舟橋180
TEL:024-573-5833
FAX:024-573-5892