最新更新日:2024/04/18
本日:count up1
昨日:17
総数:225386

〜9月の教育長の部屋から〜

画像1 画像1
   夏の感動2つ「見送り」「甲子園」
 この夏、私は2つの大きな感動と出会いました。ひとつは、東日本大震災後、放射線の影響があることから、伊達市の子どもたちは全国から多くの支援を受けました。長野県南牧村と伊達市の交流は今も続いており、今年も多くの子どもたちが南牧村に招かれました。今年8月3日、このことを縁に南牧村と伊達市の「友好交流協定」が結ばれました。その夜は懇親会も催され、お互いの交流や親睦がさらに深まりました。
 名残り尽きないところでしたが、翌日の帰路、駅で村長さんはじめ大勢の職員の方に見送られ、市長と私、課長の3人は佐久までの列車に乗り込みました。南牧村に来てからずっと温かな対応に感謝しておりました。列車に乗り、しばらくすると課長から「役場の人が駅で見送っているそうですので手をふってください。ただ、その駅には列車は停車しないそうです。」と突然告げられました。駅の場所もわからず心の準備もなく、外を見たところ「伊達市の市旗」をかかげた10数人の笑顔の人達が見送ってくれました。その姿を見た時、ジーンと胸が熱くなりました。窓越しに市長も私も懸命に手をふりました。駅を通り過ぎ見えなくなっても。今でも思い出すと感動で胸がいっぱいになります。

 もうひとつは、この夏の聖光学院高校野球部の戦いぶりです。私は2回戦の聖心ウルスラ学院との試合を応援に行きました。2回表に3点リードされ、正直、勝利は難しいのではと私は不安を持ちました。しかし、聖光学院の選手は一球一打に力一杯のプレーをし、少しずつ挽回していきました。私は無心に戦う選手の姿、勝利をめざす強い精神力に圧倒されました。相手チームの選手もそう感じたのではないかと思います。聖光学院野球部が掲げる「不動心」を体現している選手と選手を応援している野球部員の姿に力をもらい、勝利を信じ応援を続けました。この2回戦は勝利し、この後の3回戦で広島の広陵高校に敗れはしましたが、私は聖光学院野球部こそ野球の達人の集まりと思います。
 甲子園の歴史に燦然と輝く夏の福島県大会11連覇という聖光学院野球部の偉業は日本一のチームの証明です。野球部員の立ち居振る舞い、強い精神力、努力する姿勢を見習っていきたいと思います。

聖光学院高校野球部の偉業と伊達市   (8月教育長の部屋から)

画像1 画像1
 甲子園をめざした福島県大会決勝は聖光学院高校といわき光洋高校の対戦でした。結果、聖光学院野球部は夏の福島県大会11連覇という偉業をなしとげました。
 11連覇がどんなにすごいことか、また素晴らしいことか勝利をめざしたスポーツやコンクールにかかわった人達は、この価値がわかると思います。
 また、伊達市の人々にとって、この11連覇は特に感慨深いものがあると思います。なぜなら、伊達市が発足して今年は11年目です。伊達町、梁川町、保原町、霊山町、月舘町の5町が合併して伊達市となりました。その合併の年から聖光学院野球部は福島県を制覇し続けているのです。11年連続で県内80数校の頂点に輝いていること、その栄光は甲子園の歴史に燦然と輝いています。甲子園の歴史を築いている聖光学院を私達は心から誇りに思います。
 オリンピックのメダリスト達は世界中の人からリスペクト・尊敬を受けます。それは、その栄光をつかむまでの日々の努力が並々ならぬものであったことを私達はよく知っているからです。努力する選手の姿に自分を重ね合わせ、選手には到底及ばずとも自分も頑張りたいと思うのです。
 身近な聖光学院野球部員の姿、その立ち居振る舞いは小中学生のあこがれです。何年か前、ある小学生が帽子をとって立哨指導の私にあいさつをしてくれました。「良いあいさつができるね」と褒めたら「聖光学院の野球部の人はこうあいさつするんだよ」と私に教えてくれました。
 近年、伊達市の小学生、中学生のあいさつが大変良くできています。さらに運動会や中体連の開閉会式をはじめとする各種行事で、小中学生の態度が素晴らしいと聞きます。先生方の指導の賜物と感謝しております。また良き模範が聖光学院にあるからとも思います。聖光学院の野球部員の行動は日本の高校生、中学生、小学生の良き模範となっています。勝敗を抜きにしても聖光学院の野球部は日本の誇りです。これからも私達は聖光学院野球部の甲子園での活躍と健闘を祈るとともに、部員の人達の努力と立ち居振る舞いを見習っていきたいと思います。

リーダーの決断   (7月教育長の部屋から)

 学校には様々な行事があります。その行事の成否を分ける大きな要素の一つが天候であることは誰もが思いつくことでしょう。今年、私は深く感じ入る場面に出会いました。伊達市内の先生方が1学期が終わろうとする今もそのことを話題にしているのをみると、先生方にも大きな示唆を与えた事例だと思います。
 今年5月27日(土)朝は、小雨でした。その前日、夜間にもかなりの雨が降りました。D小学校、Y小学校、H小学校は、その当日に運動会を予定していました。天気予報によればその日の天気は回復するとの予報でした。その日の朝6時頃起きた私も、運動会はどうしたものかと、判断に迷う天気でした。
 小学校の校長は朝6時前に運動会を実施するかどうか判断しなくてはなりません。おそらく5時半には学校で決断したはずです。
 そしてその決断の結果、D小は計画通り実施しました。Y小は翌日に順延しました。H小は2時間遅らせ、その日に実施しました。3つに分かれた対応をとったのです。
 3つの小学校が同じ日に同じ行事に、このように異なる対応をとったことに出会ったのは初めてで私は大変興味を持ち、それぞれの校長にその判断のもとを伺いました。各校長のおおまかな談話が次のようなことでした。

「D小の校庭は水はけがよいので状態も良く、天候も回復するので予定通り実施。」
「Y小は校庭の状態がよくなく、統合した小学校として良い状態で運動会を実施したい。
翌日は確実に天気が良いという、盛り上がる運動会を考えれば延期。」
「H小は判断時に校庭に水があったが、大規模校なので多くの先生方、保護者が協力しぞうきんやスポンジで水を除き2時間遅らせ実施。遠くから児童の祖父母が来校しているという保護者の報告もある。(天候は回復)」

 3つの小学校の運動会を私は参観しました。これら3校とも素晴らしいものでした。子どもたちが輝き、家族も明るく力いっぱいの応援をし、運動会が盛り上がりました。私はその熱気あふれる活動の姿を見て、指導している先生方と子どもたち、そしてその家族との温かな人間関係に深く感じ入りました。
 私をはじめ伊達市の先生方、保護者は、「かくあるべしの事由を持ち、自信を持って最適な方策との決断をくだす校長」に全幅の信頼を寄せるとともにリーダーとしての大切なものを教えてもらいました。いつまでも心に残る貴重な事例であると思います。
画像1 画像1

ラジオ体操ができること (6月教育長の部屋から)

 今年はじめ右肩を痛め、右手が思うように使えない状況となりました。右手を使おうとすると痛みが走り、とても動かせる状況ではありませんでした。宴席でビールの栓も抜けないほどでした。
 手術治療をしないと治らないとの診断で、4月下旬に手術し、1ケ月余入院しました。早く治したい一心で手術後4日目からリハビリを始めました。
 リハビリ最初の日、担当の理学療法士が私の右手を動かしました。右手に痛みがなくて動いた時のあの感動は今でも忘れられません。ところが自分で動かそうとすると大変な痛みが走り、全くできません。理学療法士は「今、私はあなたの筋肉に代わってあなたの右手を動かしました。だからあなたの筋肉は全く働いていないので痛みがないのです。これから筋肉が正常に動くようにする練習をしていくことになりますが、これがリハビリです。」とのこと。それから私のリハビリの悪戦苦闘が始まりました。
 私の場合、右手を動かす主要な筋肉が動かなくなり、首、背中、胸など周囲のあらゆる筋肉がその右手を動くように懸命にカバーしてくれたこと。それゆえ右手を動かすため働いた筋肉のバランスが崩れ、骨に筋肉が挟まって痛みが生じていることが指摘されました。からだは本当によくできていて、劣ったところを補う仕組みがあること、また元に戻る力があることなど、改めて人のからだの素晴らしさ、その神秘に感動を覚えるほどでした。
 理学療法士から「目標はラジオ体操ができるようになること」と伝えられ、現在もラジオ体操がスムーズにできるようリハビリに励んでいます。幸い、伊達市役所は昼休みに職員の健康維持増進のためラジオ体操の時間を設けています。ラジオ体操は骨や筋肉を鍛え、健康を推進する上で大きな効果があることが指摘されています。
 ラジオ体操がスムーズにできなくなって、簡単に思っていた人の動きがどんなに価値のあるものかわかりました。自分の思うように動けることに深く深く感謝しています。
画像1 画像1

勢いをつけて、新たなスタート!  (4月教育長の部屋から)

画像1 画像1
 平成29年4月、梁川小学校は五十沢小、富野小、山舟生小、白根小、大枝小の5校を統合してのスタートです。梁川小学校においでの大勢のご来賓の方々から、良い入学式で感動したとのお話しを受けました。このことは前任の先生方、さらに迎えた梁川小学校の先生方の努力の賜物と深く感謝するものです。
 今、2020年の小学校学習指導要領の完全実施の準備の時です。大きな変革の時にさしかかり、伊達市教育委員会も「月舘小中一貫教育の準備」をはじめ伊達小学校の改築計画、さらに完全複式学級の小学校の統合を推進していく予定です。ソフト面では福島県の「学力向上に責任を果たす」ことを受け、伊達市として引き続き学力向上に努力するとともに小学校の英語教育やICT教育を充実させていきたいと考えております。
 昨年、伊達市10周年を記念してつくられた「伊達市歌」が小学校や中学校の行事で流れていることが嬉しくまた心強く思います。いまや「伊達市歌」は母校の校歌や応援歌のように市民を励まし、勇気づける歌になっているように感じます。近隣の教育関係の方々から伊達市の勢いを感じると言われ嬉しく感じます。この歌のもと、勢いをつけてさらに故郷の発展に努めていきたいものです。
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
伊達市教育委員会
〒960-0692
住所:福島県伊達市保原町字舟橋180
TEL:024-573-5833
FAX:024-573-5892