最新更新日:2024/03/06
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学校教育目標 かがやく生命(いのち) ひろがる笑顔

寒いけど温かい全校音楽

今週の全校音楽は、5年生の企画で行われました。
 まず準備の段階で、『世界がひとつになるまで』という歌を全校のみんなで楽しく歌うために、どんなことができそうかということを各クラスからアイデアを出してもらいました。そのアイデアを放送委員会が持ち寄って音楽専科といっしょに話し合ってひとつの形にしました。それは次のようなものでした。
 広い校庭で歌おう!
 全校のみんなで手をつないでひとつの輪になろう!
 輪になった手をみんなでふりながら歌おう!
5年生の子どもたちの願いは『全校がひとつになりたい』というものでした。まさに『世界がひとつになるまで』という歌にぴったりあったアイデアです。
さて、何しろ校庭で全校音楽を行うのも、校庭で全校のみんながひとつの輪になるということも、穂高北小学校では初めての取り組みです。加えて最近のこのすさまじい寒さの中、校庭で行うということなど、課題は山積みでした。子どもたちはいろいろ工夫をしました。
 寒いから温かい服装で出てきてもらおう。
 でも、手を握るときは手袋をはずしてお互いの手のぬくもりを感じあおう。
 5年生のどこかひとつのクラスが一番最初に並んで、校庭に出てきた順にそこからつながっていこう。
 並んでもらうときには代表委員が案内しよう。
 放送委員は輪の真ん中で小さな輪を作って見本になろう。
そしていよいよ当日になりました。穂高北小学校のみんなで輪を作ると、本当に南グラウンドの隅から隅までが必要で、本当に大きな大きなひとつの輪ができました。「手袋を脱いで隣の人と手をつなぎましょう!」「つないだら、手をふりましょう!」「となりの人と気持ちよく手をふれる強さでふりましょう!」と声がかかると、全校のみんなが本当にひとつになりました。みんなの手が揺れています。そこへ音楽が鳴り始め1回目の歌が始まりました。距離が遠いので音のずれがあり、少し戸惑いながらも、2番まで歌いきりました。
すると放送委員が続けました。「全校の皆さんが本当にひとつになっているか、みなさんを呼んでみたいと思います。5年生のみなさ〜ん!!!」輪の中から5年生の子どもたちが大きく振りながら「はぁ〜〜〜い!!!」と応えました。続いて「1年生のみなさ〜ん!」「2年生のみなさ〜ん!」と呼んでいき6年生までいきました。どの学年の仲間も「はぁ〜〜〜い!」と5年生に続くように応えてくれました。まさに全校の心が本当にひとつになっているようでした。
続いて2回目を歌いました。2回目はさびの部分でみんなで8歩中央に向かって歩き、また8歩で元の場所に下がるという企画でした。マイムマイムのように、みんな楽しく前に出てきていました。ここで驚くことが起こりました。1回目、あれだけズレて戸惑いながら歌っていた子どもたちが、2回目は全くずれていないのです。それは、中央にいた放送委員が一生懸命指揮をしていることに全校の子どもたちが気づいたからでした。グラウンドの端から中央までの距離を考えてみてください。ものすごく遠いのです。よっぽど気にしていないと見えません。放送委員が願いをこめて何も言わずにただ必死にふり続けた指揮に応えて、全校の仲間が遠くからそれをしっかりと受け取った瞬間でした。まさに穂高北小学校の『世界』はひとつになりました。子どもたちも職員もみんなひとつでした。これは本当に感動しました。終わった後、誰からともなく拍手が起こりました。教室で「どうだった?」と聞くと興奮気味に感動を語ってくれる子どもたちがたくさんいました。
あんなに寒い日に、あんなに広い校庭でこんなに心温まる活動ができ、みんなで心ひとつになれる子どもたちってすごいと思います。しかも、今回は全校です。私個人的にはこの数年の子どもたちの心の成長をものすごく強く感じて、とてもうれしいです。こんな仲間とともに、うれしいことも悲しいことも、ともに分け合って前に進んでいけることをとても幸せに感じています。

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