最新更新日:2024/03/06
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学校教育目標 かがやく生命(いのち) ひろがる笑顔

命の大切さ

 保健(性教育)の授業の一環で、市の助産師さんから、「命の大切さ」のテーマで、お腹の中の赤ちゃんの育ち方と出産の様子について話をしていただきました。とても心に残る話だったので、概略を載せます。

 命の始まりは、わずか0.06mmの精子(一番小さな細胞)と0.1mmの卵子(一番大きな細胞)の出会いから始まる。それが、280日経つと3kg、50cmにも成長する。これは、細胞分裂を繰り返して5000倍にもなったということだ。産まれてから10年経っても3倍程度にしかならないことを考えると、これはすごいことだ。
 卵子と精子の出会いから3ヶ月。胎児は、お母さんに自分の存在を知らせるようになる。これが、時につわりとしてお母さんが苦しい思いをすることになる。しかし、赤ちゃんができたと知った時の喜びは、人生で最高の歓喜の時なのだ。
 8ヶ月になると耳が発達して、母の声、生活音などを聞き取り記憶として留めておくらしい。聞くところによると、半分の子は、2歳まで胎児の頃の記憶を覚えているそうだ。 
 10ヶ月。周りの人の支えを受けてお母さんは、元気な赤ちゃんを産もうと日々頑張っている。けれども、頑張っているのは赤ちゃんも同じ。赤ちゃんは、羊水を飲んで呼吸の練習に余念がないそうだ。もし、羊水が少なくて呼吸の練習が十分にできなかった赤ちゃんは、肺が発達せず成長することができないらしい。
 いよいよ出産の時。お母さんは、男性には想像すらできない陣痛の苦しみに耐えながらひたすら我が子の無事な出産を願ってお腹に力を入れ続けている。赤ちゃんも、その期待に応えようとすごい努力をしている。赤ちゃんの頭の骨は、柔らかい九つの骨に分かれているので、それらを重ねることによって頭を小さくさせて、狭い産道を何とか通り抜けようとしているのだ。また、産道の形に合わせて身体をくねらせながら出てこようとしているのだ。赤ちゃんの誕生は、お母さんと赤ちゃんの共同作業なのだ。よく、年頃になると、「産んでくれと頼んだわけではない。」とお母さんを困らせることがあるが、赤ちゃんは、「産まれたくて産まれてきたのだ。」

 お話をお聞きすると、今更ながらに、「お母さんって、すごいなあ。」と思ってしまいました。子ども達も、きっと、お母さんを見る目が少しばかり変わったのではないでしょうか。それに、今回「赤ちゃんは、賢い。」ということを初めて知りました。そうなんです。みんな産まれる前から賢いのです。自分のことを卑下するなんてもっての外です。
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