最新更新日:2024/03/15
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学校教育目標 自ら学ぶ 共に学ぶ 人から学ぶ

一学期終業式

      「見方考え方を広げる・判断力を磨く」
 3年生の修学旅行、2年生の宿泊学習そして1年生の燕岳登山、この1学期に行われた学年行事が無事にそして成果を持って終えることができたことをありがたく思います。その中でうれしかったことがありました。てるてるぼうずです。燕岳登山に事情があって参加することができない生徒がいました。その生徒が当日晴れて、すばらしい登山になるようにとてるてるぼうずを作ってくれました。これがそのてるてるぼうずです。このてるてるぼうずに込められた思いを当日出発式の中で学年主任の高山先生がみんなに伝えてくれました。二日間、倉掛先生のリュックに結ばれ、登山隊を見守ってきてくれました。登山に参加した人にとっても、参加できなかった人にとっても、意味のある登山学習だったなと思いました。そして思いを形にしたり、言葉にしたりすることの大切さも感じました。
 今日は、ナビラ・レフマンさんとマララ・ユスフザイさんの話をします。ナビラさんは、マララさん同じパキスタン人です。同じ時期に戦闘によりけがをしました。同じように戦闘によってけがをしたのにマララさんは大きく取り上げられました。ノーベル平和賞を受賞しました。なのにナビラさんについては、知らない人も多くいます。私も今年の5月に知りました。この違いはなぜでしょうか。なぜナビラさんについての情報が私たちに伝わってこないのでしょうか。マララさんを襲ったのは、イスラム過激派でした。ナビラさんを襲ったのは、アメリカの無人機「ドローン」でした。加害者の違いが報道の違いとなったのではないかと私は思います。報道には、製作者の意図(考え)が必ず入ります。以前皆さんに伝えたことがあります。事実はひとつでも解釈は人の数だけある。例えば、このてるてるぼうずです。私が何も話さずにこのてるてるぼうずを皆さんに見せたとします。皆さんはどんなことを思い浮かべるでしょうか。誰が作ったのかな?校長先生は何に使うのかな?私も作ったことあるよ。等々、いろんな解釈があるのです。事実はひとつでも解釈は人の数だけあるとはそういうことです。私が皆さんに伝えたいことは、いろんな見方や考え方ができる力を身につけてほしいということです。ナビラさんとマララさんの報道の違いという事実に対して、私は加害者の違いという解釈をしましたが、皆さんはどう考えますか。いろんな考え方ができるようになると他の人の見方や考え方も受け入れることができるようになります。多様性が受け入れられる社会をつくることができると私は思います。
 ここで大事なことがもうひとつ。今は、情報化時代です。自分で調べようとしなくても勝手に多くの情報が入り込んできます。自分はどう考えるのかが大事です。人から聞いたことであっても自分が発すれば、自分の言葉となります。責任がついてきます。見方や考え方を広げる同じように自分の判断力を磨く努力も必要です。
 明日から30日間の夏休みです。いろんな見方や考え方ができるように、自分の判断力を磨くことができるように、本を読んだり、友達と遊んだり、お手伝いをしたり、部活動やおけいこごとをがんばったり、心と体と頭を鍛え、成長した姿で8月25日に会いましょう。私はふたつやろうと思っていることがあります。共に頑張りましょう。

えにしの瓦

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 今日は、瓦の話をします。屋根の上にのっている建物を守ってくれている瓦です。職員室横の廊下に展示してあるのでもう見た人がいるかもしれません。この瓦は、昭和27年から平成21年まで60年近く奈良薬師寺三重の塔の上に置かれ、薬師寺を守っていた瓦です。なぜその瓦が、ここにあるのでしょうか。
 この瓦は、昭和27年の大修理の時に本校の前身である穂高中学校、西穂高中学校の生徒たちが寄付をした瓦の1枚なのです。3年生は、修学旅行で薬師寺を訪ねたので知っていますが、現在三重の塔は修理中です。瓦1枚1枚が点検されています。その時にわかったことですが、その瓦には寄付をしてくれた人たちの名前が1枚1枚に記されていたのです。その中に、先ほど話した穂高中と西穂高中の名前がありました。見ていただければわかりますが、一部が破損しています。修理後にもう一度瓦として屋根にのせることができないのです。そして今、その瓦が寄付をしてくれた学校に戻ってきたということです。
 私たちの先輩は、昭和32年、隣の碌山館を地域の人たちと一緒に建設しました。この瓦も同じ思いではなかったのでしょうか。自分が人のためにできること、自分たちが人のためにできることを実践していきましょう。

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