最新更新日:2024/04/26
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ようこそ、愛知県知多市立八幡小学校へ  

7/9 お互い様の心

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 初等教育資料に次の記事が載っていました。少し長いですが紹介します。
(引用)
 「盲導犬は、目の見えない人を助けてくれるのに、目の見えない犬は、どうして捨てられるの」。
 過日訪問した愛媛県松山市立潮見小学校に、「目の見えない犬ダン」のモニュメントがありました。ダンの話は、かつて新聞やテレビなどでも取り上げられたので、ご存知の方も多いと思います。
 平成5(1993)年に、松山市の吉藤団地に住んでいた二人の女の子が、近くの川で段ボール箱を見付けました。女の子たちが団地の自治会長さんにその箱を拾ってもらうと、中には生まれたばかりの紀州犬が入っていたのです。子犬は、真っすぐに歩けずに、くるくると回ってばかりです。子犬は目が見えなかったのです。
 女の子たちは、子犬の世話をしたいと母親に相談をしますが、団地では犬を飼うことはできません。自治会長さんもなんとか犬を飼えないかと奔走しますが、状況は好転しませんでした。そんな中で、女の子は冒頭のような言葉を発します。女の子の心の中にあったものは何だったのでしょうか。おそらく「お互い様の心」でしょう。
 周囲の人々に「お互い様の心」、つまり助け合い。支え合いの大切さを再認識させたのだと思います。この言葉が、周囲の人々を動かし、子犬は「ダン」と名付けられ、団地で飼われることになったのでした。
 昨年、学習指導要領の一部が改正され、道徳教育の目標の中に「自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を養う」ことが示されました。
 人間は決して一人だけでは豊かな人生を送ることはできません。日々の衣食住も多くの人々の支えがなければ成り立ちません。確かな自己実現を実感できるのも、他者からの評価があるからです。しかし、昨今、日々の生活の利便性が高まるにつれて、何でも自分一人でできると錯覚しがちです。このことが「合い」を失念させるのかもしれません。「合い」は、「一緒に」「互いに」「人と行動を共にする」という意味があります。
 他者と共によりよく生きるために、「お互い様の心」を大切にしなければと自戒する昨今です。
(引用終わり)

 著者は、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官 赤堀博行氏です。「お互い様の心」を大切にしたいですね。
 

 
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