最新更新日:2024/05/02
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ようこそ、愛知県知多市立八幡小学校へ  

9/8 空への思い

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 少し前になってしまいましたが、9月3日の中日春秋に素敵な文章が掲載されていました。紹介しようと思っていましたが、機会がなく、今日になってしまいました。すでに読まれた方も見えると思いますが、紹介します。

(引用)
 <はねのように かるかったのか/あの はるかな ところから/おちてきて/よくも つぶれなかった/あおぞらの しずく…>。詩人のまど・みちおさんが「青空の雫(しずく)」とうたったのは、ツユクサの花である。

 月草、蛍草、帽子草、蜻蛉(とんぼ)草に碧蝉花(へきせんか)…と、ツユクサには実に多くの異名がある。澄んだ秋空のような花弁の青と、おしべの黄の鮮やかな対比。帽子や蜻蛉などの羽にもたとえられるかたち。万葉の昔から人々の目を魅了し、想像力をかきたててきたからこそ、多彩な名を持つのだろう。
 
 ツユクサにすれば、魅了したいのはもちろん、人ではなく虫である。植物学者・稲垣栄洋さんの『身近な雑草の愉快な生きかた』(ちくま文庫)によると、ツユクサの六本のおしべはチームプレーの名手なのだそうだ。

 鮮やかな三本の黄色のおしべは、実はおとり。それにハナアブがひき付けられたすきに、地味な色で長く伸びた残りのおしべが花粉をしっかり付けてしまう。朝咲いて昼までには閉じ、はかなさを象徴する花だが、あれでなかなかしたたかなのだ。

 まどさんの詩はこう続く。<…いまも ここから/たえまなく/ひろがっていく/なみの わが みえます/あの そらへの/とめどない/おもいなのでしょうか>

 ツユクサの花をじっと見つめていれば、そんな「空へのおもい」が、確かに見えてくるようでもある。

(引用終わり)

 この文章を読むと、なんだか心がほわっとあたたかく、優しくなりますね。
 今、世の中はなんだかギスギスした感じをもってしまいます。
 けれども、1日の内に最低1回はこんな気持ちをもてば、あたたかく、優しい社会になるのではないでしょうか。
(写真はウィキペディアより)
 
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