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実証授業

1 令和  5年 7月12日 (火)
 第5学年  体つくり運動「体の動きを高める運動」


 2 令和  5年 11〜12月 
 第5学年  体つくり運動「体の動きを高める運動」 

会場校


1 授業者 戸澤 貴之 主任教諭
(豊島区立池袋本町小学校)
 
2 授業者 土屋 紗希子 主任教諭
(三鷹市立 中原小学校)

研究主題

研究主題「一人一人の子供が自ら深い学びを実現していく体育学習」

主題設定の理由

本研究会では、これまでの研究の成果と課題を受け、改定学習指導要、領全面実施及びその趣旨を活かして、体育科の授業の改善を図るため、新たな研究主題に求められる要件を次のように考えた。
 児童自らがどう学んでいくのか、主体的な学びをさらに進めていく必要がある。そのためには、児童一人ひとりが追求したい解決したい課題を見付けることが前提であり、自ら学習に見通しをもち、試行錯誤を重ねながら個々の学習課題を解決していくことが求められる。さらに、学習課題の解決は児童が自らの学習を振り返り、適切に自己評価や他者評価を粘り強く取り組み、運動の特性に触れる楽しさや喜びを味わえる学びを実現することで体育科の目標に迫ることができる。
 これからの体育学習は、一斉一律の課題解決的な学習から脱却し、一人一人の児童の能力や関心に応じた、各領域の特性を踏まえた課題解決的な学習の実現が求められる。これは体育科における「個に応じた指導の充実」をより一層進めていく学習であり、実態に応じた「主体的な学び」を支える重要なポイントとなる。与えられた課題ではなく、一人一人が解決すべき運動や健康についての課題を自ら意欲的に見付ける。その解決を試みていく中で、他者との対話を通じて自己の思考を広げたり深めたり「対話的な学び」を繰り返す。児童がこうした「主体的な学び」「対話的な学び」を続ける中で、自己の運動や健康についての課題解決に向けての試行錯誤を重ねながら、体育科の特性に応じた「見方・考え方」を働かせて「深い学び」を実現していくことが重要である。  このような学習を適切に指導、支援していくことで、児童が主体的で対話的な学習を積み重ね、見方・考え方を働かせた深い学びを身に付け、三つの資質・能力をバランスよく育むことができると考え、研究主題を「一人一人の子供が自ら深い学びを実現していく体育学習」と設定した。

【研究の方針】
(1)体育科の授業の改善点、小体研の考え方が広く伝わるように全領域部会とも共通の主題で進める。
(2)研究を深めるため2、3年の期間の幅をもたせて追求する。
(3)研究主題を具体的に掘り下げるための「研究の視点」を設定する。
 本主題達成のためには、研究主題設定の意図にあるように「児童一人一人が追求、解決したい課題を見付けること」が重要であり、この部分に焦点をあて全領域部会が共通の視点として研究をスタートさせることが求められる。そこで、今年度は研究の視点として以下の内容を取り上げる。

【研究の視点】
   「児童一人一人が自らの課題を見出すための手立ての工夫」

 2年目以降については、「その解決に取り組むための手立ての工夫」等、一年次の研修の成果・課題を基に改めて視点を設定する。