最新更新日:2024/06/25
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「音楽の力で豊かな心に!」

☆ 学校教育課だより第1号を発行いたしました。巻頭言をご紹介いたします。

     「音楽の力で豊かな心に!」
                        伊達市教育委員会教育長
                              湯田 健一

 過日、伊達市内の中学校吹奏楽部関係の先生方と一緒に東京藝術大学ウィンドオーケストラ(吹奏楽)の定期演奏会に行ってきました。会場となった大学構内にある奏楽堂は、音響を最大限に発揮できるよう工夫された立派なものでした。何より藝大生の素晴らしい演奏に感激しました。演奏会後、私は温泉に浸ってリラックスしたような心地よさを感じました。
  「伊達市吹奏楽きらめき事業」は、震災復興のために、東京藝術大学の支援の一環として吹奏楽指導の提案をいただき、市内の6中学校合同で取り組んでいるものです。この事業の成果は、目を見張るものがあります。今年度、吹奏楽コンクール県大会に伊達中、桃陵中、松陽中の3校が出場しました。残念ながら、梁川中学校と霊山中学校の県大会出場はなりませんでしたが、県北支部大会の会場においでの方から、「どの学校も素晴らしい演奏だった。」とお褒めいただきました。私も本当に良い演奏だったと思いました。
  ある中学校吹奏楽部の部長が、「・・・きらめき事業で出会った他校の部長の姿や抱負がとても励みになった。部員の皆も藝大生に教えてもらうことで演奏技術や、やる気がぐんぐん上がった。・・・私にとってきらめき事業は、演奏はもちろん心も成長できる大切な場所です。・・・」と述べていることからも、藝大生との交流で大きく成長している生徒の姿を見ることができます。
  その藝大生と伊達市中学生による『合同演奏会』が、伊達市の多くの方々に良い影響を与えてくれています。その一つは、かつて中・高校生時代、吹奏楽部だった人たちが、「もう一度演奏をしてみたい。」と意欲を持ったことです。さらに、伊達市内にある様々な合唱団が、より意欲的に取り組んでいます。その結果、伊達市の音楽関係の活動が盛んになってきています。
  藝大の定期演奏会後の打ち上げ懇親会に招かれ、伊達市の先生方と一緒に参加しました。この会で私の席近くの学生に、演奏が良かったことを伝えました。どの学生も満足した表情で素直に「ありがとうございます。」と言ってくれました。
  藝大の合格にどんな勉強や練習をしてきたか興味があり尋ねてみました。「1日6時間くらい練習した日もありました。」「東京に来て習っていました。」(出身地は全国各地)「小さい時から親に習って・・・」等、内容は様々だがどの学生もくったくなく活き活きと話してくれました。現在も彼ら彼女らの大変な努力は計り知れず、それが中学生や周りの人に良い影響を与えていると感じています。
  私は、校内合唱コンクールで優勝するクラスは士気が高いこと、赴任した学校の素晴らしい校歌斉唱があるとき、生徒達が何事にも意欲的であり且つ生徒指導の課題が少ないことなどを見てきました。
  音楽は、心を耕し、精神をよりよく高揚させます。音楽の嫌いな人はいません。ゆえに、人は皆、よりよき向上を目指していることがわかります。この音楽の力を借りて、伊達市の子どもたちを含め、市民の方々にも豊かな人生を歩んでほしく思っています。

よき郷土の中で 〜危機を機会に〜

☆ まだ25年度の要覧ができていませんので、昨年度の要覧からです。
  本年度分は今しばらくお待ち願います。

平成24年度 伊達市教育要覧巻頭言

         「よき郷土の中で 〜危機を機会に〜」
                  
                    伊達市教育委員会教育長 湯 田 健 一

 昨年の大震災以来、私達の伊達市は多くの方々のご支援をいただいてきました。この物心両面にわたるご支援に私達は励まされてきています。
 今年は復興元年と位置づけされ、伊達市はもちろん被災の岩手、宮城そして福島県が復興に向け、懸命に取り組んでいます。伊達市は除染に努力していますが、避難勧奨地点の指定を受けた地域もあったり、放射線の高いホットスポット等もあったりして、放射線の不安が払拭されているわけではありません。
 そこで、今年度は平常の生活に戻すこと即ち教育活動を平常に行うこと、それが震災で心に傷を負った方々のケア等に最善の方策と考えています。また、この震災を教訓に、震災前以上の教育活動等にするよう努力しなければならないと考えております。この危機を向上のための機会ととらえ、努力することにより子どもたちに生き方の模範を示したいと考えるのです。
 伊達市は以前より知・徳・体の調和のとれた人間育成をめざし、将来、健康で、社会に貢献する自立した人をつくるように努めてきました。その中で、常々私は「伊達市を日本の名家にしたい」と言ってきました。代々続く家にはよき家風があり、よき学校にはよき校風があります。そこから地域のよき伝統や雰囲気を「郷風」とすれば、伊達市の郷風をよいものにし、その中で地域と共によりよき教育に励みたいと考えています。ある会合で伊達警察署長さんから、昨年、伊達市は青少年の非行を含め一般の事件等が激減し県内から注目されているとのお話しがありました。また、この中で伊達市の小中学生のあいさつが大変よく気持ちがよいとの報告もありました。お陰様で伊達市はよき郷風になってきています。
 この震災の経験からあらためてコミュニケーションの大切さ、地域の助け合いの大切さがわかりました。このコミュニケーションのはじめがあいさつです。あいさつがとびかうよき郷土で子どもたちに日本人のよさを身につける「不易の教育」と最先端の情報教育や外国語教育の「流行の教育」をしっかり身につけさせるよう努めていきたいと思います。
 引き続き今年も日本各地また各種団体から支援があります。その支援に報いるためにも、私達はさらに教育の充実即ち復興に向け努力していきたいものと思います。
 

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