最新更新日:2023/03/31 | |
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「見返りを期待せずに、人のために働く!」さて、本日は、「児童生徒の健全育成について〜スポーツ指導を通しての人づくり〜」と題して、聖光学院野球部の斎藤智也監督にご講演をいただきました。 先生は、監督に就任され3年で甲子園に出場できなければ潔く辞めることを覚悟し、3年分の日めくりカレンダーを1枚1枚めくるように1日1日を悔いのないように指導しようと決意されました。 そして、心技体のうち、技はもちろんですが、心の部分で差が付くのではないかと考え、「あいさつ」を徹底されました。中途半端でなく一事が万事ととらえ、生活の全ての場面でブレがないように指導されました。いかなる状況でもかわらない姿勢を求め、生徒がそれを身に付けるための自分との戦いを制すると、2年目で甲子園に出場されました。 先生が生徒に求めるものは、勝つことではなく「不動心」、どのチームよりも我慢強く、りりしく、悠々しく、いわば感性の確立です。さらに、運を天に任せて戦いを進めていくという「勝負師」という言葉に注目されています。終わったことをいつまでも後悔したり、まだ起こっていないことで不安になるのが一般的ですが、これを消し去ることができれば強いと考えられました。それには相当の修行が必要で、苦しい修羅場に身を投じ、嫌なことに襲われ続けてもそれを越えなければならない。そのためには、今に徹し、今やるべきことに没頭する。過去と未来にとらわれることなく、運を天に預ける歩みを続けることが大事。 この夏に大逆転で甲子園の切符をつかみ、甲子園でも活躍したチームは、心の乱れが原因で何と50日以上もグランドを離れ、特攻隊の基地が置かれたことで知られる鹿児島県の知覧を見学したり、ゴミ拾いなどの活動にあたったりして、自分を磨いてきたとのこと。そして、昨年2月の豪雪時での地域の雪片付けを通して、ついに見返りを期待せず、人のために進んで働く心を身に付けることができた。失敗がいっぱいあったから学ぶべきものが多かったとのこと。 あのすばらしい逆転劇を生むチームには、まぐれではない必然を育む指導と子どもたちとのドラマがあったのです。 |
伊達市立石田小学校
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