女子バレー部顧問 失敗談 パート2 『やる気泥棒』
・ 子どもへの義務を忘れて「勝ち」に行くと、勝利への焦りと妄執によって、子どもの心を指導者から離れさせ、「やる気」を失わせる。子どもにとって、勝つということは、指導者が考えているほどに価値がない。
もちろん、やる以上誰でも勝ちたい。しかし、こんなにまで苦しい思いをしなければ、勝てないのなら勝てなくてもいい、それが子供心であり、現代っ子だ。本当に苦しいのは、指導者も苦しいかもしれないが、実際には身を打ち砕いているのは子どもだ。
「勝ちたい」と思ったら、そこに落とし穴がある。指導者の仕事は、子どもを育てることだ、これを忘れず、子どもに努力させるのではなく、教えることで自分が努力する。
子どもは伸ばせば伸びるゴム。可能性は無限だ。しかし、自分と同じ人間であることも忘れてはならない。無理すれば切れる。やる気を失わせる。要求は禁物。
・ 上からの押しつけ練習は長続きしない。疲れ、疲労がたまると何もかも嫌になる。常に夢を見させ、踊らせる。『楽しい』が絶対条件。『楽しい』は、サボることでも楽をすることでもないことを指導者が自覚することが先決。
・ 以前のことは言わない。指導者は物忘れの天才であるべきだ。先生がいつまでも失敗を覚えていることほど嫌なことはない。
また、前のいいチームのことも言わない。指導者は前だけを見る。
・ 長時間同一練習を続ければ当然飽きる。指導者の都合より、子どもの心を優先させ、心をつかんだ指導を心がける。
・ なぜ怒られるのか、その理由が明確でないとやる気になれない。指導者の一方通行になっていないか?