本日 午後7時、 掛田小のグランドに
「イノシシ」 が 出没しました。 警察が
到着したときには、姿はなかったそうです。 捕獲用の 「わな」 を仕掛けましたが、 十分ご注意願います。
イノシシは、身体能力が非常に高いことが知られています。普段はゆっくり歩いて過ごしていますが、いざ敵と対峙するとなると、走れば時速40km、垂直ジャンプならば1m以上を飛ぶという脅威の身体能力をみせます。
しかも大抵の生物は鼻先が急所ですが、イノシシの場合は鼻先は強靭な武器です。重さ70kgの岩さえも動かせるその硬い鼻先が、猛烈な加速をつけて突進してくるのはかなりの脅威です。実際に人間が大ケガをさせられた例は数多くあるようです。
<イノシシと出会ってしまったら>
イノシシは生息域が山間の低標高地域で、昼間活発に行動するので、野生動物の中でも人間と遭遇しやすい生き物です。
基本的にはイノシシは臆病で警戒心の強い生き物であるため、
人間を見つけてもイノシシのほうから距離をとって離れていきます。
このへんはクマと同じですね。
ただし、いきなり角を曲がったら出会い頭に、というパターンは危険です。
興奮したイノシシは人間を倒さねばならない敵とみなし、突撃してくることがあります。脅威の運動神経で突進されては人間はひとたまりもありません。
1 イノシシと出会わない工夫をしましょう
山登りなどをするときにクマ対策として鈴を鳴らしたり、
皆で談笑をしながら歩くという手法がありますが、これはイノシシにも有効です。
イノシシは聴覚が非常に発達した動物ですので、人間の位置をこちらから知らせてやれば、むこうのほうから距離をとってくれます。
2 もしイノシシと出会ってしまったら
もしイノシシと出会ってしまったら、まずはパニックにならないこと。
とにかく刺激をイノシシに刺激を与えないことを第一に考えてください。
十分に距離があるならば、ゆっくりその場を離れましょう。
もし不幸にも出会ってしまった距離が非常に近くて、相手がすでに威嚇行動に入ってる場合は、目を見たままで決して背を向けずに後ずさりして距離をとっていきましょう。
背を向けて走って逃げると本能的に彼らは追いかけてきます。
これはイノシシに限らずクマの場合でも同じです。
ちなみにイノシシの威嚇行動は、背中の毛を逆立たせたり、
挙動不審に動き回ったり、牙をカチカチと擦り合わせて音を鳴らしたり、
後ずさりしながら前足で地面をガリガリ擦ったり、などがあります。
これらの動きをみせているときは要注意。
3 もしイノシシが襲いかかってきたら!
もしイノシシが突進してくるという最悪の事態になった場合。
真っ直ぐ走って逃げても、逃げ切るのは不可能です。
なんせ相手は時速40km以上で追いかけてきます。
高い場所に登る、遮蔽物を利用して逃げるのが一応の最善手です。
ただし、もし幸運にもジャンプ傘を持っていたならば目の前で勢いよく広げてやりましょう。
目の前で突然視界をおおう未知の物体に、イノシシは驚いて逃げていってくれます。