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「落ち着きがない」「すぐにキレる」「大声・奇声をあげる」。日常でこういった行動が目立つ、『発達障害』 といわれる子どもたち。昔と比べて授業中にじっとしていられない児童がずいぶん増えているそうです。
親御さんからすると、お子さんが上記のような行動を繰り返す場合、「発達障害かも」と心配になることも多いようです。『発達障害』 の診断については、行政の相談機関や、専門の医療機関による慎重な判断が必要ですが、その前にチェックしていただきたい生活習慣があります。
『その症状、砂糖のとりすぎかも?』
たとえば、お子さんが急に興奮して暴れだしたり、異様に落ち着きがなくなったりしたとき。その行動の前に砂糖のたっぷり入ったジュースを飲んだり、お菓子を食べたりしていませんか?
大量の砂糖が含まれたお菓子やジュース、缶コーヒーなどを食べたり飲んだりすると、血糖値が急上昇します。子どもの場合は大人に比べて体が小さいこともあり、血糖値の急上昇による興奮状態が、騒いだり暴れたりといった行動に現れやすいのです。
血糖値が急に上がると、インスリンが過剰に分泌されます。すると今度は、血糖値が急激に下がります。インスリンは糖尿病の症状を抑えるために使われることでも有名な体内ホルモンの一種ですが、血糖値が急に下がると 「ボーッとする」 「身体がだるい」 といった状態になります。
そうなると、今度は急に下がった血糖値を上げようとするためアドレナリンが放出され、攻撃的になったり、暴れたり。これらはまさに、「落ち着きがなく」 「キレやすい」 問題行動といわれるものですね。
こうした急激な血糖値の上昇や下降を繰り返すと、血糖値の調節がうまくできなくなり、子どもの身体は 『低血糖』 の症状を引き起こします。すると、脳のエネルギー源であるブドウ糖が安定して供給されなくなるのです。じつは上記の問題行動の正体はこれでした。
「低血糖」で肥満になる?
低血糖は近年、子どもたちの間でも増加しているといわれ、問題になっています。
日常的な砂糖のとりすぎによる低血糖は、糖尿病をはじめ、うつ病やアレルギー疾患、高血圧など生活習慣病をはじめとするさまざまな病気の原因ともいわれており、大人も十分な注意が必要です。
また、インスリンの過剰分泌は肥満の原因にもなることから、美容の大敵でもあります。糖尿病になると痩せるのは、これとは逆でインスリンが体内で分泌されにくくなるためですね。
『やめる』 のではなく 『控える』
でも、甘い物を完全にやめる、というのは大人でも子どもでも、とってもツラいですよね。
そこで、
砂糖を使ったお菓子やジュースを摂るのは1日1回までにする
ケーキなどをたくさん食べるのは誕生日やクリスマスなど特別な日だけ
それ以外のおやつは果物やサツマイモなどの甘みで代用
などの方法で、砂糖の摂取を制限することを提案します。
砂糖を控えただけで、子どもの問題行動や、大人の心身の不調が見違えるほど改善した例も数多く報告されています。おいしいお菓子は、「特別なときの楽しみ」 にとっておくのが、心身の健康のためにはいいのかもしれませんね。
子どもの心身の不調の原因が、砂糖のとりすぎであるならば、これは親の責任です。いったん習慣化されると、なかなか改善することは難しいようですので、気をつけたいものですね。